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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
新要素とイベントと英雄達
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英雄とのお話も最後…………?の回です。

 ……と言った点で我々のような意思のあるゴーレムを機人と名付けられたのだ」

「へー…」

「故に先に言っておくが、機人はゴーレムと同種ではあるものの意思のあるからと言って上位種だと思っている機人も少なくないため、機人に対しゴーレムなどと指差して言うことは推奨しない。

 機人であることを誇っている者もいる」

「だから前に俺を叩いたのかよ!そう言うことは先に俺にも言ってくれよ!!」

「ザザンドは頭に血が上りやすい、勿論戦闘では長所になるがそれ以外では短所でしかない言ったところであの時は血が上っていたから言っていても変わらなかった」

「ん!」


 ザザンドさんがタナトスさんの言葉に反論しようと立ちあがろうとした時、一瞬だけこの場から楽しい雰囲気が消えた。


「………ッチ、他人の城で暴れるほどキレねぇよ、それに今日はベンの歓迎会でもあるから台無しにしたくねぇ…だからその殺気をしまえよ」

「それならいいさ…まあ、そろそろ次に変わってもいいかな?

 彼らも今か今かと待ち侘びていることだし」

「私は構わない」

「俺もだ、わりぃな変な空気にしちまって」

「え、いえいえ、話が出来て楽しかったですし、お二人のいる国にもいつか行ってみたいと思います」

「そうか、なら来た時は盛大に宴でも開いて歓迎するぜ!」


 そう言われてもあまり盛大な歓迎とかいらないんだよなぁ、と思いながら苦笑いして握手する。


「であれば、私はコレを渡しておく…使い道は魔力を込めて捻れば扉が出現するようになっている」

「あ、ありがとうございま…」


 手の平くらいの少し大きな鍵を貰ったのでとりあえず“鑑定”をかけると


【小型長距離間転移装置呼出鍵:人工空中要塞マキナテス行き】

 人工空中要塞マキナテスの技術で作られた魔機具。

 従来の呼出鍵の問題点であった持ち運びと機能性、

 そして魔力使用量の減少を実現した最新モデル。

 ただし、小型化によって場所が1箇所しか登録できない。

 使用の際は一般的ヒュームの家の扉ほどの空間があれば問題なく使用でき、使用者の身長に合わせることも可能。

 魔力充電量 1000000/1000000

 登録場所  人工空中要塞マキナテス転移門14027番地


「それは最新のものだが、まだまだ改良部分が多く完成品ではないが、安全面や使い勝手は今までのものより良い出来である。

 マキナテスに来る際はそれを使用する事をお勧めしよう」

「…あ、ありがとう、ございます…」


 ものすごい技術が詰まったものを貰ってしまったが…ま、まあ、ききき気にしないで行くときにでもつつつ使おうかなぁああ…。


「さて、次で最後だ」

「やっと自分の番ですね!」

「っと、エッジあまりはしゃがないように」

「はい!師匠!」


 そう言ってニコニコしながら敬礼する青年…紹介で言われていた通り姿もそうだがこの様子からしても自分と同い年っぽい……


「え、えっと、エッジさ「呼び捨てで構いません!序列もありますが同い年と師匠から聞いているのでタメ口で構いません!」

 だ「ですが、自分はこの口調でしか喋り慣れていないためこのままでいかせていただきます!」

 …あ、はい」


 なんと言うか頑固…じゃないけど真っ直ぐ人なんだなぁ…。


「それはそうと先の初陣を無事終えられたこと、先に入った英雄ながら助太刀できず申し訳ございません!」

「え、いやいや…俺こそ英雄のルールとか知らずにやっちゃったから申し訳ないというか…」

「あー、それは僕も経験あるなぁ〜、神様から急に任命されるから他の英雄が英雄としての暗黙のルールとかそこら辺教えてくれないとわかんないもんねぇ〜」

「自分は師匠から英雄について多く教わったためどうにか動く事ができましたがそう言うものなのですか?」

「そうで…そうだな、俺はただただ流されるままなった感じだったから聞く暇………いや、あったけどそう言うのがあるの知らなかったし…」

「そうだねぇ〜神々も神々としての仕事があるし僕らには計り知れない大変さがあるのかもねぇ〜」

「なるほど!ですが師匠?そう言った事を説明するもしくは伝令する遣いなり司る神なりいらっしゃるのでは?」

「あ、それもそうだ…というかエッジの師匠だったんですか?」

「ああ、とりあえずエッジの方から片付けるが、居たけど居なくなったというか、動かなくなったというか…」

「「??」」


 動けなくなったって…どういう事だろうか?

 身動きが取れないとかかな?いやでもそれなら他の神さまが対処するだろうけど…。


「私がその質問にお答えさせていただきます」

「「!!!」」

「何者だ!!」

「この神気…上級神か!?」


 驚いてエッジとマシューさんが飛び退き、ラーグルさんが問いかけ威嚇、他の人たちも一瞬で攻撃体勢に切り替わる……。

 当然持っていたグラスやテーブルの食事がひっくり返る………はずだった。

 何もかもが空中で静止して徐々に元に戻り始めたのだ!


 俺は何が起こったのか少しずつ理解しながら声のする方向に顔を向けるといつもの黒いモヤでよく見えないが声からしてヴェルスさんだ。


「…ってヴェルスさん!?」

「失敬、コレならば扉から来た方が良かったですね…あと私は上級神ではありません主である主神に使え、ベン様の護衛にございます、以後お見知り置きを」

「主神…だと…」

「え、そうだったんですか!?」

「はい、以前、主神よりお伝えになったのをお忘れでしょうか?」

「え、ああ…そう言えばユーマとシーナのついでに言ってたような…」

「はい、それで質問にお答えしましょうか?ここにいる者で知っている者はそこの不死者とハイエルフだけでしょうし」

「え?」

「いやいや、少し待ってくれ、急に色々出てきて混乱して分からなかったが僕だってテネルから大体は聞いている…が、あれはあまり話さない方が良いって言われたから…」

「そうですね、ですが既に問題は解決されており本来であればベン様が英雄となられたときに向かわせようと思いましたが、昔と今では英雄という存在の相違があり、その修正が間に合わず起こった事…モーデウス」

「ここに」


 そう言ってヴェルスさんとは違い、モヤがなく普通のヒュームがきっちりとした軍服を着て膝を付いて出てきた。


「!!モーデウス!!!」

「モーデウスだと!?」


 今まであまり声を荒げず、先ほどのヴェルスさんが出てきたときにもいち早く間合いを取っていたグラムさんとそれと同時に動いていたテネルさんが一斉にヴェルスさんが呼んだ人?の名前を呼び駆け出す。


「モーデウスはあの大戦で邪神ナトを封印する為に犠牲になったんじゃ!!」

「……ヴェルスと言ったな、貴様!邪神の封印を「落ち着きなさい」ッグ……」


 ヴェルスさんが一言注意するとグラムさんが急に力が抜けたかのように崩れて両膝を付いて項垂れる。


「ヴェルス様、我が戦友が無礼を働き申し訳ございません、ですが彼も急の出来事に気が動転していたのでどうかお許しください」

「……………」


 その言葉に対して何を思ったのか分からないけど、その顔…は見えないけど雰囲気で伝わってる…と言うかみんな俺を見てるのなんで!?


「え、えっと…ヴェルスさん…怒るのは分かるけど、あのーその辺でやめた方が…なんて…」

「かしこまりました、ですが先ほどの英雄が英雄を見定める行為に少々怒りを持っていたようです…以後気をつけます」

「ぐ…っはぁ、っはぁ…」

「えぇ………」

「それはさておき、ベン様並びにこの場に居る英雄方に紹介いたします、英雄の監視者モーデウス=ガナンウィールです」

「お見苦しい姿を見せてしまいましたが、今日から()()監視者となったモーデウス=ガナンウィールと申します、以後お見知り置きを」

「では、後の事は任せる…ベン様いつでもお気軽にお声掛けください、何があろうとも解決致しますので…それでは失礼します」


 そう言って嵐…いや大嵐にでもあったかのような騒がしい出来事一瞬にして終わった……と言うかヴェルスさんってやっぱり強いんだなぁ………。


「ベン様、先ほどは私の戦友グラムを助けていただきありがとうございます」

「え、い、あ、どどういたしまして?」

「グラム、それにテネル、お前たちもベン様に感謝しておくように、ヴェルス様は主神直属の者だ、昔喧嘩した空間神や生命神とは位が違うのだ、それにナトの封印が解ければ直ぐに分かるだろうが!」

「………すまない、助かった…」

「……ベン…取り乱し君の護衛に詰め寄った事……本当に申し訳ない」

「え、え………あ、はい、全然気にしてないですから…」

「全く……」

「あ、あのー」

「?ああ、この城の主人か騒がしくしたね」

「いや、どこにも傷とかないので大丈夫ですけど……モーデウス=ガナンウィールって…あの?」

「?……ああ、そうか、君はテネルから聞いていたのか」

「はい、会えて光栄です」


 そう言って手を出して握手する。

 マシューさんがかなり目を輝かせて、もう全身から輝いて見える……。


「師匠?そんなに有名なんですか?」

「な…」

「有名ではないな、私はただ“最初の英雄”って言うだけで文献や物語とか書かれるような者ではなかったから」

「よく言う、恥ずかしいから自分の伝承はどこにも残さないでとか、最初とか嫌だから代わってくれとか言っていただろ?」

「テネル…お前は愛も変わらず老婆みたく昔のことを言ってくれるなぁ…」

「っふ………よく無事だったな…」

「…かなり掛かったが、また会えて嬉しいよ…」


 そう言って肩を寄せ合い再会の挨拶をしている………なんか、本当に何が何だか…。


「…っふぅ…久しく死が近づくのを感じた…」

「あ、グラムさん大丈夫ですか!?椅子に座った方が…」

「いや…大丈夫だ、本気ではなかったようだ……」

「…全くだ……ヴェルス様が本気など出せば不死だろうと何だろうと一瞬も保たず魂ごと消える……」

「ああ……本当に死を実感した……」

「まあ、それはさておき何か質問があったのだろう?聞かせてくれ」

「え、あっはい」


 とんでもないハプニングはあったがとりあえず今度からはヴェルスさんに出てきてもらう時はもう少し予告してもらってから来てもらおう…うん、そうしよう………。

ヴェルスさんの立ち位置について

 上級神(時間、空間、生命など大きな力の神)と同じく主神から創造された者であるが、上級神以上の力を持ち、配下ではなく劣化分体(上級神〜下級神くらいの能力)を持つ。

表で信仰心を集めずただ主神の指示だけで動く者。

 そのため上級神のまとめ役にしようとしたがそれだとヴェルスが上級神の仕事を全て奪う可能性があったため、まとめ役としての能力と上級神全てを相手にしても制圧できる能力だけを与えた副神が生まれた

 なお、ヴェルスはもちろん分体ではなくオリジナルであり、ヴェルス以外のオリジナルは存在しない。

強さ順で言うと

???<主神<ヴェルス<副神<分体・上級神(グラムやテネル)<下級神


いつも感想、評価、誤字訂正などありがとうございます!

次回もゆっくりお待ちください!!


↓おまけ









多くの感想を送って下さる方には毎回(見た時の)最新1通にしかお返事が書けないこの私を「許してくれたまえ(ム◯カ風)」

ちっぽけな頭で書いているのでどうしても設定抜けがほんのたまに起きますがその時は是非?感想や一言に投げて指摘いただけると今後の小説の改善にも繋がる……かも知れない…。

本来であれば活動報告に書いた方が後から自分で読み返すときに恥ずかしくならないんですがまあ、書きたいから書きます。

だって自分もそうだけど殆どの人は作者でなく作品にしかフォローしないからね!

まあ、フォローした所でなんですがww

それはさておき、少しおまけで言っておきたいことが(書いておきたいことがだね)

主人公ベンのスキル進化スルー(ゲ◯スルー)

について何名かツッコミ頂いてかなり悩みましたが、イベント終わってから少し経って今回のイベントに入ったのでその間にスキル進化とかしたのでは…と言うかそれが自然だと思い、めちゃくちゃな事を言うと少し後にステータスチェック入れようかなぁと思い、そのときに説明したいと思います(だから活動報告ではなくて後書きに書いたんですね(メガトンコイン))

まあ、かなり長くなりましたが、今後ともこんな作者ではございますが作品共々よろしくお願いします。

以上!皆解散ッ!(いいね押してくれると私が嬉しがります)

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