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第7位と第9位の回です。
「じゃから奴の臓物を「ラーグル、話シスギ、ミナ、コマル」む、そうか?まだまだ夜は長いから良いではないか?」
「あっはっは、ラーグルそれはそうだけども、ベンはヒュームだからあまり夜更かしすると明日に響いちゃうから、続きはまたどこかで話せばいいさ」
「ふむ、それもそうじゃな、ではそろそろ変わるとしよう」
「ベン、国来タラ、カンゲイスル、イツデモ」
「そうじゃな、まあ儂の国はちと遠いが訪れることができれば歓迎の祭りでも開こう」
「え、ええ、その時は是非、ラーグルさんのお話も面白かったですし、ララさんも親切にしていただきありがとうございます」
そう言い切って2人に握手をして、席が動き始める。
今度は第7位のザザンドさんと第9位のタナトスさんがやってきた。
「やっと来たか、ラーグル爺さんの話は相変わらず長いな」
「予定の7分16.538秒遅れです」
「…なるほど、まあ良いさっきも自己紹介したが、我はロベリア大陸のパエデリア合衆国の王種にして、序列第7位のザザンドだ、よろしく頼む」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします」
「MM6-NNo.17個体名『タナトス』です、人工空中要塞マキナウスの守護者兼管理者及び序列第9位についています。
この度は序列第1位となった貴殿のことを核から祝福します」
「あ、ありがとうございます」
「つきましては、貴殿の能力及び支配下にある者の能力を聴かせていただきたく、質問させていただきたい」
「え?」
「お、そりゃあ良い」
「僕も知りたいなー」
「ふ…2人ともまで!?そ、そんな大層な能力なんてないですよ!?」
一瞬急なことに喉を詰まらせそうになるが、どうにか詰まらずに言えた。
まあ、そりゃあ急に出てきた奴について知りたいのは分かるけど、最初からブッ込むかなぁ!?
「なるほど、大層な能力はないという事であれば、何故“英雄”となれたのか少々疑問です」
「自分もそれについては良く分からないんですよ、神様「神様とは主神、つまり遥か昔に封印されていた神でありますね?」あ、えっと、はい」
「なるほど、しかしながら、大層な能力などないはずの貴殿が誰にも解くことのできない封印を解けたのですよね?」
「そう…なんですかね?自分も知らないうちに変な空間に飛ばされていて、そこで神様と話しただけなんですが…」
「ほぉ、確か昔に貴殿と同じ供述をした者が居たそうですが、そこでは何も起こらなかったようです。
そのあたりはご存じで?」
「えーっと、そう言えば言っていたような…確かこの世界の人が迷い込んだとか…」
「曰く、何も見えない空間にどの方向からも見られている感覚、そして足場がない感覚と地に足があるような感覚という矛盾した空間だったとか」
確かにあの空間は何処もかしこも真っ暗で歩けているようで進んでいる感じのしないよくわからない空間だったような…。
「他の神様から聞いた話では神様…主神様がその上位の存在に“封印”を掛けられて、他の神様が解けない入れない空間で、名前を付けたからその“封印”が解けたとか」
「ほぉ、名付け…その上位の存在と言うのも気になるが、ベンが主神の名付け親とは…これは態度を改めねば天罰が下りそうか?」
「え!?いやいやいやいや、そんな事されたら申し訳なさ過ぎて卒倒しちゃいますよ!?」
「はっはっは、そう言う事であれば、態度はこのままで行かせてもらおう…だが、変な奴が絡んできたら神でもなんでも頼っておけよ?力は振り回しすぎないくらいが丁度良いからな」
「もちろん、そうしますよ…と言っても一応仲間にほとんどの荒事は頼ってますから」
「ふむ…お主の部屋に居るワイトがその仲間の1人と言った所か」
「え、ええ、知らない事を聞いたら大体は答えてくれる良い仲間です」
「そうかそうか、良い仲間を持っておるな!」
そう言って、頭を大きな手で撫でられた。
なんというか、王様と言うよりかは兄貴みたいな人だなぁ…。
「あ、そう言えば聞きたかったんですが、ザザンドさんの種族の王種ってどう言った種族なんですか?」
「ん?ああ、まあ、普通は知らねぇだろうな、前の王種から受け継いだから詳しく言えば俺は継承王種だな」
「ザザンド、それでは説明が不足している。
継承種と言うのは、元がゴブリンであろうとドラゴンであろうと前の種族、この場合、王種と言った支配種から血を分け与えられ、素質が合えばその血を受け継ぐことのできる種族の総称であり、前例は少なく普通であれば子供を作り血を絶やさないようにするが、何らかの理由で血が途絶えそうになった時に神が介入して支配種を存続させる応急的なものでもある。」
「へ、へー…」
「つっても前の王が子供が全然できねぇ奴で、養子も何人か取ったが誰も適正がなかったから、その前例の少ない神からの選ばれてなったもんだから、最初は驚いたぜ、なんせ俺の種族自体が絶滅寸前だったんだからな」
「あの時は神界でもかなり悩んでいたねぇ、聞いた話じゃ、ザザンドに受け継いでもらうか、新しく器を作るかで議論が飛んでいたとか」
「まあ、結局のところ支配種適正がその地にいるのであれば受け継がせるってのがルールだったし、俺としても俺で血が途絶えるより、生きて種族として名前は載らなくても種族としての血は絶やしたくなかったからな」
そう言って考え深く、思い出を話すザザンドは小さく笑いながら、自分の選択に後悔はねぇと言い切った………。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いつも評価、感想、誤字訂正などありがとうございます。
最近(2022/02/07)になって、いいねができるようになったようですが、まあ、気が向いたら押していってくだされ。
それでは次回もゆっくりお待ちください。




