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まだまだ旅の回です。
リヴァイアサンが出てきて2日が過ぎた。
あれ以降は姿を遠くで見ても何故か逃げていったがゴーギャスによると当たり前らしく、船にリヴァイアサンの匂いが残っているから他のリヴァイアサンも単体では近寄って来ないとのこと…まあ、団体で来ることもなくはないらしいが余程の事じゃなければないそうだ。
そうこうしているうちに船旅も3日目、日が落ち始めた頃、外で風に当たっていたら遠くの方に灯りが見えてきた。
「あれが聖教国…そういえば聖教国って言ってるけど正式名称は?」
「む?確かキャメロン聖教国だったかなのぉ…確か……おお、これじゃよ」
そう言ってオゾレスクさんが本を取り出して開くと白い西洋の城が描かれたページの横に『キャメロン聖教国』と書かれており、続きにはおすすめ度⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎と書かれていた。
「あ、『ここにもリヴァイアサンが出るので注意』って書かれてるわ…『訪れる際はご注意を』ってどう注意するんだよ…」
「そりゃあリヴァイアサンの匂いを船に着けんだよ」
「ああ、そう言えば言ってたね」
「まあ、昔それしようとして出鱈目な金要求されたから店ごと壊してやったがよ!ガハハハ!!」
「ええ…」
ゴーギャスの話に少し引いたが、そう言えばゴーギャス達が海賊だったのを少し…も忘れたことはないが海賊らしいちゃらしいか。
「にしても、こっから見ても大きな城だなぁ」
「おっきい!」「まっしろー」
「そうだな……そう言えばオゾレスクさんって、アンデットですよね?教会の本部に今から行きますが大丈夫なんですか?」
「カッカッカ、もし駄目じゃったら守護龍や“勇者”と接近している時に死んどるわい、まあ、既に死んでんじゃがな」
「いや、まあ、そうですけど」
「それに儂とて高位のアンデットじゃぞ?全力の聖属性じゃない限りびくともせん結界を張っとるわい」
「そうでしたね」
「まあ、流石に聖教国にアンデットである事を大っぴらに出すわけにはいかんからな、身は隠すとしよう」
「お願いします、っとそろそろか」
「おうよ!野郎ども!!準備を急げ!!」
「「「「「アイアイサー!!!」」」」」
ゴーギャスの声で船員達が帆を徐々にたたみ始める。
入港時は現実と違ってある程度近づいたら、魔石で後ろから入って行くようで、これくらい大きいと動かすための魔石も大きく、入るための前段階も早い。
3日振りの陸地に少しだけフラついたがすぐに慣れ始め、ゴーギャスを見送る。
折角来たのに一緒に来れないのは残念だがキャメロン聖教国では海賊の為の酒場は無いらしく?ゴーギャス達はここからそう遠くない魚人街で宴をするらしい。
「んじゃあ、海に出たかったら何時でも呼べよな!俺たちゃ天変地異が起ころうが迎えに行くからよ!!」
「ああ、その時はまた乗らせてもらうよ!」
「おうよ!」
と言って別れを告げるとゴーギャスが指示を出して錨を上げて出港して行った。
………さてと、それじゃあ面倒だけど待っててもってるし行くとするか…。
「お待ちしておりました英雄ベン様、私はキャメロン聖教国騎士団団長のロメアス・リブディアと申します。
国王より遣いに参りました」
「ははい、プレイヤーのベンです、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします、それではこちらの馬車にお乗りください、1日程で王都に着きます」
「よ、よろしくお願いします…」
恐る恐る案内された馬車に乗ると行きで乗った馬車と同じ構造をしていた…どうやってここまで運んできたんだろうか?
ゴーギャス達の船であっという間にレミラントさんの船が見えなくなったから船で運んだにしては………もしかしてもう一台作ったのか?
………とりあえず考えないでおこう、考えると凄過ぎて気絶しそうだし、今は外の風景……なんか人が両端の避けててパレードみたいになってるよ…。
「パレードみたいで面白いのぉ」
「面白くないですよぉ…」
オゾレスクさんの楽しげな声に少しため息混じりに応える。
できれば目立たず、ゆっくり街を散策してみたかったが、また今度にしておこう………。
徐々に文字数は増やしていきたいと考えています
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