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案の定と予想外な回です。
いつも遅れて申し訳ないです。
「リヴァイアサンだー!?!!!?」
「全員武器を取りやがれ!!船に傷一つつけんじゃねぇぞ!!」
はい、まあ案の定出ましたよ…しかも徐々に天候が嵐になり船が揺れ、雨で滑る。
まあゲーム上で言うところのフラグとか、進行先を防ぐ系のボスなのか…まあとりあえず俺も武器を構えて戦う準備をする。
まあ正直ゴーギャスの船と同じデカブツで海…まあ船の上での戦闘となるとかなり厳しいけ…ど……
「何だあれは…」
リヴァイアサンの様子を見ているとリヴァイアサンより後ろに光が見えた。
しかもその光は相当向こう側に見えるのにやたらでかい…。
「ってそうじゃなかったリヴァイアサ…あれっ!?」
「グルアアアアアアアアアアア!!!」
気を取られていたが、すぐにリヴァイアサンの動きを見ると、後ろにある光の方を見て船がいや海がさらに荒れて雷が尋常じゃないくらい落ちてくる。
その咆哮を開戦の合図かの様に光に向かって高速で突進して行くリヴァイアサン。
その反動でさらに船が揺れるがそれでも壊れないのはゴーギャスの言っていた通りの頑丈さだ。
そして光の方はどんどん近づいて光の中心にあるモノの姿が見え始める…あれは…。
「ドラ…ゴン…」
「ほぉ〜、あれが噂に聞く聖教国の守護龍か…眩しいのぉ」
「聖教国の守護龍?」
「うむ、儂も話に聞いたことはあるが聖教国が生まれる前、聖教国の建国者、後に勇者ゼネラル二世と呼ばれる男が産まれた時から生を共にする龍…確か名前が」
「ゼネドリムル」
「そうそうその名前じゃ…にしてもさすが勇者じゃのぉ、ここまで魔術や魔法に長けておるとは」
「え?」
聞き慣れない声のする方を見ると明らかに10代…いや20代か?
それほどの若い男性がにこやかな顔でそこに立っていた…ちょっと眩しいんだが…。
「すごいですね、これでも悟られないように魔力は痕跡ごと無かったことにしたのに」
「カッカッカ、これでも魔に特化した儂くらいに成りすれば来ることすら感知できましょうぞ」
「なるほど、さすが魔術ギルドのギルドマスターを勤めていた人だ」
「え、あのー」
「おっと失礼、僕の名は先程話に出てた“勇者”ゼネラル二世、マシュー・ゼネラルさ、こんな時だが会えて嬉しいよ、英雄ベン」
「え、あどうも、プレイヤーのベンです…ってそうじゃなくて」
いや、挨拶は大事だけど今はそれどころじゃ、
そう思った時リヴァイアサンの方から光が溢れて、そして天に敷き詰められた雷雲が一瞬にして霧散していった。
「おっと、どうやらあちらの方も終わったようだ、紹介するから少し待っていてくれ」
「あ、ちょっと…行っちゃったよ…」
一瞬で消えて行ったが、紹介するって…もうなのが起こってるのかだれか原稿用紙1枚で説明してくれよ…。
そして光っていた守護龍ゼネドリムルがどんどん近づいてその大きさを露わにする。
ってか、大きすぎて城かと思うくらいだわ…。
「よっと、紹介するよ、こちらが僕の妻のゼネドリムル・ゼネラルさ、ゼル、いつものように人型になってくれるかい?」
そう言うと城ほどの大きさが光に包まれ、そしてマシューさんより少し小柄な女性が船に降り立った。
「貴方様が英雄ベン様ね、私はゼネドリムル・ゼネラル、マシューの正妻で国の守護龍をしているのよろしくね」
「え、あ、あっはい、ぷ、プレイヤーのベンです、こちらよろしくお願いします」
「…ふふ、噂通りのお方ですのね」
「う、噂?」
え、噂通りってどんな噂が…絶対碌な噂でないのはわかるけど…。
「主神の祝福を受けて、力に溺れず礼儀正しくて、大金持ちでも質素に暮らしているって聞いたわ」
「僕でも苦戦するくらいの相手を軽く捻るって僕は聞いたね」
「え!?いやいやいや!誰ですかその人!ないですって!」
「そうかい?光の女神から聞いたんだけどな…」
「私も龍神様にお聞きしました」
………もうね、なんて言うか…開いた口が閉じれないって本当にあるんだね…。
そりゃ神様から祝福もらってるよ?でも流石に美化しすぎでしょ?
「まあ、でも正直その装備から出る神気からして手合わせしても良くて引き分けくらいかな」
「そうね、私の爪でも傷一つどころかこっちの爪が折れちゃうわね」
「まあ、僕としては君が英雄であってくれて心の底から良かったと思うよ」
「いや、まあ、その…成り行きで英雄になったモノですので僕自身はそんなに強くないですよ」
「はっはっは、それを言ったら僕だって装備なしだと英雄の中でも上の下くらいさ、何も実力だけが戦いじゃないからね…っと君がここの船長さんかな」
「…ああ、ベンの仲間の1体でゴーギャスだ」
「よろしく、一応国にスムーズに入れるように僕の方から通してあるから入船はいつも通りにして構わないよ」
「そりゃあありがてぇ、ベンに迷惑は掛けたくねぇからな」
「ふふ、ベンはいい仲間を持ってるね」
「ええと、まあ、いつも仲間には頼ってばっかりですけど…」
「仲間は頼ってこそさ」
そう言って整った顔でさらに笑顔でサラリとかっこ恥ずいことを言われた。
流石勇者の二つ名持ち…顔も心もイケメンってやつだ…。
「んじゃあ、野郎ども!!再び船を進めろ!!日が落ちる前には着くぞ!!!」
「「「「アイアイサー!!!」」」」
「とりあえず僕はこのまま「貴方、お仕事放っておいたら、またイエロアちゃんに怒られるわよ?」っと、流石に今日は怒られるとまずい、まだまだ話したいが、それは聖教国に着いた時にでも話そう、先に来てる人達もそう思っているだろうからね、それじゃ」
「またお話ししましょうねー」
「あ、はい、また……他の人達?」
俺の疑問は誰にも届かなかったのか、モヤモヤするが、嵐のように来て帰って行ったな…。
とりあえずリヴァイアサンが居なくなったのならいいか……………。
不定期ですが失踪はないのでゆっくり待て貰えれば幸いです。
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