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戦闘回ですでした。
視界は戻り、敵は砂に紛れて見えにくく、さらにもうすぐそこまで来ているのか声も大きい。
…詰んだな…。
「なんでこう、大事な場面で集中が切れんだよ!」
『そんなこと言われましても、トキスデニオソシデスワ』
「あーもう!口調まで元に戻ってるし!「ガアアアアアアアア!!!!」ッツ!危ねぇ…」
ギリギリのところで避け切れたが、次は何処から…いや、こうなればとりあえずゴーギャスに近づかな
「!「ガアアアアアアアア!!!!!!」よkご!!?」
作戦を練ろうと止まっていたせいで避けられず、直撃し横にぶっ飛んでしまう。
が、そのおかげで砂が舞っているところから抜け出せた。
「ゲ…ゲホッ…い、てぇ…」
『大丈夫ですか?』
「だ…大丈夫…な訳あるか……ゲホッ…」
HPはすでに1割、体もボロボロ、あるのはMPと剣だけ…。
これでどう戦えば……!
「へ、へへ…」
『what?どうしました、急に笑い出して』
「何、この…戦いの勝利条件を思い出してな」
『?確かあの魚人に一撃与えるんでしたっけ?でもどうするんですか?相手に魔術でもぶつけます?』
「それも考えたけど、多分当たらないか、弾かれるだろう」
『では、如何様に?』
「こうするんだよ!“ミニウィンド”!もう一丁!“ミニウィンド”!」
俺は砂煙が舞っている場所にミニウィンドを当て、ミニウィンドが通った空間だけ少しの間綺麗になった。
まあ、ミニが付いているからそこまで大きくは無い。
だが、
「“ミニウィンド“!」
「そんな攻撃が俺に効くとでも思ったか!」
「!ビンゴ!」
MPの残りが半分くらいになってようやくゴーギャスの場所が分かった!
もちろんのことだが、魔術はゴーギャスの剣によってあっさり斬られた。
「何がビンゴだ!だが、これでお前の位置がはっきりしたぜ!総員掛かれええええ!!!!!」
「「「「「ガアアアアアアアアアアア!!!!」」」」」
「それがこっちのセリフだ!行くぞ!”フルスイング“!!」
ゴーギャスの号令と同時に俺は縦に”フルスイング“をした。
もちろんこのままだと意味がない攻撃だが、
「!ここだあああああああ!!!!!」
『what!?』
「!」
途中で持っていた剣を投げ飛ばし、ゴーギャスの元へものすごい勢いで向かう。
「俺の全力を喰らえええええええ!!!!!」
「!!良いだろう!貴様の攻撃!斬り伏せてくれるわ!!」
ゴーギャスは少し口をニヤケ、俺の挑発に乗ったのだ。
ゴーギャスは先程”ミニウィンド“を斬った時のように俺が放った剣を横から弾こうとした。
しかし、俺の放った剣はゴーギャスが横振りをもろともせず、逆にゴーギャスの剣は俺の剣とぶつかった所から綺麗に切断された。
「何!?ック!」
「よっしゃ!当たった!!「「「「「ガアアアアアアアア!!!!!」」」」」あ、やべっ!?」
そういえばゴーギャスが攻撃してきてたんだった!?
まずい剣がないとパリィができねぇし、俺の魔術じゃこの数は捌き切れな
「お見事です、ベン様」
「ヴェルスさん!?」
「「「「「ガアアアアアアアア!!!!」」」」」
「止まりなさい」
「「「「「!?」」」」」
突然現れたヴェルスさんがそう言うと先ほどまで俺を殺そうとした鮫が空中で静止していた。
「そこの魚人、分かっていても何故止めなかった」
「…ッケ、バレてたか…」
「当然、驚いて忘れていた、なんて言わせませんよ」
「当たり前だ、俺は今も昔も正直モノでね、何、俺に一撃当てたやつがどう動くか気になっただけだ、他意はねぇよ」
そう言いながらゴーギャスは刺さった剣を…剣を……あれ?
「ん?なんだこりゃ?ふっ!!抜けねぇぞ!!」
「それも当然、その剣は貴様のような魚人の怪力では抜くことはできません、主神か、ベン様であれば抜けましょうが」
「え?え、神様は分かるけど俺?いや、まあ、俺が投げたし俺の剣だけど…」
「ベン様専用ですので」
「…そこまで反映されるのか…とりあえず抜くから待ってて」
「おう!頼む!」
ゴーギャスに近づいて、剣を抜こうとするとあっさり抜けた。
「おお!」
『………』
「えーっと、急に投げてごめんな?」
『別にノープロブレムですが、その後がノープランなのは減点ですよ?』
「…ごもっともです…んでゴーギャスさん?これで」
「おう、もちろんだ!まさか俺の神器がこうもあっさり綺麗に切断されると思わなんだぞ!」
「え、そうd…神器?」
「おう!昔海底の神殿からぶんどってきた、【神器:深海神の剣】だ」
「へー…なんかすみません、壊させてしまって…」
「何謝ってんだ?最初からベンの剣は俺の剣より強えって分かってはいたがここまで強えって見切れん俺の負けだ」
「そ、そうですか…」
「そう言うことだ………さて、さっきから俺に殺意を向けている遣い様、何のつもりだ?」
「最初に言いましたが、今回の件は貴方が先に負けたにも関わらずそのまま戦いを続けようとしたことを咎めに参りました」
「え?そうなの?」
「…へへ、バレてたか」
ええ……どこまで戦闘狂なんだよ…。
「それで?俺を殺すのか?」
「ええ…と言いたい所ですが、ベン様が悲しむでしょから、これぐらいでいいでしょう」
パチッといつものように指を鳴らすと次の瞬間、
周りを囲んでいた竜巻が消え去り、さらに、
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「!?地面が!?耳…は痛くない」
「保護をしておりましたので」
「あ、はい、いつもありがとうございます」
ヴェルスさんに感謝しつつ、音の方を見ると
海賊嵐が叫び声を上げながら落下していくのが見えた。
さてイベント編も終盤へ
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
多分これが終わったら色々まとめますので。




