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ちょっと時を飛ばしていきましたので、終盤回です。
《wave6終了しました》
《final waveに移行するまで00:30:00》
「ふぅ...やっと最後か...」
『おつかれサマーね!』
「おう、剣もありがとな」
『それほどですよ、ホホホ』
wave4がはじまる30分前くらいしてサーバーから一時的に出された。
というのも起きて時間を見たらちょうど夕飯時だったからご飯を食べつつ兄弟で情報を交換しつつログインした。
ちなみに俺があの時いたことはばれていなかった...よかった。
wave4はというかwave4以降からかなり苦戦した。
最初に出てきた触手怪物に加えてミサイルのように迫てくる小さい魚が俺や結界石を狙ってくる。
まあ、結界石はヴェルスさん達によって一定の範囲に入った瞬間に消滅した。
俺の方は最初は普通に避けようとしたが何匹か追尾してきて少し焦ったが、剣が知っていたかのような反応におかげでほぼ、というか無傷で戦えている。
あとたまに奥の方から強い突風が吹いてきたり、地響きで体制を崩したり、水がとんできたりと明らかにボスの邪魔が入ってきた。
「にしてもボスは何だろうな?」
『奥からの攻撃は一貫性がありませんでしたし、分かりませんねぇ』
「うーん、そうだよなぁ」
でも、今までずっと海生系の魔物ばっかりだったし、中ボスも海生系だった。
となると、ボスも海生系なのだろう。
少し腹が減ったので軽い食事を作って時間を待った。
「さてと、なにがく」
《final wave開始します。》
《決戦フィールドに転移します》
足元が光だし体が光に包まれる。
そして次の瞬間、目の前にはどんよりとした暗い雲と赤黒く染まった海だった。
「一体ここは...」
........ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「!?」
赤黒く染まった海から徐々に風が吹き荒れ、竜巻となっていく。
風が強すぎて少し呼吸がしにくいが竜巻を見ていると、
異様なものが混ざっているのが見えた...あれは
「サ...サメ?」
『OH!?Really!?』
サメが一匹...いや、よく見ると複数ものサメが竜巻の回転に合わせて泳いでいた。
そういえば、最初の方に台風とサメという混沌に満ちたものに襲われていた船があったが、これだったのか。
そう感心している場合じゃないな、鑑定鑑定っと...
【海賊嵐】
レベル:■■
船乗りであれば誰もが会いたくない存在
それは自然現象でありながら意思を持つ魔物
襲われた船は跡形もなく魔物の一部となる
わぉ...自然現象?魔物?
『master!』
「!」
混乱していると、竜巻から何かが飛ばされ、俺は剣のおかげでギリギリ避けることができた。
飛んできたものを見ると木の破片だった。
もしかして、これが襲われた船
『Hey master!ぼーっとしていると今度は刺さりますよ!!』
「お、おう!」
とりあえず、今は理解するよりも相手を倒すことに集中するしよう。
クロンレーツのレベルは70です。
ちなみに一人で倒すものではない系です。
あと、なんで時間を飛ばした理由はちょっとペースが遅いのと同じ内容に近いことを書くのは疲れるのと読みずらいのでこうしました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。