表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
111/146

111

 相手の前に構えた剣は俺ではできないような動きで相手の突進を弾いた...!?


『oh!間違えて上に弾いちまいました!』

「!?誰!?」

『私?ボクは君の剣ですわ!』

「?????」

『分かってないようですね?まあ、今はbattle中なので説明は後あと!

 次はきれいに地面に落としてアゲマース』


 一体なにが…どうなっているんだ…。

 と、とりあえず分かっていることは言葉遣いが変な奴が俺の剣ということで…??

 と、とりあえず剣のいう通りボス戦に集中するか。


「ていうか、どうやって弾いたんだよ!?」

『Uh huh?spellにパリィありませんこと?』

「あーなるほどね...いやいや!あんな速度のやつに合わせられるかよ!?」

『ご安心ください俺がヤリマース』

「ええぇ...じゃあお願いします」

『ガッテン!!』


 ...なんだろうさっきの見たから大丈夫なのは分かるけどなんだかなぁ...。


 そんなことを思っているとボスが真正面から突っ込んできた!


「どうやって地面に!?」

『こうやってですよ!!』


 そういって、また俺の腕が勝手に動いて剣が相手の頭を撃ち落とした!?


「!?」

『Yes!やってやりました!』

「ま、マジかよ!?」

『HEY!master attack chance デス(death)!!』

「なんか語尾がおかしい気がするけど了解だ!」


 地面を削り動けなくなったボスの体に思いっきり剣を突き立て、そこから捌く!


「うおおおおおおお!!!!"スラッシュ"!!!」

『イッッッエエエエエイ!yapppppppppp!!!!!』

「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

「っく!あばれんじゃねえええ!!!」


 地面を削りながらも徐々に上に上がろうとしているところにもう一度剣を突き刺して捌く。

 剣の長さがそこまでないがそれでもダメージはそれなりにはいってるのか、それともまだHPがあるからかは分からないが暴れ具合が激しくなる。


 そろそろ離れておかないと変に攻撃が当たって死ぬかもしれないから離れるか。

 そう思って去り際に"スラッシュ"をいれると


「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

「っく!?体が!?」

『why!?どうしましたか?早く離れないと!』

「そう言われても体が動かせないんだよ!?」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

「グハァ!?」


 ボスが完全に離陸してそのときの尻尾に思いっきり吹き飛ばされてしまった、幸いなことにかなり痛いがHPはギリギリ残っている...が


「ぁぁあ...いてえぇ.....」

『早く立ち上がらないと!Hurry up!!』

「いや...マジで今は動けん...」

『戦場で痛いのは当たり前ですよ!死にたくないなら限界突破して動くんだよ!!!』

「くっ...や...突破できねぇ....」

『ほら!!早く!!もう相手はピンピンのプンプンに怒ってこちらに猛突進していますよ!!!』


 ダメだ...俺にこんなきつい戦闘なんて...。

 大体クエスト名からして英雄とか...普通もうちょっと後半に出てくるクエストじゃん....。


 そんなん俺みたいなペーペーにできるわけないじゃん。

 ほんの少し前に剣の素振りで疲れるくらいだし、魔法だってまだ序盤だぞ?

 それにこういうウェーブ系って複数人のタワーディフェンスじゃないのかよ...まあ、ヴェルスさん達のおかげで助かっているし、こいつだって正直俺一人じゃ手に負えない相手だけど...


 というか大体なんで俺一人がこんなことしてんだよ...はぁ、こういうのは兄さん達みたいな上級者が経験することだろ...。


「なんで俺なんかが...こんなことを...」

『?masterは自分の人生を自分で意思でplayしてないんですか?』

「?何言ってんだよ、いきなり...」

『だってmasterさっき自分のしていることに疑問を持っていましたよね?』

「...だってそうだろ?俺みたいなあんな奴とタイマンなんて」

『まあ、そりゃあmasterはこの中で一番弱いです』

「......はっきり言うなぁ」

『そりゃ剣ですのでスッパリサッパリ。

 ですが、そんなあなただからこそ主神は救われたのでしょう』

「...神様のことか...」

『ええ、さてそろそろ動かないと動けなくなりますよ?』

「いや...もう...本当に動けん...痛すぎる...」

『Uh huh?仕方ないですねぇ...少し気持ち悪くなるかもしれませんが、masterが動けないのが悪いんですからね?』

「は?」


 剣がそういうと俺の体...いや、視界が遠く見える...


『いや!俺が居る!?』

「初めてでしたがうまくいきましたね」

『な!?俺がうごいてる!?ていうかどういうことだよ!?』

「そういう説明も後ですべてやります。

 今はあいつを全力でヤリマース!」


 俺(剣?)がそういうと突っ込んできたボスをさっきと同じように弾いて地面に突っ込ませる。

 そして、そのまま攻撃を繰り出す。


「"スラッシュ"!masterは剣術をもう少し磨いてクダサーイ!」

『仕方ないだろ!?そこまでまともな戦闘してないんだから!!』

「まともじゃなくても戦闘できるなら使ってほしかったデース!"スラッシュ"!!」

『いや、使ってはいたけど成長が』

「shuddup!毎日素振りやってたらもう少しマシになってました!

 堕落を"スラッシュ"!生むのです!!」


 ....ぐうの音も出ない正論を...。

 そうこうしているとボスのHPバーが完全になくなってボスもうごかなくなった。


 《wave3終了しました》

 《次のwaveまで2:00:00》


「Yes!私たちの勝ちです!!」

『...すごいけど、そろそろ説明してくれない?』

「oh!そうでしたね!とりあえず体を戻しますね」


 そういうと視界がどんどん元通りになっていく。

 !!!


「いっっっっってええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

『当たり前デース!無理矢理動きましたから!』

「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

『oh...もう少し丁寧に動けばよかったです...sorry master...』


 そのあと10分ほど痛みで地面にのたうち回る俺をヴェルスさんが回復してくれた...もうちょっと早くくださいよ......。

剣については次回に話されます。



いつも最後までありがとうございます。

良ければ評価ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ