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動き出すイベント回です。
大変遅れてしまったけど、これからもこんな感じだよです。
「そんなことより、よくぞここまで来たな冒険者よ!」
少しゴタゴタしたが、エアベル様の台詞で話が本線に戻る。
「ここは苦難を乗り越えた者のみがたどり着ける場所である。
そして、その苦難こそ我が試練であり、試練を乗り越えた者に我が加護を授けよう!」
≪称号:エアベルの加護を手に入れました≫
「まじかよ!スゲー!!」
「これが称号…」
「はじめてもらったわぁ~」
みんなが多種多様な感想を口にしている…。
こういう称号って手にいれにくいのか…。
自分の称号を見ると、いかにおかしいかがよく分かる。
「我が加護を持つものは友好的な魔物や動物の言葉を理解することができるようになる。
我は貴殿らと我らの島の住民が平和に、そして手を取り合えることを期待している…それでは、去らばだ」
そういい終えると、エアベル様の体が光に包まれ、光がエアベル様の石像に吸い込まれていった。
「ん~……疲れた~」
「そうですね。
もう少ししたら日もおちるでしょうから拠点に戻りましょうか」
「「さんせ~」」
「俺たちはお前らと違う場所だがらここでお別れだな」
「そうなのか、今日は助かったよまたどこかで」
「ああ!」
「もちろん、じゃあ行くぞ」
「おうよ!またな!」
そう言って神殿を出ていった。
「んじゃ、俺も帰るとするか」
「そうですね」
そう思って歩きだしたときにポケットに何か入っていることに気がついた。
取り出すと小さく折り畳まれた紙だった。
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ベンへ
波風が静まる夜、
最初に訪れた場所で会おう。
平和と生命の神より
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「どしたの~?」
「ん、いや、何でもない」
紙をしまって拠点に戻る……別に直接言ってもいいのでは?
まあ、とりあえず最初に訪れた場所…たぶんダゴン様とあった場所のことかな?
それ以外思い付かないし……。
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SIDE:????
蝋燭と星の小さな灯りのみが辺りを照らし、物音もしない静かな空間に3つの気配だけがある。
「教祖様、準備が完了致しました」
「ご苦労……とうとう我らの念願が叶う。
同志を集めよ!」
「かしこまりました」
紫色のローブを身に纏った者が指示をすると、しばらくして、周りの声が徐々に、そして不気味な気配が増えていく……。
そして、先ほどの教祖が壇上に現れ…
「同志よ、ようやく我らの願いは果たされる!」
「「「「マサ!ヤタ!サアカスラ!」」」」
「これから、我らの神を忌々しい封印から解放し!この世に!我らが理想を創ろうではないか!」
「「「「マサ!ヤタ!サアカスラ!」」」」
「我らが理想のために!いざ!行こうではないか!ユカレナ島へ!」
「「「「マサ!ヤタ!サアカスラ!」」」」
教祖が声を上げ、それに応えるように同志が声を上げる。
教祖の後ろに居たものが小さな声で…
「そんなことをしなくとも、既に洗脳は終わったんだろ?」
「クックック…これは洗脳ではない、生きとし生けるものに渇望を与えただけだ」
「…………」
「その証拠に貴様にも、私は力を与えたであろう?」
「……それについては感謝している…」
「クックック…ならば、我らが…いや、私の理想を叶えるために働くことも忘れずにな、元ヒューム最強にして、人類最強の君は私の理想に必要なのだから…」
「…分かっている……………」
不気味な声が静かな空間を満たし、教祖の計画を聞くものは、団員の中に存在しないのであった……。
教祖がその場を立ち去り、もう1つの気配もついていく……その禍々しいほど歪んだ理想と共に…………。
暗躍する教祖の計画とは………。
ヒント:教団。
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