表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/56

電動アシスト自転車の罠

歳を取って、見た目からも、男の自分も乗っても許されるだろうと、電動アシスト自転車に替えて、数年たったある日のことです。


ある観光地に遊びに行って、そこでレンタサイクルを借りました。久しぶりの普通の自転車です。

そしたらその自転車、乗れないんです。危うく立ちゴケしそうになりました。

なんなのか、油をさすなどちゃんと整備されてないのか、摩擦抵抗がすごくて、ペダルが回らないんです。ギアを一番軽くして、ようやくノロノロと動かせるって状況。

レンタル店のスタッフに、なにこれ? と苦情を言って他の自転車に交換してもらったのですが、そしたらその自転車もダメ。

なんなんだ、と。

ここに至って、問題は、自分の方にあると気付いた次第です。


電動アシスト自転車に替えてからの数年で、肉体がですね、ペダルを踏む力はこれくらい、と学習してしまったんですよ。


電動アシスト自転車と普通の自転車は、見た目が似ています。

だから、同じ物だからと、ペダルを踏む力はこれくらい、と、その必要十分な力しか、体から出てこない、出してくれないんです。

頭で、もっと力を出すんだ、と思っても、(そして実際に脚力はあるのです)、人体の不思議で、力がセーブされてしまうんです。いきっても、気力が抜ける感覚で、漕ぐ力が出てこない、出せないんです。

話、ご理解頂けてるでしょうか?

本当に不思議体験でした。


見た目に、意識とは関係なしに、体が騙されてしまう。

そんなこともあるという経験談です。そういうわけで、いつ、何が我が身に起こるのかわかったもんじゃないという一例にして、安全にはご注意ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ