マツダ自動車
今まで何人かの人がこの場で「当たり前と思っていたものを見直す」という趣旨の話をされていたと思うのですが、それに乗っかった話をしたいと思います。
かなり前、どなたでしたか、NHKのドキュメンタリーを紹介してくれました。
マツダ自動車が新型エンジンを開発した、という内容です。
車のエンジンは、シリンダとピストンがありまして、ガソリン混合エアをギュッと圧縮して爆発させるわけですが、この圧縮率というのが約10倍なんだそうです。この10という数値は、世界中の自動車メーカーにとっては、いわば定数とも言っていい、当前の数値なのだそうです。
そこにマツダ自動車が見直しの目を向け、さらに高圧縮率のエンジンを作り出し、ハイブリッド車でないのにもかかわらず低燃費を実現させた、という話でした。
ではこれ、ウチに当てはめるとどうなるのでしょうか。
今、かんたんのために、単純な※の※を考えます。
お客さんに、このスペースに、できるだけパワーが出る※を据え付けてくれ、と言われたとします。
ところがそのスペースというのが狭っ苦しい場所で、それに合わせて新規設計したとしても、せいぜい、このくらいの大きさの※しか入れられない、とします。
逆に言えば、※の外径をこれ、と固定して、その条件でできるだけパワーを出す※を設計せよ、とオーダーされたら、どうするか、です。
真っ先に思いつくのは、マツダ自動車のまねして、超高圧の※を※にぶち込むことです。
※が高ければ、その分シリンダ出力も高くなるでしょう。
ところが、超高圧に耐えられるよう、※の肉厚を分厚くしなきゃならない。
外径は固定されていますから、それで肉厚を厚くすると内径、ピストン径が小さくなる。
すると受圧面積が少なくなって、せっかく高圧を入れたのに結局、出力はそこそこのものになってしまう。
なら逆に、低圧の※にしたらいいのか?
そうすると確かにピストンを大きくできるでしょうが、低圧なんだから結局、出力はそこそこのものになってしまう。
どっかに、丁度いい※があるということになります。
縦軸を出力、横軸を※としてグラフにすると、山なりの2次曲線を描きます。その山のてっぺん。曲線の数式を微分して角度が0となる部分の※が、※を最も効率よく駆動させる※、ということになる。
現状、※は、7※、14※、21※、※が当たり前な感じでやってきていますが、そうでなくて、
現実的な話はひとまず置いといて、
最も効率がいい※、というのをコンセプトとした製品群を一揃い、創出させることができるんでないかと、空想するのは楽しいことだと思います。
そんな話は楽しくないでしょうか?
分からないままに無責任なこと言いますが、
これは※にも、※にも、※にも、そのほかのことにも、あてはめれるんじゃないかと思います。
自分の場合はどうかといいますと、いかにして能率よく図面を仕上げるか、です。
※図を描くのは私、というのが当然の空気のようになってますが、
究極的なこと言えば本来はこれ、※メーカーの仕事でしょう、とか。
当たり前と思ってることに効率の面から見直しをかけてみる、
というのを意識の片隅に置いていたら、普段何気なく見ているテレビも、時にはヒントをしゃべってくれることも、あるかもしれない、と考えると、毎日が楽しくなるんでないでしょうか。




