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人生最大の驚き

私の出身は秋田県です。

地理があやふやな人もいらっしゃると思うので場所を説明しますが、

本州の北の端が青森県です。

その下側

東の太平洋側が岩手県。

奥羽山脈を挟んで西の日本海側が秋田県です。


成人するまで、ほとんどそこから動かなかった。

当然関西地方とはまるで縁がなく、かろうじて、修学旅行で京都市と奈良市に来た程度です。


で、こっち引っ越してきた当時のことです。

近畿地方の土地感がないからか、不思議なことに、近畿地方のその面積がやたら小さく感じるんです。

そこで、徒歩旅行しようと思いました。


近鉄線で三重県の志摩まで行って、

そこから海沿いに和歌山県串本。和歌山市。

そして大阪と。

だいたい昼ごろに歩き出したら、夕方ごろには大阪に到着できるだろうと、そんな感覚で歩き出しました。


そしたら、当たり前ですが、いくらも行かないうちに日が暮れ始めるんです。

全く想定外、どうしよう。

大ピンチに陥ったのですが、そのとき見たんです。なにを、て――


太平洋に夕日が沈んで行くんです。


まさに、宇宙がひっくり返る衝撃を感じました。


その数年後には、今度は島根県でしたかね、朝日が昇る日本海を見て、また驚愕したものです。


人は、固定観念、思い込みに、取り付かれるものだと思う。

最近、仕事でクレームがあって、特に今、そう思います。

ちょっと場所を移動して深呼吸するとか、心をほぐして、仕事に臨みたいと思う。

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