初の異世界探索!
あと一週間で中間テスト。なんか実感が湧かないです
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時が経つのは早く、異世界での生活を始めて今日で一週間になる。
最初は色々戸惑う部分も多かったけど、地球でもここ数年は一人で生活していたしある程度の環境は整っていたから生活に不自由は無かった。
この一週間で身体をだいぶ虐めたおしたが、そのぶんの成果は魔力操作が6秒を切ったと行ったら伝わると思う。
これまでこんな短期間で目に見える成果が出たことはなかった。
この世界でトレーニングしていると、なにか魔力が軽くていつもより思い通りに動くんだよね。
やっぱり異世界ってことかな。
初日は失敗したけど、次の日からは毎日規則正しい生活を送っている。
もう少し身長も欲しいから牛乳を毎朝毎晩飲むのも欠かさない。
異世界に来てからは時間に囚われることが無くて、更に虐めてくる奴もいないからとっても自由を感じていた。
もう、ずっとこの世界で生きていこうかな
なんて冗談でも思う程、快適に過ごしていた。
でも、今僕は緊張に包まれていた。
今日の準備をするために倉庫の2階に出向く。
倉庫にあるのは武器と防具。
そして最初は気にも留めなかったけど奥の壁には父さんの言っていた地図が貼ってあった。
地図は二種類あって、一つはこの家付近の地図。
そしてもう一つは異世界の国が書かれている大まかな世界地図だ。
まあ、僕に今必要なのは家付近の地図なんだけどね。
壁に貼ってあるのは相当な大きさだから、探索に持っていくことはできない。
そこで僕は毎日の暇な時間を使って小さな紙に少しずつ写していった。
一昨日ようやくその地図が完成した。
付近の地図なのに、かなり詳しいことまで書いてあったから書き写すのに時間がかかったんだよね。
実は写してる間に書いてる情報がほとんど頭の中に記憶出来てしまったことには目を背けた。
写した地図を魔法鞄の中に入れる。
身体には皮鎧を、腰には剣を刺している。
この一週間で着慣れるようにトレーニングの間はずっと着るようにしていた。
最初はかなり蒸し暑かったけれど、次第に感じなくなってきたからやっぱり慣れなんだと思う。
剣はこの一週間でかなり安定した振りができるようになったと思う。
少なくとも一週間前とは段違いに腰が入った振りになっていた。
魔力を纏うトレーニングしていたけど、他にも剣に自分の魔力を纏わせる訓練もしていた。
これは自分の腕が一本増えたような感覚だったから魔力を伸ばすって事に重点を置いたら割と簡単に出来るようになった。
まあ、普通に魔物を素手で殴るわけにはいかないから必要な事だったし。
とまあ、そんな訳で準備は万端だ。
この一週間でバリアに近づいて来た魔物すら見たことがなかったから、この近くには魔物はいないのかもしれない。
油断、ダメ、絶対
何処かの麻薬ストップのフレーズに似た言葉を頭の中で反復させる。
いくら父さんが言っていたからといって僕からしたら十分な強敵なんだ。
この一週間で強くなったとはいってもそれは僕のレベルでの話。
僕はまだレベル1、そこを忘れたらいけない。
僕はバリアを前に深く息を吸い込んだ。
これから、異世界に初めて出る。
緊張を持って相手を見つけるまでは相手に見つかるな
相手に敵わないと思った瞬間足に魔力を纏って瞬時に撤退する
この二つを徹底しよう。
そうすれば、死ぬことはないはずだ。
いくら無様でも、ダサくても行きてさえすればまだ強くなる機会はやってくるから。
無理だけは絶対にしない。
そう僕は心に決めて、とうとうバリアから一歩を踏み出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
これは……想像してたのよりずっとしんどい
森の中に入って30分。
まだまだ体力に問題はないが、少しずつ疲労が蓄積しているのがわかった。
整地されてない、でこぼこの地面と際限なく伸びている木や枝が体力を削っていく。
初めて森で移動しているけれど、夏の暑さもあって森の湿度はバリア内とは比べ物にならないほどすごい。
早く家に帰ってお風呂に入りたいな
脱水症状にならないように魔法鞄から水筒を取り出してこまめに水を飲むようにする。
あと森の中でわかりやすい道を通って来たけど、帰り道がわからなくなるのが一番怖いから木に印をつけて、地図にも通った道を記録して進んでいく。
森の中は本当に一歩でも迷ったら目的地に行くのはかなり難しいと思う。
ペタついた服を引っ張って空気を少しだけでも通す。
なるべく魔力はその時のために温存しておこうと今は魔力を纏ってない。
それにしても魔物いないな……
それどころか動物の気配も感じない。
居るのは時々鳴いている鳥と、あとは虫。
この森は見た感じ手入れされてないから狐とか猪なんかの動物は割と居るのかなと思っていたが簡単には出会えないようだった。
少し休憩したあと、もう少し奥に行ってみようと足を運ぶ。
せめてこの近くに魔物ないし動物でもいいので居るかどうかの把握をしておきたかった。
動物と魔物は基本相入れない。
だから森に動物がいれば魔物がいないという事にもなる。
そもそも動物と魔物の違いは何か。
確かに見た目が違う種類も多いだろうが、一番の違いはやはり魔力の有無だ。
魔物は基本どんなものでも魔力を身体に馴染ませている。
その魔力を出しているのは彼らの体内にある魔核という物質だ。
魔核は、その魔物が持つ属性の魔力を含んだ魔石だ。
僕がお風呂を沸かすのに使っている火の魔石や、水筒に入れている水の魔石なんかがそれに該当する。
そして魔物はそこにある魔力を使って生きているということらしい。
と言っても魔物のことはあまりよくわかってないからこれが正しいのかは不明なんだけど。
一つだけ言えることは魔核が現代地球の魔道具に大きな役割を果たしているっていう事実。
だから魔物は積極的に狩られて、僕たちの生活の……っ!
急いで一番近くにあった木に身を隠す。
歩いていた向こうの方で、何かカサリという音が聞こえた。
この森に入って初めての動作による草の音。
僕は音が聞こえた草むらの奥を木の陰に隠れながらこっそりと見つめた。
緊張してるのか、ドクンドクンと耳の奥で心臓の鼓動が鳴り響いている。
額に流れる汗を気持ち悪くも思いながら拭わないでじっとその時が来るのを待った。
数秒後、さっき聞こえた草の音はがさり、がさりと大きくなってきた。
こっちに来ているのがわかり僕は腰の剣に手を伸ばす。
そしてついに音を立てているものが、草の奥から出てきた。
出てきたのは魔物でもなければ動物でもない。
二人の少年少女だった。
少女が必死に少年の方を肩で支えており、引きずるような形で移動している。
その姿を見て僕は、
「子供?」
と気づいたら呟いてしまっていた。
しまった、と思った瞬間にはもう遅く、少女は僕の方に一瞬で顔を上げて僕とばっちり目が合った。
最近youtuberの動画を見ていると、サバイバルやアマゾンなんて行ってる動画が目に入ってきます。
身体張れるってすごいと思います。
次回、少年少女の名前が明かされます!(当たり前
次の投稿はまたまた明日の10時です(^^)
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