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食後の眠気を耐えて

またまた私情ありまくりのタイトルですよ〜


昨日1日のPVが1000PVを超えました(^^)沢山の方に読んでいただき、嬉しいです







元々少食な僕だけど昨日の夜から何も食べてなかったからパクパクとすぐに完食した。

充足感に満たされ、カップに入れた紅茶を少しずつ飲む。


はー、お腹いっぱい


このまま寝てしまいたい感覚に襲われたけど、流石にそれはダメだってことでほっぺをパチン、と優しく叩いた。

食べ終わった食器を洗い元の棚に戻す。


「よっし、食後の運動でもしよっかな」


そう決め、僕は鞄を持って家から外に出た。


家と倉庫を守っているバリアの範囲は直径100メートル。

二つの建物の幅を除いてもかなりの広さを誇る何もない土地が広がっていた。


うん、これだけあれば十分かな


地面は長いこと放っておかれてたはずだけど、草はほとんど生えてなかった。

丁度いいかな、とまずはバリア内を軽く走る。


ここで少し魔力について触れておこうと思う。


魔力についてはステータスには表示されていないが、異文化ないし魔法文化が世界に浸透するにあたって異種族から伝えられたものだ。

元々、どのような生物にも魔力はあったらしいけれどそれに気づく術が無かっただけなんだよね。


魔力っていうのは何というか、まあ日本や中国なんかでいう『気』とニュアンスはよく似ている。

地球人は魔力を扱う方法を異種族から学んだ。

学ばざるを得なかったと言うべきかな。

ゴブリンを代表とした異世界の魔物には剣も、銃も何も効かなかったから。

魔法が浸透するまでは特異能力(アビリティ)だけでどうにか侵攻を止めるのが精一杯だったから。


なぜ文明の機器が効かなかったのか。

なんで特異能力の攻撃は通ったのか。


答えは簡単で、文明の機器は魔力を使用していない攻撃で、特異能力は魔力を通じて初めて効果が発揮される。

たったそれだけの違い。


魔物は魔力を体に纏っている。

それは言わばプロテクトアーマーと似たようなもので、その魔物の魔力に対抗できる魔力じゃないと攻撃は通らない。

そりゃ魔物にとって銃の撃ち出す球なんてただのパチンコ玉より弱かったんだろう。


そして餅は餅屋ということで地球人は異種族に頼った。

その結果、(もたら)されたものが魔力操作、そして魔法の存在だった。


魔法は自身の魔力を使って発動する。

生活魔法が誰でも使える魔法。

そしてそこから火魔法、水魔法なんかの、それぞれに偏った属性魔法が派生する。


人には誰にでも魔法を使う素質がある。

しかしどの属性も使えるのかと言ったらそうではない。

誰にでも向き不向きがあるだろうけど、それは当然扱える魔法の属性にも当てはまるんだ。


例えば水属性が得意なら火属性はあまり使えなかったり、元々ほとんど使い手がいない空間魔法なんてのもある。


例外が無属性魔法で、これは魔法の発動に必要な魔力量さえあれば誰にでも使うことができる。

無属性魔法の別名は、特異魔法と言う。


特異能力(アビリティ)にもいくつか種類があるんだけど、その中の一つには魔法そのものが特異能力として表れる場合もあるんだ。

それがいわゆる特異魔法って言う分類なんだけど、これは実は魔力さえあれば使う事ができるんだよね。

だから特異魔法の所持者は魔法政府に自分の特異魔法を売ることもできる。


と、簡単にいうとこんな感じ。

ここで変に思った人も居るんじゃないかな。


魔法が使えるならゴブリンだって倒せるんじゃないの?って。


さっきも言ったけれどゴブリンだって魔物だから当然魔力を身体に纏ってる。

それを倒すためにはそれ以上の魔力の攻撃じゃないと決定打は与えられない。


そして、僕の特異能力(アビリティ)【倍増】は他の特異能力と違って魔力を使うことがない珍しい能力なんだ。


ただ僕の場合内蔵魔力が少なくて、いくら倍になっても身体に魔力を纏ってもゴブリンを倒すほどのダメージを与えることができなかった。

魔力はレベルアップで増えることがわかっている。

逆に言うとレベルアップでしか増えることがないんだ。


だから僕はこんな歳までレベル1でやってきた。

だってやるしかなかったから。


僕は期待してる。

レベルアップするに足る、僕でも倒すことができる魔物がいる事に。

そしたら魔力が増えて魔法が使えるようになるだろうから。


と、そろそろいいかな。


ほっほっと走っていた足を止める。

20分くらい走ってたかな。

これでも息をほとんど切らしてないから、最初の時と比べるとかなり体力はついてきたと思う。


身体も温まったので、次にするのは昨日気分的に負けた剣の素振りの練習だ。

倉庫の冷気を気持ちよく思いながら昨日握った剣を持ち出してくる。


まずは魔力を使ってみよう


僕は魔力を身体に纏った。

そして、昨日の剣を握ってみる。

やっぱり昨日と違って基礎ができてない僕でもしっかり握れていた。

振るってみるも、昨日の体たらくは全く感じられないほどに綺麗に剣を振り下ろせる。


これを、魔力なしの時でも出来るようにしたいな


夏休みの目標の一つを今定めた。

何も無いより目標があったほうが伸びやすいからね。


そして魔力を切って再度握ってみる。


やっぱりふらふらするな……正直剣の振り方なんて分からないけど、まずはこの重さに慣れることから頑張ろう


そして僕は一心不乱に剣を振り回し始めた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



つ、疲れたー


腕が上がらないくらいずっと剣を振るっていた僕は地面に横になった。

身体中が汗を吹き出している。


どれくらい振ってたんだろ……


時計を見ると短針は3時過ぎを指している。

そりゃ疲れるはずだ、と少し水を飲んで休憩する事にした。

休憩の間に露天風呂のお湯を入れる事にする。

水は魔力を注げば勝手に湧き出てくる、水の魔石に魔力を流し込んでおけばいい。


水がある程度溜まったら今度はお湯にする為に火の魔石を使う。

これも同じように水の中に入れとけば勝手に温度が上がってくれるんだ。

家で最初は込めておく魔力が分からずにお湯どころか沸騰させてしまったりもしたけど今では適温になるまでの量が分かるようになっていた。


火の魔石を放り込んでおいたら露天風呂の準備は完成だ。


初めての露天風呂楽しみだなー


とあと少しだけ頑張ろうと思った。

食後ってほんと眠いですよね〜

そんな中授業を受けてたらいつの間にか眠ってることもしばしば……

そんな時使ってるのが目薬なんだけど、最近は目に耐性ができたのかあまり効かないんだよね。

もし効く目薬なんか知ってたら是非感想で教えて下さい!


次回の投稿は明日の10時だよ(^^)


ブックマーク、評価、感想。

どれも僕の大好物です!くれると興奮して書きだめが増えるかも

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