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魔物達の追っ手

最近忙しくて辛いです



「でルドルあいつら何なのかな?」


鬱蒼と生い茂っている木々の間を走り抜けながら、ルドルにそう聞く。


「わかんねえって!取り敢えず逃げるぞ。少なくとも俺らの敵う相手じゃ……チッやっぱり追って来やがったか」


ルドルは僕らの後ろを見て舌打ちをする。

僕も思わず振り向くけど、奥の方に何か動いたかな、程度にしか見えない。


「ルドルはどうしてそんなに視力がいいの?」

「視力って……ああ。魔眼だからか知らないけど視力はやたらと良いんだよ」


魔眼の力かー。やっぱり良いよね魔眼。

かっこいいし僕も欲しいなぁ


というか普通に焦るって感情が湧いてこないんだけど、魔物が追って来てるんだよね。


そう考えて僕はおかしく感じた。

確かに魔物にも知能はあるけど、仮にも数百メートルは離れた場所からわざわざ僕たちを追ってくるんだろうか。

それにルドルが言ったよく分からない存在も気になる。

もしそいつが僕たちに魔物をけしかけてるってことだったらそれは魔物側で統率が取れているってことになる。

そんな自体は地球なんかじゃ見たことがないけど……この世界の魔物は違うんだろうか。


「兄ちゃんボサッとしないで足を動かす!」


僕は考えていると、ルドルから怒られてしまった。

どうやら僕は物事を考え始めたらそれだけに集中しちゃう体質らしい。

軽く謝り、心を無にしてルドルの後を追った。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ふぅ、どうにか戻ってこれたな」

「もうヘトヘトだよ……」


丁度お昼が過ぎたころ。

僕たちは30分ほど森の中で全力疾走を続けてどうにか家に戻ってくることができた。

家には安心のバリアがあるから、もうこれで例え魔物が追ってきても襲われることがないだろう。


「よく考えたらだいぶ無茶な行軍だったね」

「周りに魔物がいるかなんて考えずに走ってたからな……一回もエンカウントせずに帰ってこれたのは僥倖だった」


本当にそう思う。

バリアに入った僕たちは家に行く前に広場の地面に座り込んでいると、家からサーシャが出てきた。

僕たちの姿を確認すると、不思議そうな顔をしながら僕たちのところに寄ってきた。


「ルドルとマヒロお兄さまじゃないですか。今日の探索は夜までだったはずですが、どうかしたんですか?」


僕たちはこれまでのことをサーシャに説明した。


「成る程。もしかしてあの魔物達はそれでしょうか?」

「へ?」


サーシャが指差す方向を見ると、もうバリアの近くまで魔物が迫ってきていた。


「こんなとこまで追ってくるのかよ!」

「ここら一帯に魔物はいなかったから多分追ってきたやつだろうね」


そう言ってる間にも魔物達はバリアに到達した。

しかし、目には見えない壁に阻まれたようにしれ僕たちのところに進もうとするも転けたりしている。


「居るのはゴブリンとフォレストウルフだな。斥候として放ってきたのかもしれない」

「斥候って、魔物がそんな群体的な行動をとるの?」

「普段はそういったことはないけど魔物の指揮者が居る場合は別だな。大抵魔物は強くなれば成る程知能が上がるから、指揮者として居る魔物は大抵が強い。まあ今回のアレは多分氾濫手前の状態だったからあの程度の数だったんだろ」

「アレってまだ氾濫じゃないの?」

「見た感じ今で二千体くらいだと思う。氾濫は大抵一万前後の魔物が押し寄せてくるんだ」

「一万っ!?」


そんな数の魔物にこの世界は対抗してきたのか。

いや、地球でも討伐は少なくない数しているけど事前に殺しているからか氾濫というものが起こるケースは見たことがない。


「それで驚いてちゃ大氾濫は耐えられねえぜ。大氾濫は数百年周期で起こるんだが、前に言った無力同盟結成に導いたのが大氾濫だ。その数およそ十万。数の暴力で実は一つの都市が丸ごと食われちまってる。


もう呆れて声も出ない。

この世界はそんなに魔物が出やすいんだろうか。


「ルドルと、マヒロお兄さまも。ここで話してないで家の中に移動しませんか?」

「そうだね……あ、ちょっと待って」


サーシャに少し待ってもらって僕はバリアの外に屯している魔物に目を向けた。


ゴブリン

僕が知っているのと全く同じ風貌で、こちらのことをギシャシャシャと睨んでいる。

夏休み前の僕なら、なりふり構わずに一目散に逃げていただろう。

でも、この夏休みで、この世界で僕は自信をつけた。

こんな僕でも魔物と戦えるんだぞっていう自信を。


だから、リベンジマッチだ。


と言っても今からやるのは対等な戦いじゃない。

一方的な虐殺になるだろう。

なにせ、僕はバリアに守られながらの攻撃。

対して彼らはバリアを打ち破る方法もなくやられるだけだ。


きっと睨み合い、僕は魔法を心の中で唱えた。


ウィンドボム


僕は10の魔法陣を全て発動させた。

そして、50以上もいたゴブリン達の群れが一瞬でスプラッタな光景となる。

もちろん生存している魔物は存在しない。


こうしてこの世界で初めて会ったゴブリンとのリベンジは終了した。



眠い……


次回の更新は明後日かなー

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