改めて探索開始です
昨日の19時更新のジャンル別日間ランキングで、なんと5位にランクインしてました!
これは前作の最高8位を、塗り替える結果でとても嬉しいです。ありがとうございます!
他にも一日1万pv達成だとか……
そして総合で1000ポイント達成だとか
……え?ちょっと待って。報告すること多すぎね!?
ってなっちゃいました。
(ランキング効果すごいΣ(゜д゜lll))
これからもブックマークや評価、応援宜しくお願いします(^^)
「おはようございます!」
「……あー、うん。おはよー」
朝6時ごろに目を覚まし、昨日から増えた同居人の為にも朝ごはんを作ってこようと眠気が覚めないままキッチンに向かった。
すると、キッチンの入り口には既にサーシャが両腕を組んで、脚を少し開いて立っていた。
格好は僕のエプロンを既に着込んでいる。
まあ僕は基本エプロンしない派だから良いんだけどさ。
「で、どうしたの?」
もう殆ど予想は出来たけど、念のために聞いてみる。
「はい!昨日の夜一生懸命に考えたのですが、マヒロお兄さまはこの世界でレベルアップするのが当面の目的ですよね?」
「うん、そうだね」
「でしたら普段の家事などは面倒ですし、レベルアップのための時間が減っている状況はいけないと思うんです」
「それで?」
少しまだ寝ぼけた状態で続きを促す。
「そこで奴隷もとい居候の身である私です!私がマヒロお兄さまのやっていた家事をこなすことで、私はこの家に住む面目を得ると同時にマヒロお兄さまはレベルアップのための時間を増やすことができる。これぞ一石二鳥というやつです!」
「つまり家事は君がやってくれるって解釈でいいのかな?」
「お任せください!昨日はみっともないところをお見せしましたが今日はそうはいきませんよ!」
グッとこぶしを握ってやる気を出している。
確かに、僕の探索時間が増えることは願っても無いことだ。
料理は趣味だから苦はないけど、毎日掃除をするのは結構めんどくさいから、かなりありがたい。
「そっか。そこまで言ってくれるなら任せてみようかな」
「お任せください!」
「じゃ、今のうちにサーシャには大まかな掃除の仕方を覚えてもらおっか」
「よろしくお願いします!」
やる気がみなぎってるうちに教えられることは教えておこう。
ルドルはまだ寝てるみたいだから、先に掃除の手順を詳しく教えておく。
と言っても魔導製品をつかって地面についた埃を吸ったりするだけなんだけど。
一通り教え終わったらもう8時ごろ。
サーシャの覚えが良かったため一息に詰め込んでしまった。
手順も問題なく覚えてくれたし、これからは一人でもやってくれると思う。
ルドルを起こしてからようやくの朝ごはん。
今日作るのは、苺みるくと、卵乗せピザパン。
作るのはとっても簡単。
苺と牛乳、少々のハチミツと練乳に砂糖を加えてミキサーでかき混ぜたらいいだけ。
ピザパンの方は最初に軽く食パンの真ん中を凹ませてからそこに卵を乗っける。
落ちないように食パンの端側をぐるっと軽くマヨネーズで壁を作るようにかけたらあとはチーズと半分に切ったミニトマト、お好みでベーコンを少々乗せて丸ごとオーブンでパンの耳に焦げ目がつくまで焼けばオッケー。
朝には少し高カロリーなメニューだけど、昨日の探索で探索にはかなりの体力が必要だって感じた。
だから少し朝には重いけど、これくらい食べといたほうが良いと思う。
二人も初めて食べるらしく昨日と同じで最初は戸惑ってたけど一口食べたら一瞬で口の中に消えていった。
ルドルが二度もおかわりを要求してきたのには驚いたけど。
それにまたサーシャが謝るのに笑ってしまった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「兄ちゃん、ここらに魔物はいないっぽいぜ。ただ魔力の痕跡はあるから近くにいるかも。一回休めるときに休んどいたほうが良いかもな」
「じゃあ10分くらい休憩にしよう」
今、僕はルドルと一緒に森の探索に来ていた。
昨日の今日で、怪我もしてただろうに大丈夫なのかと聞いたらむしろ元気が有り余ってると。
そこで今日は休むつもりだったが、昨日の探索の続きをすることにしたのだ。
ルドルの特異能力である【魔眼】はかなり使える能力だった。
普段から魔力を見ることができるということは、魔物の存在も確認できるということ。
知らなかったけど魔物の通った跡には魔力残滓が溜まっているらしい。
だから、それで付近に魔物がいるかどうかチェックができる、簡易の探知機のような役割ができる。
さらに言えば魔力の動きで相手の行動もある程度読み解く事が出来るらしい。
それにしても、昨日ルドルが言っていた僕の中にある他の魔力の存在。
それが使えたらどれだけ楽だったろう、と思う。
昨日は戸惑ったけど、僕は少なくとも今使える力で頑張っていこうと決めた。
勿論僕の魔力に鍵をかけた奴がいたら許せないし、一発殴るつもりだけど、使えない現状仕方ない。
有るけど、使えないものねだりは言い訳だと思う。
それにしても、夏場でしかも日差しがきつくかなり暑い。
森の中だから風は流れてるんだけど、それでもきている服がいかんせん厚手のものなので中が蒸れて痒くなってくる。
これは早めに森の水場を探したほうが良いかもしれない。
水場があれば空気も澄んでるだろうし、何より他の動物や魔物も水を求めてやってくるはずだ。
「じゃ、そろそろ行こっか」
水を飲んで少しの間身体を休める。
そして探索を再開した。
今日の探索は昼1時までと、2時から6時までを考えている。
昨日は家から歩いて一時間程度の場所で二人と出会ったがそこまでの道で魔物に出会うことはなかった。
二人も七日間も歩いている間、一度も魔物に遭遇することはなかったという。
たとえサーシャの【直感】で避けていたとしても、この森の魔物の量は少ないのかもしれない。
それでもルドルが魔力を確認したということで、僕はルドルの後ろについていく。
探索じゃ完全にルドル頼りだなぁ……
ルドルには魔物の魔力が見えているらしく、かなり迷いのない速さで森の中を進んでいく。
ただその速度は気遣ってくれているのか、僕でもついていけるギリギリのラインで森を抜けていく。
「止まって」
ルドルはそう静かに言って手を上げて立ち止まる。
休憩していたところから10分くらいのところだ。
ルドルは木の陰に隠れるように言って、僕たちは近くの木に身を寄せた。
「あそこ」
小さくそう言って、視線を先の方に向ける。
僕も声を立てないように小さく顔を木の陰から出してルドルの言っていた方を見る。
薄茶色の地面の上に、60センチほどの水色の液体が球体を保ったまま乗っかっていた。
スライム来ましたよー!
やっぱりスライムは最弱だからスライムだって思います
いや、強いスライムを否定する気は全然ないですよ
次回の更新は10時です(^^)
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