1/1
一人の欲望がまきおこす「難」事件
推理小説、推理漫画、推理ドラマは今日まで、多くの人を魅了してきた。もちろん私は、大好きで、私の両親、祖父母、曾祖父母も、大好きだったという。そんな、時代を超えても、愛されて、内容も、変わりゆく「ミステリー」の世界には、、必要不可欠な人物がいる。
それは、「謎解き役」だ。
世界で、いちばん有名な「謎解き役」といっても、過言ではないのが、シャーロック・ホームズだ。
ほかにも、エルキュール・ポアロ、エラリークイーン、金田一耕助、明智小五郎と、さまざまだ。
ほとんどの「謎解き役」が、自分を「探偵」と名乗っていることが多く、事務所を持っている人物も少なくない。
突然だが、私はそんな人物たちが、うらやましい。平凡な人生に飽き飽きしているのだ。
たいして、何がおこることもなく、ただただ過ぎていく時間。
なぜ、想像上の人物であろうとも、「休憩」と名乗っては、事件が起き、活躍できるのだろうか。
そこで、私は考えた。「自分で事件を起こし、解決する」
これが、私のやりたかったことであろう。