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理想の私

作者: あべりん

184○年 この日記は【閲覧禁止】海岸で発見された、状態は非常に悪く、多くのページはインクか【データ破損】によって汚れていた。日記の持ち主は【閲覧禁止】モーティス という名である。内容についてだが、【データ破損】という偶像について【データ破損】。現在【閲覧禁止】は隔離されており、その被害は199【閲覧禁止】日まで確認されていない。以下は日記の内容である。




11月○日 八人の勇敢な海の男が一攫千金を夢見て船旅に出る。いよいよこの ーーーーーー をお目に掛かれるようだ。船長である ーーーーーーー が旅の無事を祈るため俺達を ーーーーーーーーーー 連れて行ってくれた。これに触れば理想の海の男になれるらしい。バカバカしい、皆がベタベタと触っているそれは ーーーーー 吐き気を催す悪臭を放っていた。俺は指先だけ触れた、全くこんな ーーーーーーー 皆どうかしてる。


○月17日 ○○が甲板で突然叫びだした。船長は ーーーーーー が、○○は相変わらずだった、無理もない、ここ数日の悪天候に、○○は元々ただの農夫だ。土に足がついていないのが相当不安なんだろう。全く船旅経験のないのは○○だけで、出発当日 ーーーーーーーー 相当ベタベタと触っていたが、効果はなかったようだ。所詮噂だろうが、縋りたい気持ちも多少はわかる。可愛そうだが ーーーーーーーーー 寝たほうがいい。


○月2○日 ○○が船から飛び降りた。頭をやられたらしい。○○は1人でいい、○○は変わらないといけない、そう叫びながら海の ーーーーーーーーーー 。他の奴らも今日の一件でそうとう来たらしい、寝床に入ってもブツブツ ーーーーーーーーーーーーーー 。そのうち俺もダメになるさ…


12月○○ 皆いなくなるんだ、○○を皮切りに次々と身投げしやがる、みんなどうかしてる、俺は逃げ出さないぞ絶対に絶対にだ、絶 ーーーーーーーー 船底で何かごそごそ ーーーーーーーーーー 話しかけてくるんだ、俺は○○、変わったぞ、俺は変わったんだ。そんな声が ーーーーーーー 一晩中だぞ、全く頭に ーーーーーーーー て燃やしてやった。クソ野郎が、お前たちに船はやるもんか俺だけになっても守ってやる。


1月○○日 いい朝だ。七人の仲間たちと新しい年の始まりを祝う、みんな出発前とは見違えたみたいだ。もう日記は書かなくてもいいだろう。最期は彼だけだ。一人いなくなったとしても私達ならやれる。旅立ちは名残惜しいが、彼らの永遠の ーーーーーー 人間はついていけないだろう。さようなら、モーティス。

しゅみです

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