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リグレットウォーカー  作者: アウトロブレイカー
見習い冒険者編
3/36

ドラゴンステーキ

「ゼハァーーゼェハーハァーハァハァハァー」


地獄のマラソンを乗り越えて、なんとか夜の帳が落ちる前に、港町リゼレーンに

到着した、物流の要所をおさえる大都市だ、重要な施設が一通り揃ってる上に

交通のアクセスが良く、当面の拠点にはもってこいな場所だろう。


「ハァハァハァハッハ、ゼル爺さんなぜ急いで、町まで走る必要があったんです?」

「まだ目的地に着いとらん、町中を走る訳にはいかんから早足で急ぐぞこっちじゃ」


人混みの中で置いていかれないよう懸命に追いかける、勝手知ったる庭の如く

スイスイ進んでいく、ゼル爺を見失いそうになりつつも、何とか食らい付いていく

ようやくたどり着いた先に、あったのは豪華に装飾された酒場だった。


「なんで酒場に行くのに急いだんですか、酒場なんて夜遅くまで開いてますよ」

「特別メニューが売り切れたら困るからじゃレベル0のお前さんには必要不可欠な

料理があるんじゃ、レベル0とレベル1では大きな違いがあるからのう」

「特別メニュー?それって凄く高い高級料理なんじゃ?」

「高級も高級一番高額なメニューじゃよ、ワシでもめったに食べられん

女将さんドラゴンステーキ、二人前注文するぞい」

「あらゼルフさん、ドラゴンステーキなんて豪勢ね、今日は何かの記念日かしら」

「うむ初めての蘇生方の成功と、新しい出会いを記念してと言った所じゃな」

「ドラゴンステーキ!?なんだか凄そうな料理だけど、一体どんな料理ですか?」

「ドラゴンの肉はねぇ、そのまま焼いても固すぎて食べられないのよ、だから

一週間かけてじっくり、柔らかく煮込んでから焼くの、調理の難易度が高すぎて

リゼレーン広しといえど、うちの酒場でしか出せない、特別メニューなのよ」

「凄いそんな贅沢な料理を、俺なんかが食べていいんですか?」

「一食で安全にレベルアップするためじゃ、やむを得ん最初の1レベルは重要じゃ

低レベルの内は必要な経験値も少ないから、一食でレベルアップなどと言う

荒業も可能なのだし、金で命を買えるのじゃから、安い買い物なんじゃよ」

「最初の1レベルって、そんなに大事ですか?俺レベルアップの経験ないから

わからなくてレベルアップのこと詳しく教えて下さい」

「ふむレベルアップとは、過去の英雄の知識と経験を、自分の物にする事じゃ、

その為レベルアップするには、経験を受け入れる為の容量、経験値が必要じゃ、

十分な経験値があれば、英雄の経験を一年分得る、これが即ち1レベルアップじゃ

英雄の戦闘経験一年分ともなれば、常人三年分の戦闘経験に等しいつまり

素人と、三年分の戦闘経験の差は大違いじゃし、10レベルなら30年の経験じゃ

更にレベルが上がれば、魔力も比例して上がるのも、忘れてはならん特徴じゃな

ドラゴンステーキが出来上がったようじゃ、話は後にして晩餐を楽しもう」


これがドラゴンステーキか切ると、肉汁が溢れてくる早速食べてみよう。

うめぇぇぇー、適度な歯ごたえと重厚な旨味、うますぎる日本で食べた、

どんな料理よりもうまい、まさか異世界の方がうまい料理があるとは。

夢中になって食べたら、すぐに無くなってしまった、もっと味わうべきだった。


「ごちそうさまでした、まさかこんなに美味しい料理が存在するとは、

感動しました、感謝ですありがとうございました。」

「うむワシもひさびさに食べたが、これ以上の料理は食べたことがないのう

長い人生生きとるが、ドラゴンステーキが一番美味しい料理じゃわい

料理のことはともかく、レベルアップについて話て、おかなくてはいかんな

アズベルドお前さんは常人より魔力が強いと言う話をしたなレベルアップの際は

この特徴を生かすべきじゃ、レベルアップの職業選択は魔法職を強く勧めるぞい」

「職業の第一希望は、狩人だったんですが駄目ですか?」

「狩人では折角の魔力が宝の持ち腐れじゃ、お前さんの魔力は15レベル分くらい

常人より多い、これはレベルの低い内は大きな武器になる。魔法職その中でも

ウィザードかプリーストを特に勧める、迷ったらどちらか選べば間違いないのじゃ」

「わかりました魔法職ですね、お勧めはウィザードと、プリースト了解です」

「最初のレベルアップでどのクラスを選ぶかは、人生を左右する重要な問題じゃ

一度クラスを選んだら、クラスの変更は不可能じゃ、レベル30と50をこえたら

サブクラスを選べるが、レベル上限は合計100じゃからサブクラスを取り過ぎると

器用貧乏になる、まあレベル上限なんてそうそう到達できんからいらぬ心配じゃな

そろそろいい時間だ、レベルアップのために英霊神殿まで付き添ってやろう」

「この町初めてで、神殿の場所もわからないし助かります

何から何までお世話になりっぱなしで、いつか恩返しできると良いんだけど」


外は暗くなったばかり寝るには早い時間帯、レベルアップは英霊神殿で一泊して

夢の中で知識と経験を叩き込まれるって、話だがまだどのクラスを選ぶか、

決めてない悩む時間は十分ありそうだし、後悔しないよう真剣に選ぼう。

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ハイファンタジー
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