第05話 B3部
<時は流れて……?>
「おっ、これ面白そうだな」
「なになに?」
とある二人のカップルがぶらぶら歩いていて目を付けたのは部活棟にある「B級物品展示会」という出し物だった。
「あー、これ知ってる!」
「こんなのあったな」
流れているのは中学生の頃ぐらいにやっていたバラエティのビデオ映像。
しかしこれがマニアックな代物で、かなり予算をかけているセットながら裏番組のせいで視聴率は低迷したまま放送十数回で打ち切りになってしまった番組だった。
全部を見ていないにしても、あーそんなのあったなと思えるものだ。
「これすぐ店頭から消えたヤツだ」
「見た事あるかも」
鳴り物入りで発売しながら、あまりに挑戦的すぎる味だった為に姿を消した清涼飲料の缶。
「それにしても誰もいないね」
「そうだな」
カップルの二人はショーケースでえりすぐりの珍品を眺めているだけで楽しそうなのだが、そのB3部の部員の姿がまったく見当たらないようだった。
さながら地方の役所などに隣接している、係員の誰もいない資料館のようである。
「あ、そういえば! この学校には部員が存在しないはずなのに活動はしている痕跡のある部活がある――って七不思議聞いたことあるかも」
「なんだよ怖いな」
「だから本当の意味での幽霊部員がこの部活にはいるんだって」
「……お祓いした方がいいんじゃないか」
中には出版されなかった(作者不明)の生原稿小説とかもあったが、この部活は一体どういう存在なんだろうか、もしかすると色んな人が集まってワイワイする部活だったのかもしれない――
これは、とある一つの平行世界における”未来”の話。
考えたネタはあったはずなのですが、もうすっかり忘れてしまいました。
スピンオフ元にあった描写を少し改変して仕立てただけの最終回ですがお許しください。




