第1話 鈴値凛林の後悔
皆さんこんにちは、私は鈴値凛林といいます。
えーっと…外見を説明すると髪はツインテールで色は黒かな…。
体型は…スラッとしてるんだから!
もう!恥ずかしいからこれで説明は終わりよ!
それより私の話しを聞いてください。
利府陣高校に無事合格した私は、登校前に不思議な男と出会いました。
それがこの先ずっとあいつが私を苦しめる事に…(いや逆かなぁ…)。
「よし!今日は初めての高校生活よ!たくさん楽しまないとねっ!」
鈴値は張り切っていた。
何故なら、比較的偏差値が高いと言われる利府陣高校に合格出来たこともあるが、利府陣高校は設備が物凄い整って、授業も楽しく、まさに青春を満喫出来る所だと鈴値の姉から聞かされていたのだ。
上機嫌で、母と姉(父はすでに会社に出勤)に行ってきますと言った後、家を出ると向かい側の家のドアから男が出てきたのであった。
その男は鈴値に挨拶した。
「あっこんばんは。」
唐突に言われたこんばんはという挨拶に、おかしいでしょと思った鈴値は混乱しながらも、とりあえず突っ込むことにした。
「いや、今、朝だからおはようなんじゃ…。」
「間違えたけど面倒だからもういいよ、それに挨拶なんて伝わればいいんだよ、じゃあね。」
とそそくさ先に行った男を鈴値は慌てて追いつこうとする。これが悲劇の引き金になるとも知らずに…色々な意味で。