56話 終末
「月光騎士団団長、ハルト•バーンズ、参上した」
私を助けてくれた純白の騎士はそう言った、
だがどうして此処に居る?到着まで数日掛かるんじゃ?
「おかしいですね、どうして此処に居るのです!
月光騎士団に助けを求めたのは知っていましたが
この速度で来れる距離では無い筈、」
「悪魔よ、知っているか、真の強者は馬より早い、
そして」
そして騎士団長は武器を構える、すると剣青白い光く輝き出し
「仕事も早い。」
次の瞬間アマネセルと凄まじい斬り合いを見せた、
速い、速すぎる!そして私達を蹂躙した
アマネセルと対等に戦っている!これが評議国最強か!そしてハリスも立ち上がりアマネセルを攻撃すると思いきや私とローリアさんを抱えて部屋の端に
避難しこう言う、
「悔しいけど私達があそこに居ても邪魔なだけだ、それに師匠ならあの悪魔にも勝てる、がそれでも非常時に備えてコレを。」
どうやら痛みからか冷静に戻ったらしい
私達に回復薬を飲ませてくれた、薬って凄いね
全身大激痛から激痛程度に治ってきた、これなら
少しは動ける、そして目の前の激戦を見る、
今の私でも目で追い切れない程の剣撃が二人の間をとびかり床や壁にヒビが入りつつある、本当は
部屋の外に出たいが大扉は触手により封鎖されている、
「やはり何代経っても凄まじいですね!流石
月光の騎士の長です」
「そっちこそ化け物とは思えない強さだ、
ここまでの化け物を放置していたなど私も衰えたか。」
そんな軽口を言いながらも激戦を繰り広げている、
そして建物のヒビが深刻になってきてる、
今にも旧王城は崩れそうだ、特に天井、物凄い勢いでヒビが、いや早くね?、
「アマネセル!!!!!」
次の瞬間天井は大崩れになる、そして天井から
ガウスさんが降って来たのだ!!
「なに!?」
アマネセルは驚愕しながらも騎士団長の攻撃を避ける、だがガウスさんの攻撃を回避し切れず
背中を切り裂かれる、そして騎士団長も追撃し
アマネセルに重症を負わせる事に成功した!
これは行ける!だがアマネセルは大きく下がり先程のバリアを出した宝石を複数乱雑に握り潰す、
「全く、何も上手く行きませんね、、、ですが!、
目的は絶対に果たします、その為ならこの命、
惜しくはありません!」
そしてアマネセルの周囲に数え切れない程の
魔法陣が出現し魔法陣から出た光の束がアマネセルに収束する
「いかん!(月刻)!」
剣から凄まじい量の青い炎が吹き出す、スキルを使った騎士団長はアマネセルに接近し斬り伏せようと
するが
「我が忠義は!魔神に有り!」
アマネセルは大爆発した、その範囲は絶大で有り
私達も巻き込まれてその爆風に包まれた
「だい、じょうぶ、かい?エース君。」
私の目の前にはハリスがいた、まさか、
「君と、、一光、は守れた筈だ、、後は頼んだよ」
そう言い残しハリスは旅立った、すまん、
そして中央には最早人の形をギリ保っている
アマネセルとボロボロになったガウスさんと
騎士団長が居た
「まず、、いな、、、」
「コレでも殺し切れませんか、、ですが私の勝ちです」
「ぬか、せ!、悪魔、が!(金剛)!」
どうやらアマネセルはまだ戦えるらしい、
そして瀕死だろう二人と第二ラウンドを開始していた、戦況はアマネセルの優勢だ、だが
明らかにアマネセル側も余裕が無い、そして私達の方の警戒を完全に怠っている、
私は槍を持ち何とか立ち上がる、立っただけで身体から血が出ているがそんな事はどうでも良い、今大事なのはこの悪魔を殺す事だけだ、だから俺の体、
もてよ、(全解放)!
私は身体中の全力を振り絞り走り出す!
アマネセルは私に気付き複数の細い触手を飛ばしてくる、私に回避など出来ない、触手は私に命中し
貫通するがそれでも、私は、進む!
「な!?」
私は全身全霊で進む、恐らく過去一で速度が出ている気がする、接近する私にアマネセルは
直接攻撃しようとするが
「「させん!」」
二人によりそれも防がれる、ありがとう、
私は槍を構えアマネセルへ飛ぶ、狙うは首一つだ!
「まだです!」
なに!、アマネセルら口から触手を出す、
飛んでいる私はそれを胸に喰らう、恐らく私は
死ぬ、だが貴様も道連れだ!
私は更に全身に力を入れるとそれに答える様に
槍に青い稲妻が纏われる、そして
私はアマネセルの首に槍を叩き込む!
「ギィぁぃ!まだです!まだだ!」
アマネセルは口の触手で何度も私を貫く、
だが痛みは無い、私は更に力を込める!死ね!
悪魔!
「グォノ!ニンゲンガァァァァァ!」
私はアマネセルの首を切り飛ばした
「ゴノォォがガァニゲ、ンガァァァ!!」
アマネセルの体は灰になる、
死ね、
私は灰となった体を殴り飛ばした、
「エー、ス、君?、、か、ったの?」
そして瀕死からギリ回復したローリアさんがそう言いながら此方に寄ってくる、
体に力が入らない、私は倒れる、
「エース!!」
瓦礫からなんとか這い出て来た爺ちゃんが倒れる私を抱える、多分私はもうダメだ、体どころか何も出来ない
「死ぬな死ぬな死ぬな!生きろ!俺の孫なら死ぬな!頼む、頼む!」
爺ちゃん達が何か言っている、ははは、死を惜しまれるなんてな、前世じゃ絶対に無いだろな、
「死なないでエース!!」
「死ぬな勇者よ、こんな所で。」
リリアナと騎士団長が必死に魔法を掛かるが
効果は無い、回復魔法は切れた腕すらくっつけられるが抉れた内臓はどうにもならない、
全く、良い人生だった、やりたい事はまだあるが
英雄になる目標は達成した筈だ、良い人生だった。
私のヘルムが取られる、
「gshh see Jacha C g tree dad htt r s!!!!」
はは、最期なのに何言ってるか分からないよ、
そして私は目を閉じた
「全く、折角転生させて上げてしかも色々支援までしたのに君は何故此処に居るのかな?」
気づくと私は忘れる筈も無い、あの空の上に居た、
つまり死んだか
「そうだよ、君の肉体は穴だらけだし全身バキボキだよ、」
そう、ですか、
「今回の件、まさか君があの子を倒すとは思わなかったよ、知ってるか?あの悪魔はあの世界でも
最上位ティアだぜ?君程度が傷付けられただけ奇跡さ、そして今回良い物を見せてもらった、だから質問位は答えてあげるよ。」
ではあの後皆はどうなったのですか?
「さあ?此処は時間がとても遅くてね、君が死んでからまだ数秒しか経って無いよ」
じゃあさっきの私への支援とは?
「文字通りだよ、運命を少し寄せて君の運を良くしたりとか、スキルとか、後は出会いに関する
事もだいぶ支援したかな、やる事が多過ぎて本当に大変だったけどリリアナちゃんが可愛かったから
楽しかったよ?」
成程、今までの運の良さはそう言う事か、
じゃあ最後の質問です、私はどうなりますか?
「うーんそれなんだけどさ、君はどうしたい?」
どうしたいとは?
「君を転生させた時は正直なんも期待してなかった、けど今回の件で君の底力は見せて貰った、
だからどうしたい?この世界に蘇りたい?
それとも来世に行きたい?、因みにこのまま消えるのは無しだよ。」
私は耳を疑った、私は蘇れるのか!?
「まあ肉体はもう持たないから君が倒した悪魔の魂を使って強化した君のヘルムを器に君の魂を
くっ付ければ蘇生は可能だよ、そして特別に
ヘルムに連動して鎧も動かせる様にしてあげる、
君の肉体と同じくらい動かせるよ」
まじですか!ですがそんな事が可能なのですか?
「うん、私だけの力じゃヘルムを強化するだけ
だけどさ、さて此処で問題です!リリアナちゃんは
何を持っているでしょうか!」
、、、、、、、、、、、、、、、!、移行魔法!
「正解!実はこんな時に備えて魂も移行出来る
魔法を乱数調整でゲットさせたのだ!
どうだね?褒めたまえ!」
やったー!さすが謎の声様!素敵!ダイテ!
「ふふーん、まあそんな訳で今リリアナちゃんが
移行魔法でガチャガチャやってるから後数分で
戻れるよ!後私は神様だ!」
やっぱり神なのか!
「それと追加で頼むんだけど私の事を布教してくれない?もっと気持ちよくなりたいんだよね!」
承知しました神様!それで名前は?
「私の名前はカルート!よろしくね」
、、、え?なんだって?
「あぁ驚くのも当然かな?因みにアマネセルは
私の子供だよ。」
あれ、もしかして蘇った瞬間、私闇堕ちする?
「別に何もしないよ、アマネセルは大事な息子だけどあの子は親子愛じゃなくて忠義で動いていてね、、、、、追加で頼みたい事があるけど良い?」
な、何でしょうか?、
「今回君の蘇生でアマネセルの魂を使う、多分
もうあの強さは無くなる、だから人格と少しの魂だけ残して君の旅に付いて行かせても良いかな?」
具体的にどう言う事ですか?
「アマネセルの人格とほんの少しの魂を
新たに用意した器にくっ付ける、そして
アマネセルに優しさや愛、そして温かみを教えて欲しいんだ、、、あの子は私が人間に倒されてから憎しみで変わってしまった、自身の人生、いや悪魔生を生涯使って私の復活と人間の根絶をしようとする程に、それがどうしようも無く可哀想で見てられないよ、私の為に命を掛けてくれるのは嬉しいけどその為に全てを使わないで欲しいんだ、」
この神もしかして良い奴なのかもしれない
「これは別に拒否してくれても良いよ、どうする?」
私は新しい仲間が出来たと喜んだ
「ふふ、あはは!ありがとね!丁度リリアナちゃんも移行魔法を成功させたみたいだしこれでお別れだね。」
本当にありがとうございます、私は頭を下げた
「元気でね!」
そして周りが輝き出す
「あ、そうだ!言い忘れた事があったんだ。」
それは?
「リリアナちゃんは私の推しだからなるべく
守ってね!それじゃあ!」
え?
そうして私は光に呑まれたのだった
強化スキル(金剛)
スキル使用から三分間防御力を
70%向上させ、魔力を対価に体力も回復する。
必殺スキル(月刻)
スキルを使用すると所持する武器に
魔力と精神力の炎が纏われる、威力は使用者に依存する。




