腐り果てた栄光の位 (アルバ公爵視点)
「目覚めましたか、公爵。」
「ここは、、?」
私は目を開ける、そこは先程の廊下では無い、
そして目の前にはクライス君が居た、
どうやら我々は敵の罠に見事嵌りあの奇妙な魔法陣で何処かに飛ばされたらしい、面倒な、
そして私は周りを見る、此処は恐らく王城のテラス
だろうか?そして味方はリリアナ•コドマン君と
クライス•ヘルダー君、そしてカイル•アルコ君だけか、出来れば兵士達も居て欲しかったが現実は
そう上手くいかないね、
「うーん、、あれ?ここは、」
コドマン君が目覚め、次にアルコ君も目覚めた、
どうやら身体に異常は無い様だ。
そして全員が目覚めるとテラスの奥から誰かがやって来た、だがその雰囲気は人間のものでは無い、
「目覚めましたか、そのまま寝てれば良い物を、
まあ良いです、最優先排除対象もちゃんと居る事ですしね、、」
「誰だね君は?人では無いようだが?」
「おっとこれは失礼しました公爵閣下、
私の名前はプーロンと申します、お見知りおきを」
自らをプーロンと名乗る女は笑みを崩さない、
見た目は執事服を来た高身長な黒髪女に黒い翼が生えている、恐らく悪魔と言われる化け物だろう、そして不自然な程に強さを感じない、警戒を強めるとしよう、そして私はプーロンに質問する
「それで?プーロン殿はどうして此処に?」
プーロンは笑みを崩さない、
「ふふ、実はあなた方にプレゼントが有るのです!皆んな、お越し下さい」
そしてプーロンは手を叩く、するとテラスの至る所から人が湧いてくる、その中には知ってる顔も居る、それはあの裁判所で死んだ貴族達だった。
「この人達は、、まさか!」
「これは、ありえない。」
「ふふ、サプラーイズ!驚いてくれましたか?」
貴族、、いや死体達は全部で22体か、少し厳しいか、それにあの悪魔、恐らく実力者だろう。
「ですがサプライズはこれだけではありません!
それ!」
プーロンは指から細長い触手を出して死体達の
頭を貫いていく、何をしようとしている!
「では行きますよ!」
そう言った途端死体達は赤く光出す、不味いな
私は指示を出す。
「コドマン君!範囲魔法であの死体達を狙え!」
「了解です!」
そしてコドマン君が作った大量の石達が死体と
プーロンを貫く、だが
「あはは!無駄だよ!さあ皆んなやっちゃえ!」
魔法で穴だらけの死体達はぶくぶくと内側から
膨れ上がり出す、そして体が赤黒く変色し肥大化する、そして死体達は触手の生えた人型の化け物に
変貌した、、、やるしか無いか、私は武器を構える、
「これが私がイジって作った新作ですよ!
ゴミの死体ですから大した事はありませんが
それでも傑作です!さあ殺しなさい!あはは!」
化け物共は私達に突撃してくる、逃げ道は恐らく
封鎖されているだろう、やるしかないか、
「コドマン君!範囲攻撃を継続!アルコ君は私以外の防衛だ!クライスは後方から援護!」
「了解です」
「わ、分かりました!」
「了解!」
私はレイピアを構え向かってくる化け物の触手を切り落とす、どうやら報告に有った触手の即座再生は無い様だ、これなら何とか成るな、
私は気持ち悪い触手を切り落としていく
この化け物達は弱い、黒い指を食べた者達みたいに
高い再生能力や報告にあるような身体能力はほぼ無い、所詮は死体か、そして最後の一体が倒れた。
「おぅ!おぅ!おぅ!人間なのに凄いですね!
せめて後数分は持つと思いましたのに!ふふ、
本当に使えませんね!まあ想定内です、じゃあ
新しいサプライズです!」
プーロンは両手を広げる、すると死体達がプーロンに集まりだす、いかん!
「コドマン君!死体に攻撃を!私は本体を狙う!」
私は指示を出しプーロンを殺そうと接近するが
魔力の壁に阻まれ失敗する、コドマン君も同じく
失敗したようだ
「無駄ですよ!私は解放戦線では一番の天才ですからね!」
そうして死体達はプーロンを飲み込む様に集まり
一つの巨大と成る、
「どうですか!これが私の最高傑作の人魔鎧です!凄いでしょう〜使えない死体を此処まで仕上げるなんて私は司令も認める天才です!あぁ、そう言えば司令から聞きましたよ」
瞬間プーロン雰囲気が変わる
「貴方は帝国の、裏切り者の王族の血を引いてるらしいですねぇ、じゃあコレで始末してあげます」
プーロンは懐から長剣を出し構える。
あれはまさか、
「司令が公爵を殺す時にはコレで殺せって言ってましたけど貴族様は光栄なのでしょうか?」
プーロンが構えた長剣、、それはバシール帝国建国の英雄、覇王ヴィルシルム•バシールが
女神から授かったとされる三つの神器の一つ
聖剣、星写しの神剣だ、そしてそれが伝説の通りに
煌めく奇跡の光がそれを本物であると証明していた、
「何故それを、、、それは帝国崩壊期に
サドルバランに砕かれ封印された筈、、、」
「ふふふ、あれは偽物に決まっているじゃありませんか!低俗な人間ごときにこれほどの聖剣は壊せませんよ」
そしてプーロンは聖剣を構えた、
「さあ、始めましょうか!」
そう言うとプーロンは此方に突撃してくる、
「皆、私は撹乱に徹する、最悪私ごと攻撃しろ。」
そして私は動きだす、その人魔鎧とやらが分からない以上、無茶は出来ん、先ずは動きをみよう。
そしてプーロンはコドマン君の魔法を物ともせずに私に攻撃してくる、幸い動きは遅い、
私は聖剣の攻撃を避け、そしてレイピアを叩き込むが死体が分厚く本体には届かない、やはり
頭を狙うしか無いか、
「あははは!どうしたのですか!避けてばかりでは私を殺せませんよ!」
恐らくプーロンは戦闘に慣れていない、
さっきから聖剣を乱暴に振るばかりで型など有った物では無いね、隙は其処だな、私は一気に
プーロンの頭まで接近する、だが何か嫌な予感がする。
「甘い!です」
突如人魔鎧から大量の針が飛び出る、私は反射的に下がるが数発命中する、不味いね。
「公爵!」
クライス君達が私を引きずり何とか下がろうとする
「何してるのでしょうか!行けませんよ!
そんな事をする悪い子には!」
不味い!伝説ではあの聖剣は!私は咄嗟に二人を上に投げ飛ばす。
「聖なる光を!」
プーロンは聖剣振る、すると聖剣から光り輝く
斬撃が飛ばされる、幸い飛ばした二人は無事だが
アルコ君と私はモロに喰らった、
「ぐぁぁぁぁあ!」
「ぐ、コドマン君、アルコ君の治療を」
「り、了解しました!」
アルコ君は何とか盾を構えたが盾は割れ、生身に
喰らい瀕死の重体となる、だが幸い貫通はしていない、治療すれば治る、かく言う私は長年付き添って来てくれたレイピア一本を犠牲に何とか防ぎ切った、済まない、必ず修理する、
「えぇ!生きてるのですか!面倒ですねぇ」
「面倒だね、全く、」
騎士時代の血が騒ぐね、私も命を賭けよう、
コイツにはその価値が有る、全く、エース君の事を
言えないじゃないか、私はレイピアを構える、
私には娘の様にスキルは無い、だが、この長年築かれた身体は確かに実在する、
「行くぞ、」
「是非!」
私は突撃する、プーロンは斬撃を飛ばしてくるが
全て回避する、何年振りだろうかこの高揚感は!
「ほうほうほうほう!良い顔ですね!人間!」
「おかげさまでね!」
私は接近に成功する、先ずは可動部位を狙い正確に突く!
「無駄ですよ!コレは人ではありません!」
ならばこれはどうかな?
私は2等級物理魔法で作り出した鎖付きの槍を
突いた部分に叩き込む、私は魔法も使えるのだよ
「なに、不味いですね!」
プーロンは動こうとするがクライス君の妨害もあり動けない、残念ながらこの槍は返しも付いているのだよ、そしてデカい図体が仇となったね、腕はもっと増やすべきだよ、私は鎖を掴みプーロンを押し倒す、
プーロンは必死にもがくが無駄だ、この体勢では
聖剣も振れないだろう?私も先輩にされたから分かる、そして
「今だ、アルコ君」
「ま、まって」
治療から立ち直り少し雰囲気が変わったアルコ君が
鬼の形相でメイスを振り下ろす。
そしてプーロンはぴくりとも動かなくなり
人魔鎧は崩れ出した、
「や、やった、ぞ!、」
アルコ君も疲れからか倒れた、重体だろうにご苦労だったね、さて、私も仕事を、いや名誉な事をしよう、私は聖剣星写しを手に取る、ふむ、
思ったより馴染むね、
「かぴ、、、カヒュ、、は、あが」
頭を潰されてもプーロンは生きているらしい、
しぶといな、私は聖剣をプーロンに振り下ろした、
これで終わりだ、、私は座り込んだ、
「大丈夫ですか公爵!今すぐ回復を!」
コドマン君は急いで回復しようとしてくれるが
私は手で静止する、
「私は問題無い、疲れただけで戦える、それより
時間が無いクライス君と先に進みなさい、
私はアルコ君と此処で救助を待つからね。」
「で、ですが、、」
「私に命に別状は無い、そしてアルコ君は君の
治療で見た所大丈夫だ、それより先に進んで
エース君達と合流してアマネセルを倒せ。」
「、、了解しました、どうか無事で」
「うん、私からも幸運を。」
そしてコドマン君達は進んで行った、
流石に疲れたな、生きて帰ったら鍛え直そう、
そうして時は進むのだった。




