50話 駐屯地奪還戦
計画を練り終わり主要戦闘員の殆どが会議室に揃うとアルバ公爵が説明をする
「全員揃ったな、では作戦概要を説明しよう、
今回の目標は月光騎士団駐屯地内にある固定型戦略級魔道具を使用し現在首都に居ない月光騎士団への救援要請になる、その為駐屯地の奪還又は魔道具起動までの時間稼ぎになる、そして戦略級魔道具の
起動にはバシール帝国時代の上級貴族の血が
必要になる、一応皆に聞くが旧帝国上級貴族の
血が混じっている物はいるかな?」
誰も何も答えない、だよね確か上級貴族は帝国王家の血を引く家系で6周革命で殆どが死亡したと歴史書には書いてたしいる筈が無い、、、じゃあ誰が起動するの?
「ヴェイル公爵!本当にその血が必要なら誰も
起動できないんじゃないのか!」
ガウスさんがそう言う、もしかしてその血の奪還から始まる?
「いえ、6周革命事に反体制側に寝返った上級貴族がいるであります!」
天威騎士団団長がそう言う、え?聞いた事ないけど
「そうなのか!じゃあそれは誰だ?」
「私だよ、アルバ家の旧家名はフィルメ家だ
我が家は帝国を裏切り帝国を崩壊させ現在評議国
の首都含む六つの国家直轄領の統治官の家、
それがアルバ家だ。」
アルバ公爵は重々しくそう言う、
おぉう、マジかよでも納得だ、この国は王がおらず貴族が評議会を開く、いわば連合国家だ、
それなのにバリバリの中央や他諸々に国家直轄領があり素人の私でも分かるくらいに複数の直轄領を統治する家が最強だ、そしてその統治家が旧帝国の
王家の血を引く上級貴族と言う事は、、この国もしかして名前は違うけどバシール第二帝国なのか?
「申し訳ないがこの事は他言無用で頼むよ、
バラしたら殺すしかないからね。」
了解であります!、ん?待てよ、て事は公爵も
今回の作戦に参加するの?
「と言う事で私も同行する、よろしく頼むよ」
笑顔で公爵が言う、いや幾ら強くても無理でしょ!
「待て待て無茶だ!流石に守りながら戦える相手じゃ無い!」
ガウスさんがそう叫ぶ、そうだそうだ!でも
どうする?
「ガウス殿、安心してください、私の強さは裁判所で知ってるでしょう?、それにこれでも元月光騎士団員ですので駐屯地内も多少は分かります。」
「だ、だが公爵クラスが前線なぞ、、」
「化け物共が首都を占領し空は赤く今も人々は殺されています、これでも私は貴族です、民の為に
体を張る準備はとうの昔に出来ていますよガウス殿」
「、、公爵は最後尾だ絶対に前線には出るなよ!」
「勿論、それじゃあ駐屯地攻撃の編成を発表しよう。」
その後色々話していたから私なりに整理していく、
まず駐屯地攻撃隊の編成はこうだ、
まず指揮官に軍指揮官経験の有る爺ちゃん、副隊長にガウスさんそして私、リリアナ、クライスさん、スリッドさん、そしてブレドさんに天威騎士団員含め総員29名で最後にアルバ公爵だそして残ったのは全員天威騎士団駐屯地の防衛だ、まあこのメンバーなら奪還は無理でも救援要請は出来るでしょ、
それに月光騎士団も駐屯地防衛に人員が少しはいる筈だ、
「では、、出陣!」
ぽぽぽぽーぽぽ!
まあ基本ステルスだけどね、
そうして私達は駐屯地に向けて行進を続けていた、
今回大規模な戦闘を避ける為に私達は部隊を分けて
向かっていた、
「月光騎士団駐屯地まで後200m、合流地点は近いぞ」
私達の隊の隊長騎士さんがそう言う
いよいよか、緊張して来たぜ、何気に此処までの集団戦は初めてかもしれない、フロサンロセンの時は
ほぼ単騎掛けだったし、そう考えていると
合流地点の貴族用ドレス専門販売店に到着した、
やっぱ貴族用なだけ有ってめっちゃ広い、
そして私達は全員無事に合流した。
「全員なんとか来れたな、じゃあ目標地点偵察の為
クライス達は偵察に言ってもらう、ついでにエースもクライス達に同行しろ」
「了解したぜバーグさん、いや隊長。」
アイアイサー!
数十分後
私達は駐屯地がよく見える廃墟となった建物で
敵の配置を見ていた、
「東の偵察では見なかったが、、奴らは完全に
兵隊だな。」
「は、確か連中は魔神解放戦線を名乗っていましたね、首領のアマネセル以外にも知力が高い化け物がいるのかもしれません。」
私達が見たのは駐屯地を囲む様に展開する化け物達でその姿はまさに兵隊その物だ、しかも例の赤い丸に破壊された鎖の付いた黒い爪の無い人差し指の旗が揺らめいている、もしかしたら月光騎士団を首都の外に誘き出す為に触手の化け物を放ったのかもしれないな、
「敵の総数は見える範囲で30体、恐らく中にも
いるだろうな、厳しい戦いになるな。」
「成程な、だが敵は多くてもやらなきゃいけん、
それに日が立てば敵は増えるだろうしな、
計画に変更は無い、行くぞ」
そうして駐屯地攻撃が開始されました、
今は魔法使い隊による魔法が敵に降り注いでいる
敵はどうにかこちらに来ようとしているが
魔法を前に倒されている、戦闘開始から十分で
30体は居た化け物共は数体に減っていた、
そのまま簡単に終わると良いけど、
「司令!基地内から芋虫型化け物が出て来ました!数は11体です!」
「やっぱり居たな、魔法隊は下がれ!盾持ちは
前に出て気持ち悪い芋虫の化け物を倒せ!
だが注意しろ、コイツら素早い!串刺しになりたく無いなら注意しろ!」
また芋虫かよぉ、、あいつら嫌いなんだよ、
まあこの中で一番有利に戦えるのは私だけだがな!
そうして私達はガン盾しながら芋虫を処理する、
幸い数は少ないから直ぐに処理が完了した、
「全滅を確認!」
「よし、このまま駐屯地無いに、、エース!避けろ!」
私は言葉のままに全力で回避した、そして私が
居たところには巨大な大剣が刺さっていた、
爺ちゃんありがとう!
「ふん、避けられたか」
そして上から駐屯地入口前に巨大な化け物が
降って来た、中ボス戦か?良いねぇ、
「それにしても兵達は使えんな、まあ急造など
そんな物か」
中ボスは身長が6m近い巨体でデカい鎧に複数の腕、そして巨大な尻尾が有り顔は人外だが非常に
かっこいい、多分ヘルムはして無い、そして4本ある腕は右腕にさっきの大剣と右腕2に巨大なクロスボウ、そして左腕は巨大な盾が装備されていた、
強そう。
「貴様らの目標なぞ最初から分かりきってる、この先には通さん!我らの主、魔神カルート様の為に!魔神解放戦線北軍司令、守り手のエスフェルソ、行くぞ!」
エスフェルソがそう叫ぶと一番前に居た私に大剣を
振り下ろす、私はそれを避けて大剣を持つ腕を
攻撃しようとするが見事に盾で塞がれる、
「実力者達は前に出ろ、俺も出る!魔法隊は
援護に徹しろ!その他は下がって周囲を警戒!」
そうして味方の魔法が飛んでくるが
「そんな物俺には効かん!」
エスフェルソは魔法を無視して私達を攻撃してくる、コイツも魔法が効かんのか!その防具くれよ!
私は攻撃を避けつつ皆の攻撃に合わせる、
だがエスフェルソはそれを捌ききる、コイツ、
歴戦の猛者達にこれだけの攻撃を受けて無傷か、
「どうした人間共!月光以外は雑魚の集まりか!」
それはどうかな!
私は振り下げられた大剣を道に見立てて進み
腕甲の隙間に一撃喰らわせたのだ!
「やるじゃないか!司令が警戒する訳だ!」
私ってやはりアマネセルに警戒されてるのか!?
私は腕を台にして飛ぶ、そして奴の頭に入れようと
するが見事に盾で塞がれる、
その後も囲んでエスフェルソを攻撃するが殆ど塞がれ当たっても硬い鎧に阻まれる、どうする、
このままじゃ敵の増援が来るぞ!
「くそ、仕方がないか、リリアナ!魔法を叩き込め!」
爺ちゃんは痺れを切らしそう叫ぶ、遂にやるのか!
やっちまえリリアナ!極太ビームでぶっ潰せ!
「了解!みんな下がって!」
「無駄だと分からんか、、これは、、まさか!」
そして私達が離れた瞬間リリアナから赤黒い極太
ビームが放たれた、そしてエスフェルソは
盾で守らず避けるだが回避仕切れずに
盾が少し溶けた、コイツ今まで見向きもしなかったのに全力で避けたぞ!
「貴様!それを何処で習得した!」
「教えるかバーカ!みんなやっちゃえ!」
私達は再び突撃する、エスフェルソは何とか捌くが
魔法発射寸前のリリアナに気を取られ明らかに
動きが悪い、だが油断は禁物だ、ほら!現に今
クロスボウでリリアナを射貫こうとしたぞ!
私は妨害する
「ぐ!、流石の連携だな人間!だが!」
エスフェルソは後ろに大きく飛ぶ、そして盾を捨てたのだ!そして盾で隠されていた腕には
なんと杖が握られていたのだ!コイツ魔法も使えるのか!?
「此処からは本気だ!我が忠義の結晶!、受けてみよ!」
魔法を撃たせてはならない気がする!
エスフェルソの杖から赤黒い玉が出現する、
「死ね、人間」
赤黒い玉が大爆発する、私は避けきれず盾を構え
防ごうとするが耐えきれず吹き飛ばされ建物に激突する、クッソ痛い!私は何とか立ち上がり
盾の状態を見る、クソが!!今までずっと使って来た私の盾はドロドロに溶けていた、最悪だ!これ治るのか?私は盾をソッと地面に置いた、絶対に持ち帰る、そして長槍を両手に構えた。
「ほう?生きていたのか、素晴らしい盾に恵まれたな人間、」
私は皆を見る、どうやら赤黒い玉は全方位攻撃じゃないらしく私の周りは抉れているがガウスさん達の
場所は無事だ、だが皆余波で気絶している、
私だけでやるしかないか、でもエスフェルソは
盾を捨てたから攻撃はしやすい筈だ
「私も戦おうエース君、」
すると兵士達の中からフル装備のアルバ公爵が
出てくる、まあ頼るしか無いか、
アルバ公爵の武器はまさかのレイピア二刀流だ、
親子揃って同じとか、私もそうだっけ?
「お前も強そうだな、良いぞ、掛かってこい!」
そうして戦闘が再び開始された、
エスフェルソはさっきの魔法では無く炎系の魔法で
攻撃してくる、流石にあの威力は連射出来んか、
「私は撹乱に徹しよう。」
そうして公爵は魔法をすり抜け攻撃していく、
すげぇな!この娘にしてこの親有りか!
私も負けじと大剣を避け足を切り付ける、だが
硬い鎧は切れ味最高の長槍でも弾かれる、
やっぱ関節と頭にぶち込むしか無いか!?
でもどうやって近づけば、そうだ!
私は近くの壁の出っ張りを使いエスフェルソと
同じ目線になる程高く登る
「無駄だ!大義亡き者に我らには勝てん!」
大義なら有るさ!それに私は英雄になる!
私は向かってくる大剣に飛び大剣に一瞬でも乗る、
そしてそれすら踏み台にして更に高く飛ぶ!
「なに!」
これで丁度だなぁ!私は握り閉めていた毒袋を顔に投げつけたのだ!
「グボァ!な、卑怯な!アグァゲホゲガァ」
これは即効性の毒だ!怯んだエスフェルソに
私は飛び移りやはり何も付けてない頭を切り飛ばし
たのだった、敵将討ち取ったり!
「やったなエース君、喜んでる所悪いが敵の増援が来ていない内に目的を果たそう。」
了解!
「この先の筈だ」
私達はガウスさん達の回復を待たずに基地に突入した、中には雑魚しかおらず天威騎士達に殲滅されていく、そして私達は基地の地下の最奥の明らかに雰囲気の違う部屋に入った、そして入った瞬間
「此処は通さんぞ化け物共め!」
何とボロボロの騎士が襲いかかって来たのだ!
しかも隙間から肌が見えるがコイツは人間だ!
私は攻撃を回避して武器を奪い拘束する
「はなせ!この悪魔が!この程度で月光騎士は
砕けない!」
「落ち着きたまえ!私達は人間だ!私の顔が見えないのかね!」
騎士は錯乱していたが其処はプロ、アルバ公爵の
顔を見ると落ち着いていく
「お前は、、ヴェイルか、、ヴェイルなのか、」
「久しぶりだね、ガービー」
そうして落ち着きを取り戻した騎士は座り込み
質問してくる。
「お前らは救援か?それとも奥の物目当てか?」
「両方だ」
「そうか、、お前らしいな、ほら、これが隊員証だ、これがなきゃ其処は開かん」
そうして騎士から金属プレートを貰う、そして公爵は短剣で指を軽く切り血を金属の筈のプレートに
血を染み込ませた、そして部屋の奥の巨大な金属扉にプレートを差し込んだ、すると音を立てながら
扉が開いていく、
「エース君、二人で行こうか。」
中はほぼ金属で構成されており魔力らしき液体が
多数のパイプで中央の魔道具に送られていた
そして中央にはモニター?らしき物と操作盤が
置かれていた。
「此処に来るのは二回目だよ、やっぱり緊張するね。」
公爵はモニターの前に立ち操作盤に血を垂らした、
すると魔道具は光出す、起動したぞ!
「さて、月光騎士団はっと、ここか、確か此処をこうして、」
公爵は慣れない手つきで操作していく、数分後
「これで行ける筈だ!」
するとモニターから眩い光がでて思わず目を瞑る、
そして数秒後、光が止んで目を開けると
「成功だ、聞こえるか!月光騎士団!」
モニターの向こうには首都に来る時に居た騎士達が
写し出されていた、お!あの時の強そうな人も居る!そして公爵の言葉で騎士達は驚いている、
向こうに聞こえているのか!
「これは、まさか魔道具か?」
「聞こえてるか!私は国家直轄領統率官の
アルバ公爵だ!現在首都は魔神解放戦線を名乗る
化け物軍団に攻撃されている!戦況は劣勢!このままでは全滅だ、至急救援を要請する!」
「その声はヴェイルか、それは本当か?」
「残念ながら本当だ団長殿、現状月光騎士団駐屯地を一時的に占領出来ては居るがそれだけだ、
頼む至急首都に帰還を!」
「了解した、最速で向かう、全隊!至急準備しろ、首都に大至急帰還するぞ、ヴェイル、まだ聞こえているな?後五日、いや四日耐えてくれ、
必ず向かう、諦めるなよ」
「勿論だ、団長殿、交信を終えるぞ」
モニターは暗くなった、そして公爵は操作盤から
手を離す、そして
「成功だ!これでようやく光明が見えて来た、
彼らが来るまでなるべく戦力を整えよう、
良し、では帰還しよう、長いは無用、だがまずは
皆にこの事を伝えよう。」
そうして全員が基地の入り口に集結した、
アルバ公爵はエスフェルソの死体の上に立って宣言する、
「作戦は成功だ!我々は勝利し目標を果たした!
更には敵の将軍を討ち取り多数の化け物を倒した!これにより市民の被害は確実に減りそして
化け物共に占領された首都奪還の一歩となった!
この勝利は大きい!だがこれはあくまで一歩で有り始まりだ!未だ敵は強大だろう!だからこそ誇りある諸君は生き残り共に化け物共の戦って欲しい!
評議国に栄光を!」
ウワワワワワワワワ!!!!!!!
そうして私達は基地へと帰還するのだった




