43話 久しぶりの恐怖
評議国の貴族は基本首都から領地運営を行うので
対応が非常に遅いです
現在午後3時。
あの後結局外には出ずにじっと宿に篭っていた、
外に出ても面倒事しか無いし裁判の情報もゼロ、
今はクライスさん達が帰って来るまで皆でひたすら
カードゲームをしていた、ちなみに三連敗中だ、
「ただいま、て、お前ら帰ってたのか」
クライスさん達とサリーさん達が
帰って来た、私達は一斉におかえりーと元気よく
言う。
「それで、何が情報はあったか?」
クライスさんがそう聞いてくる、私はルマン家の人に目を付けられた事低確率だがアルバ家の協力が
得られるかもしれない事を伝えた。
「よくやった!ルマン家は知らんがアルバ家と
言えば国家直轄領の総合統治官の家じゃないか!」
クライスさんは喜んでくれた、やったぜ、
私は持って来た紙束に付いてクライスに質問した
「これは裁判関係の書類と協力してくれそうな貴族の名簿だ、」
私は今の状態で裁判に勝てるか?と聞いた
「不可能だ、地方の裁判よりマシとは言え、
この国は腐ってる、他の貴族の力が無ければ裁判は絶対に勝てない、だからレスト家と関係の悪い貴族に話を付けるのさ。」
そう言ってクライスさんは貴族名簿を広げる
「現状裁判でレスト家に協力するのは分かる範囲だと三家、婚姻関係の有るロセン家、
レスト家から金を積まれたレムア家、
そして領地は無いが首都に広がる違法物品を扱い
更にレスト家の分家であるレスラン家、だ
だがロセン家は残る領地がフロサンロセンのみで
力は弱い、レムア家も例の触手の化け物のせいで
こちらに割ける力は弱いだろう、
だが一番やばいのがレスラン家だ、奴らは首都で
違法物品や麻薬、更には密輸品を取り仕切ってる、
その影響力は首都限定で絶大だ。」
成程、、それで?勝てるプランは有るのか?
「勿論だ、裁判は三日後に執り行われるから
それまでにレスラン家の悪事の証拠を晒しあげれば良い、アルバ家は尻尾を出さないレスラン家を消したがってる、証拠を持っていけば対応してくれるだろう、それと幸いレスト家が違法な事をしている
証拠は揃ってはいる、が、その証拠は此処に
資料として有るからそれを奪いに来るかもしれない
、そこで分担しよう、悪事の証拠を守る班、
レスラン家の悪事の証拠を掴む班だ」
成程、
「じゃあこちらも報告を、結論から言うと
実家は条件付きで協力してくれるらしいわ、
まあレスラン家に実家も割を食わされてるらしいから軽い条件で協力してくれたわ。」
サリーさんはそう言う、その条件は?私はそう書く
「エース君、貴方が私達と明日実家に行く事よ。」
、、へ?、
「まあ、色々有ったのよ、ねぇ?カリー?」
「お、お姉ちゃん、、」
今更だけど姉妹なんすね、まあそれは良いとして
私は了承した、そしてサリーさん達の家の名前を
聞いた、
「あまり言いたく無いけど、、まあいずれバレるし言っても良い?カリー」
「う、うん大丈夫だと思う」
「、、私達はロンギル家領主の娘よ、」
ロンギル家、、あぁ!カルートサンドの所の領主か!
「まじが、、何か有ると思っておったが、、
普通に知らんかったわい」
ブレドさんが驚きながらそう言う
知らんかったんかい!
「多分リーダーとスリッド以外は知らないと思うわ」
成程、、まあそれは良い、今の所貴族の味方は
ロンギル家
推定アルバ家の二家のみか、、できん事は無いが
難しいか、
「今の所貴族は実家のみか、、それでどうやって
味方の貴族を作るの?」
サリーさんがそう言う、確かにこの中に他の貴族と
繋がりのある人間は現状私とサリカリ姉妹、位か、
「それについては考えが有る。」
爺ちゃんがそう言う、え、コネとか有るの?
「昔俺が所属していた軍の将軍が今もギリ貴族の
筈だ、そいつは人望も有ったから人脈もあるかもしれん」
「将軍、、か、よしじゃあ明日その将軍と接触してみてください。」
そう言えば爺ちゃん軍属だったのか、
その後色々話し合ったがこれ以上の話がでず
明日の役割分担を決めた、
まず私とサリカリ姉妹がロンギル家に出向く班、
爺ちゃんとガウスさんが将軍に会いに行く班、
ブレドさんとクライスさんが引き続き裁判関連の班
リリアナやスリッドさんがレスラン家班、
そしてカイル君とロクサーナが証拠防衛班、
この五班に別れて明日から行動する事に決定した、
この三日で何とかなるのかなぁ?人数不足な気がするけどな、
「最後に絶対に単独行動はするなよ」
勿論!
そうして次の日になりました、裁判まで残り二日、
私達は貴族のみが住む貴族街にやって来ていた
今日はぁカリーさんの実家のロンギル家の本邸に
お邪魔しちゃいまーす!!
「じ、実家は変な場所なので気をつけてくださいね、、、」
隣で歩いているカリーさんがそう言う、今日は朝から少し調子がおかしいのかなんか変だ、まあ大丈夫さ!
そうしてやって来ましたロンギル邸!
流石土地持ちの貴族なだけあり此処までの家より
大きいネ!
「「お帰りなさいませお嬢様!」」
門を潜ると家までの一本道に左右男女で使用人の
人達が元気よくそう言った、やっぱ貴族って
凄いわーー、そして堂々と一本道を進む、
すると道を塞ぐ様に老人の執事が頭を下げて
話しかけて来た。
「お帰りなさいませお嬢様、それで其方の
お方がお話の方でしょうか」
「えぇそうよ、長居はしないけど丁重にね。」
「御意、では案内させて頂きます」
そうして私達は廊下を歩く、すげぇ、何処を見ても
高そうな装飾品ばかりだ、ぶっちゃけ全身鎧で
来たけどヤバかっかな、、そうして恐縮していると
扉の前に止まり執事さんが私を見ながらこう言う
「此方の部屋にお館様がおられます、くれぐれも
丁寧にしていてください、あのお方は気難しい
お方ですので、」
そう言うと扉をノックする
「お館様、お嬢様方が到着されました」
「はいりなさい」
扉が開いた、
此処は、、食堂か?テレビでしか見ない様な
長い机に沢山の椅子があり、其処には身なりの良い
複数の人と真ん中最奥の椅子に一番着飾った女性、
いや女帝と言うべき雰囲気の方が座っていた、
やっば、、今から此処で話すの?心臓が痛いよぉ
「久しぶりですね、母さん。」
「お、お久しぶりです、、母様、、」
「えぇ本当に久しぶりね、サリー、カリー、
まあ座りなさい其処のお客も」
最奥の方がそう言う、やっぱりこの方が領主様か!
私達は促されるままに座る、そして双方沈黙が
流れる、うぐぅ、どうする?私は喋れない、
いっそ叫ぶか?そんぐらい空気が重いヨォ
「呼んだのは私とは言え、よく全身鎧姿で来ましたねぇお客人?」
や、やば、話しかけられたよ!どうしよぅ
と、取り敢えず紙に何か書かなきゃ!!!
そうアワアワしていると
「あまりエース君を虐めないでください、
それについては昨日話しましたでしょう?」
「ふふ、確かに聞いたわね、ヘルムが無ければ声も聞こえないんでしたね、すみませんね客人?」
私は問題ありませんと何とか書いた。
「さて、こんなに大人数では話は出来ませんね、
散りなさい。」
そう言って領主様が手を叩くとさっきまで顰めっ面だった人達が安心した様な顔で部屋から出て行った、ふぅぅ。まあキツイのは変わらんけどなぁ!
「さて、自己紹介をしましょうか、私は
ロンギル領主ゼインの妻、エリーです、ほら
出て来なさいあなた、」
え?
そう言って椅子を叩く、すると後ろから大男が
出て来たのだ!椅子がデカすぎて気付かなかったゼ
「ロ!、ロンギル領主、、ゼインデス「ん?」
ゼインである!はい、、、」
「よく出来ましたね流石旦那様です。」
そう言ってエリー様はゼイン様を撫でた
うーん雰囲気ぶち壊しだね、、マジでよがっだぁ!
「さて、雰囲気も壊れましたしお話をしましょうか?エースさん?」
「ぜ、是非娘の話を、、き、聞かせてく、くれ、」
「凄いわねぇその歳でダンジョン攻略だなんて」
あ、ありがとうございます!エリー様!
こうして何とか私達は話をしていた、
エリー様は凄い覇気があるがとても気さくなお方だ
ゼイン様もとてもお優しい方で私の様な半分族な
人間でも話してくれる。
「母さん、そろそろ、」
「あら、もうこんな時間!ほら旦那様?」
「う、うん、そ、それでレスト家とレスラン家を
つ、潰すんだろう?も、勿論協力するよ!
奴等にはぼ、僕の領地にく、薬を流そうとした!
アイツらが消えるなら幾らでも協力する!」
ゼイン様、、ありがとうございます!
私は頭を下げた、まあ裁判の協力要請だけど
潰せるなら潰したいよね、私の名声も上がるし。
そうして私達は沢山のお土産と共に宿に帰っていた、時間は短かかったがとても良い時間だった、
まあもう行きたく無いけどな。
「は、話が纏って本当に良かったです、、
エースさん、大丈夫ですか?、、」
カリーさんは優しいなぁ!思わず抱きしめたくなったが今はフルアーマーなので辞めた、
「!おーい!エース君!」
貴族街を出ようとしていたらそんな声が聞こえた、
其方を向くとローリアさんが此方に手を振っていた
私達は其処へ行き挨拶をした、
「お久しぶりです、ローリア様」
「お、お久しぶりです、ローリア様」
「えぇ久しぶりね二人とも!」
ん?三人は知り合いなのでしょうかと書く
「えぇ私達は家が近くて昔は良く遊んでいました、それにしても久しぶりですね、最後に会ったのは
五年も前でしたね。元気そうで何よりです」
「私もローリア様が元気そうで何よりです、」
その後私達は近くのカフェに行き二人は会話をしている私はカリーさんに離さなくても大丈夫なんですか?と書いた。
「私はローリア様の一つ下で良くして貰いましたがゆうほど交流は、、姉は学校も同じ出したので、、」
成程な、話は変わるがこの店は貴族街に有るカフェだ、出てくる物は全て上品な味と見た目をしている、そして私は今ショートケーキを食べていた、
この世界は一応庶民でもケーキは食べれるがそれとは味も何もかもが違う、、所でこれおいくら?
「ね、値段ですか?コーヒーで金貨一枚、
ケーキで金貨二枚ですが?、、、」
おぉぅふ、ハラエナイヨ、お金無し、
今の私は食費をガウスさん達に賄われそれ以外を
リリアナに賄われている、カリーさんと大食いの
時も奢って貰っているし、ぶっちゃけ恥ずかしい、
で、でも!強くなるためだし!だから!
紙に書いて記録もしてるからちゃんと返します!
私は奢ってくださいと書いて頭を下げた。
「エース君?お金はどうしましたの?
フロサンロセンで大金を貰っていませんでしたか?」
気づいたローリアさんはそう聞いてくる、私は鍛錬で全て無くなったと書いた。
「え、あれって結構な金額出したよね?
鎧の修理でも高くて金貨15枚が限度ですよね?
まあ良いです、今回は私が奢りますので好きなだけ食べてください。」
ありがとうございます!
「さて、本題に入りましょうか、」
一通りガールズトークも終わりローリアさんが
そう言って来た、やっとか、久しぶりだとは言え
少し話が長く無いか?まあ良いか
「裁判の件ですが、父から協力を得られました、
明日アルバ邸にそのクライスと言う方と来てください。」
私は了承した。
「所で今日は三人ともお暇ですか?」
その後一通り話を詰めた後ローリアさんがそう言う
まさかデートの誘いか!私は暇だと書いた
「それは良かったです、では行きましょうか」
え、何処に?まさか本当にデートか?
「決まってますわ、この首都のスラム街、
通称貧獄街、其処はレスラン家の縄張りですの、
今から其処に潜入して悪事の証拠を掴みましょう」
成程了解した、でも顔が知られてそうなローリアさんと他多数では証拠を掴むなんて難しそうな
気がしますが?私は何が手掛かりが有るんですかと
聞いた。
「勿論、貧獄街は実力者が多数います、
そしてレスラン家はその者達を高値で雇い一部の
実力者は密売や麻薬などの重要施設に護衛として雇われています、そして実力者の大半の場所は
有る程度噂になります、それにそれっぽい施設は
あらかた特定してありますから私達で片っ端から
当たりを引くまで襲撃します。」
成程、フロサンロセンの時しかり今しかり
この人って脳筋なのか?とてもご令嬢とは思えん
まあ分かりやすいから賛成だけどな!
そうして私達は席を立とうとすると
「ま、まって!本当にそんな計画であの貧獄街に
行くの?無茶苦茶よ!それに幾らあなた方が強いと言っても流石に無理よ!?」
「じゃあ他に作戦が?」
「そ、それは、、」
「じゃあ行きましょうか、大丈夫ですよ、
私達は最強です!」
そう言って立ち上がり会計を済ませて私達は
貧獄街へと向かうのだった。




