1話 新しき未来
(ガルド大陸北部 北ガルド評議国 首都ゴールドレーン)
「おぎゃぁぁぁ」
どうやら転生とやらは成功したらしい、そして私を抱き抱える白装束の人は助産師だろうか?
助産師「shsiwbduxyagsiebdohxuqg!」
なんて言ってるかわからないが私を目の前の美人に渡している、恐らくこの人が私の母だろう
母「ihfrwdguhvfdxggvf、jfftciivyyfgibguhエース、エースhi!」
何を言っているか分からないがエースと言うのは私の名前な気がする。
とりあえず泣くか。
「おぎゃぁぁぁ」
(それから6年後)
どうやら言語が理解出来ないと言うのは本当らしい、母らしき美人さんが毎日話しかけてくるが名前以外何言ってるかわからない、だがここ数年で分かった事もある、どうやら母は貴族でおそらく父はこの世に居ない、何故なら時々母が父らしき人と母が書かれた肖像画に向かって泣いていて、他には母と共に血まみれの服と鎧が置かれていたりしている墓らしき場所に連れて行かれたりしたのでおそらく死んでいる•••なんか不安になってきた
そんな不安に駆られて生活していると家に客がきた、私はその雄々しい足を仁王立ちしていると母と共に知らない爺ちゃんが入ってくる。その爺ちゃんはなんか顔とかに傷がついててガタイがよかった。
そして母さんと爺ちゃんは穏やかに何かを話した後爺ちゃんは私と遊んでくれた。
その日から爺ちゃんが家に住み出した、おそらく祖父か何かなのだろうか?
一ヶ月後
爺ちゃんは沢山遊んでくれて更には文字も教えてくれる、まだ分からない文字があるけど簡単な事は書けるようになってきている、でも言葉が分からないのにどうして文字はスラスラと分かるんだ?まあそれは良いとして今日は爺ちゃんに大好きって頑張って書いたらなんか複雑な顔していた、さては何かあるなと思っていたらなんかバタバタと物音がして使用人さんが入ってきた、何を言っているが分からないがどうやら緊急事態っぽく爺ちゃんと母は出て行った、
次の日
母たちは戻らない
次の日
まだ戻らない
さらに一週間後
爺ちゃんが母が付けていた指輪を持って帰ってきた
理解が出来なかった
爺ちゃんは俺を見ると泣き崩れ何を言ってるか分からなかったけどおそらく母は死んだのだろう、
そう直感した
一ヶ月後
アレから爺ちゃんは人が変わった様に私に徹底的に教育をしだした。
私は声が聞き取れないが文字は読めると言うことで
書物を読む系の教育がなされ。
お陰で私には6才にして小学生並みの知力が着いていた、そして沢山の本を読んでいくと大体この世界の事が分かってきた、どうやら私が居るのはガルド大陸という場所の北部に位置する北ガルド評議国とか言う国の首都に住んでいるとか、この大陸は北の評議国と南のガルド皇国に別れているらしく評議国と皇国の中は最悪で何度も戦争が起こっているらしい、母の部屋を漁った時に出てきた手記と合わせるとどうやら母はレスト家と言う貴族の出身らしく父のサン?は平民で評議国と皇国の戦争で功績をあげ貴族の母と結婚し僅か1年で死んだらしい、何故死んだのかそれは分からないが手記によるとどうやら成り上がりの父と元から貴族の母との結婚は相当揉めたらしく父が死んだのはそれが原因だと母の手記には記してあった
そして爺ちゃんは母の叔父らしく何でも父の上官でもあり戦友だったらしい、
結局母が帰ってこなかった理由は分からなかったが
多分爺ちゃんの部屋に答えはあるのだろう、
だが今日は疲れた•••おやすみ
1年後
それから何とかして爺ちゃんの部屋に忍び込もうとするが毎回爺ちゃんに見つかる、いい加減怒られるのも嫌になってきたので今は真面目に勉強している。
それはそうと最近妙に知らない人が家にくる
その度に爺ちゃんと言い争いをして帰っていくし
いったい何を話しているが知らないがなんか嫌な
予感がする
2ヶ月後
嫌な予感が当たった、今引越しの準備をしている。
何故か?知るか、とにかく使用人さんと爺ちゃんが荷物を運んでいる非常に忙しそうだ、
•••爺ちゃんの部屋に入るチャンスじゃね?
と言う訳で早速爺ちゃんの部屋に入ると予想通り
誰も居ない、私は部屋に入り物色する、爺ちゃんの部屋は他の部屋と違い剣とか凹んだ鎧とか置いてあってすごい見応えがあるがそれはそれとして日誌らしきものを発見したので早速読もう
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○月○日
姪っ子が部下のイケメン新兵と付き合い出した、
姪にはあんな男やめとけと何度も言ったが聞こうとしない、しまいにゃあの男、功績立てて姪と付き合うと宣言しやがった、ふざけたガキだ。
○月○日
あのイケメン新兵は本当に功績を立てやがった
しかも今回の軍の総指揮をしてた大司教クラスの大首だ、フロイト将軍は大喜びで新兵に魔法の服を与えた、最悪な事にあの新兵わざわざ俺の所に見せに来やがった、全く俺より先にあの子に見せやがれ。
○月○日
どうやらあの大司教は皇国の中でも相当権力が強かったらしく大司教が死んだ後すぐに向こうから和平要求がきて上層部もそれを呑みやがった
俺はまだ二、三人しか武将を倒してねぇし功績も少ないのに、まあしょうがないか
あのイケメン、、サン新兵はどうやら評議会のクズ貴族共に功績を持って姪との結婚を願い出た、
大勢の貴族の前で言うもんだから姪を涙を流しながら嬉しそうにハイと言った
そして実家と揉めた結果見事結婚成立だ
よかったなぁ。
○月○日
姪から手紙でもう子供が出来たそうだ、
早すぎるぜ、でも俺は国境警備しなきゃならないから中々顔も見にいけねぇ
○月○日
サンが死んだ
○月○日
どうやらサンが死んだ理由は俺の実家、レスト家にあるらしい、現当主であり姪の父の兄貴は結婚に納得していたがどうやら三男坊のロリコン野郎が殺しに関わっているらしい
ありえねぇ、あの豚にサンを殺せるだけの力や魔法は無い、何か裏に居る筈だ、探して見るか。
○月○日
兄貴と色々探って見たが三男坊が関与している事しか解らない、昔ならともかく今のデールにそんな事は不可能だ、不気味だ、絶対に何かある。
○月○日
俺は兄貴と姪と将軍を説得し姪の家の近くに住むことにした、今の姪は何でも無いように振る舞っているが明らかに無理をしているしこれ以上負担を増やすべきじゃない
○月○日
この日記を書くのも数年ぶりだ、
あれから色々バタバタしてすっかり書かずじまいだった、今日からまだ日記を書こうと思う
さて、俺はここ最近まで姪の家の近くに住んでいたが急に兄貴が助けを求めにきた、どうやら家を傾けたらしく私たちに助けを求めてきた、
正直な話びっくりだ、兄貴は剣や魔法こそカスだが、政治に関しては一級品だと思っていたので家が傾いた理由を聞いてみた、どうやら兄貴の治る領土に族となった傭兵団が隣から流れてきたらしく
その傭兵団は皇国との戦争でも活躍した奴らで
戦場で奪った魔法の本や魔法の武具を多く保有していて数も多くしかもそのリーダーは元将軍らしい、
そんなヤバい連中なら俺の耳にも入る筈だが、、
それで兄貴は近隣の貴族や大貴族と共に戦っているものの戦況は劣勢で被害と出費がとんでも無いことになっているらしい
意味がわからねぇ、戦争で活躍した傭兵だからと言って複数の貴族や万単位で軍がいる大貴族とまともに戦えるはずが無い、きっと何かあるな、
それでここに来たのは俺にも戦ってくれと言う事だった俺はもちろんOKを出し戦場に向かった
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はえーすっごい爺ちゃんてやっぱり凄い人だった、
でもこれいつの日記だ?
後この日記に書いてる魔法って何なんだろう?まだ習ってないから楽しみだな
まあそれはいいとしてどうやら父は三男坊のデールとやらに殺されたっぽくてでもあり得ないらしい
何か裏にいると睨んでいるようだ
そして私は続きを読もうと思ったら突然拳骨が飛んできた、飛んできた方をを見ると怒った顔の爺ちゃんがいた。どうやら時間切れらしい、
ごめんなさい••
数日後
あれから爺ちゃんと使用人に連れられて山奥のボロ屋敷に引越しした、爺ちゃんが書くにはここは
レスト家の何代か前の本邸らしく今は老朽化で
住めない状況らしい、
老朽化のせいで沢山ある部屋も5部屋くらいしか
入れずしかもカビ臭い、後私って日記に書いてる事が本当だとしたら当主の一人娘の息子だよね?
多分後継者なのにどうしてこんな山奥の放棄された屋敷に?まあ考えても仕方がない取り敢えず落ち着いたら魔法について爺ちゃんから聞こう、せっかく異世界に来たのに魔法も知らないのはなんかやだ
数ヶ月後
ここでの生活も何とか安定してきた、もうホコリで咳き込む事もない
改めて見てみると良い家だ、放棄されていたとも思えないくらいネズミや虫も少ない、めっちゃ助かる
そしてついに爺ちゃんから魔法について教えてしてもらった!
この世界で魔法とは2種類あり一つは体にある魔臓と言う臓器で作られた魔力を対価に発動する物、
もう一つはダンジョン?とか言う場所で奪うか
店に売っている魔導書を読むと取得できるらしい、
これ2種類か?そして魔法にも等級があり1番上の11等級から1等級まで魔法があり世界には数千の魔法があると言う。ヤバいワクワクせずには居られない!
私はすぐに爺ちゃんに魔法を教えてとせがむと
無理と書かれた••••••••••••••はあ?
どうやら魔法には個人の才能がいるらしい。
爺ちゃんは魔法の才能は無くギリギリ使用人さんが1等級の魔法を使えるとの事。
そして今評議国にいる最高魔法使いでも4等級が限界らしい
どうして?と聞いてみると通常人間が辿り着ける
最高等級が4等級らしくしかも5等級以上は人間が自力で習得するのは事実上不可能だが他の種族は習得できるらしい、そして過去には勇者と魔神と呼ばれる者が人間でありながら7等級以上使えたらしいがじゃあその上の魔法はどうやって発動するのかと言うと大人数で儀式をしたりダンジョン?とか言う場所の最下層に6等級以上の魔導書が存在してるらしい、だが高い等級の魔導書は強力で持っているだけで他の人から狙われ、大半は見つけたら国に売却され、代わりに財産や名声、貴族位が与えられるらしい、まあ事情は分かったそれでも魔法を学びたいと言うと使用人さんが教えてくれる事になった
やったぜ。
二週間後
私は使用人さんに魔法を教えてもらい使用人さんが唯一使える1等級魔法の水を再生する魔法をほんの水滴程度だが使えるようになった。この水魔法は名前の通り水を操る魔法らしく使用人さんは手から指一本分くらいの水を出していた、これで緊急時水問題は解決だとよろこんでいたが絶対に魔法産の水は飲むなと書かれた、理由を聞いてみると魔法はあくまで自身の魔力で作り出した物で本物の水とは
中身が違うらしく飲んだら発熱や下痢、最悪死ぬらしい、
洗濯や掃除に使うくらいなら問題ないらしく
あくまで飲むと大変な事になるだけらしい
はえーすっごい
予想だけど多分魔法産の水は魔力が沢山入っていて飲むと魔力の供給過多でそうなるのだと思う
それでもこの魔法は人気が高いらしく評議国の大都市には専門の魔法学校もあるらしい、
使用人さんは当時魔法学校の生徒だった母と知り合い心酔し学校を中退し貴族の家を出家してまで使用人をしているらしい
•••••••この人ってヤバい人だったんだ、、
取り敢えず疲れたし今日は寝よう