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私の日課

やることは決まっている。


朝起きたら朝食を作って、お母さんに食べさせる。


お母さんの朝の支度…顔を洗ったり歯磨きしたりを見守って、それから自分の支度をする。


お母さんがベッドで休むのを確認して、登校する。


朝早くから学校について、その日締め切りの宿題を済ませる。


予習復習などお勉強をこなしつつ、ゆうちゃんを待つ。


ゆうちゃんは遅刻魔かつそうでなくてもギリギリ登校なので、それまではゆっくりお勉強はできる。


「みこちゃーん!」


「ゆうちゃん」


今日も今日とてゆうちゃんは朝から元気だ。


遅刻魔なのに。


「今日はギリギリ間に合ったぜい!!!」


「こんなにちゃらんぽらんなのに成績は良いんだもんなぁ」


「なぬ!?」


「そんなゆうちゃんが好きだよ」


「うちもみこちゃんが大好きだぜぃ!!!」


オタクに優しいギャルとはこのことか。


…いや、ギャルとは違うか。


陽キャ?


「ところでー、宿題やってある?」


「やってあるよ」


「みせてー!」


ゆうちゃんは成績は良いのに、こういうところがある。


本当に謎。


「はい、どうぞ」


「さんきゅー!」


そして一日が過ぎていく。


ゆうちゃんといる間は、楽しい。














放課後、私はすぐに家に帰る。


「ただいまー」


「みこちゃんおかえりー」


お母さんが出てくる。


お母さんは体と頭はしっかりしている。


だから起き上がっていてもまあ問題はない。


むしろ健康のためにはこうして起きていてくれる方がいい。


ただ、お父さんがいないストレスで精神が弱っている。


私はお母さんのために家事をこなす。


「今日も大丈夫だった?」


「うん、タバコ吸って待ってたよ」


「そっか」


タバコはちょっと健康が心配だけれど、ストレスを溜め続けるよりよほどいい。


「ご飯作っちゃうね」


「うん」


ご飯を作って、二人で食べる。


お皿を片付けて、次はお風呂。


お風呂を沸かして、お母さんに勧める。


「お風呂入ろうか」


「うん」


お母さんは飲んでる薬の影響もあるので、お風呂に入っている間は見守りをする。


お母さんのお風呂が終わると、次は私がお風呂に入る。


「洗濯しちゃうね」


「うん」


お風呂の後すぐ洗濯。


洗濯が終わると部屋干しして、その後はお母さんをベッドに寝かせてマッサージ。


足を揉んであげると、お母さんは喜ぶ。


そしてお母さんが寝付いたら、ネット小説を書いて投稿する。


毎日投稿はちょっとだけ大変だけど、やりがいはある。


どうしても途切れちゃうこともあるけれど、それはもう仕方がない。


「よし、今日も投稿出来た!」


人気が出ればいいなぁと祈りつつ、明日も早起きしないといけないので眠る。


青春なんて、こんなものだ。

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