リベンジと暴食(仮)
モグモグモグ、モグモグモグ……
なに食ってるかって? よくぞ聞いてくれた!
あのサーペント野郎ですよ!!
奥さんわかります? サーペントですよ、サーペント!
ふぅ、騒ぎすぎたな。自重しよう。
何故サーペントを食えるまでにいたったのか? この1ヶ月間の俺の努力をぜひとも聞いてくれ。
意識が戻り目を覚ました俺は、まず生きていることに安心し、とりあえずあのサーペント野郎を倒すことを目標にした。
あいつの威圧感はさすがにドラゴンなだけあって凄かったし、俺より1回多く進化していた。 だがあいつがあのレベルなら、レベルをより上げてスキルを上手く使えば倒せないほどじゃない。
ではまず何をすればいいのか?
簡単な話だ。
俺は、休みを人間ほど(この世界の人間は知らんが)とる必要のない魔物の特性をいかしてゴブリン達を狩りまくった。それはもう絶滅すんじゃねえかって思えるくらい。
その結果……
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名前 :なし
種族 :ポイズンスライム……珍しい種族。その毒はほとんどの生物にとって劇薬。
状態 :通常
Lv :20/20
HP :60/60
MP :80/80
攻撃 :40
スピード :50
{通常スキル} 鑑定 :Lv3、闇魔法 :Lv3、レッドボール :Lv2、アイテムボックス、こんしんの一撃、ステータス閲覧、体当たり :Lv5、威嚇 :Lv3
{エクストラスキル} 劇毒 :Lv5
{耐性スキル} 物理耐性Lv3、全属性耐性 :Lv10、睡眠無効、睡眠回復、毒無効
{種族スキル} 硬化 :Lv3、吸収 :Lv5、分裂 :Lv1
{称号} 世界を越えし者……成長補正、進化補正
引きこもり……睡眠無効、睡眠回復を得る
???……封印されています
ゴブリンキラー……ゴブリン種に対する攻撃力補正
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こんなに強くなりました!はい、拍手ー、パチパチパチ。
ちなみに進化してないのはこっちの方が強いからで、分裂が上がってないのはぶっちゃけ自分が二人ってのが怖かったからである。まあ全てのステータスが半分持ってかれると困るということもあるけど……
んで準備万端で湖に来た俺は挑発するために、新しく覚えた闇魔法ダークランスを使った。
ザッバーン!!
「ガァァァァオォォォォォッ!」
おいでなすったな!まずは……劇毒!
そこでサーペントは口から水のレーザーのようなものを放ってきたので全力の硬化で耐える。
んで一旦下がって、鑑定!
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名前 :なし
種族 :リトルレッサーサーペント
状態 :軽傷、猛毒
Lv :18/30
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うっし! レベルは変わってねぇ、なら次は……
「ダークランス!」
MPのほとんどを使い作り上げた巨大なダークランスをリトルレッサーサーペントに放つ。
「グギャャャャャャャャャャャアッ!!」
よっしゃヒット! そのままの流れで、この1ヶ月でスムーズに使えるように散々練習してきたこんしんの一撃を使用し、おもいっきり勢いをつけ体当たりを行う。
ズドォーーーン!!!
サーペントは倒れ、猛毒もまわってきたようでやがて力尽きた。
そして俺は、スライムの身でありながら、下等種とはいえドラゴン退治をなしとげるという前代未聞?の功績を作り今に至るわけだ。
食べ終わったー! 生もうまいがレッドボールで炙るとうなぎみたいでさらにいけるな。
《通常スキル 『闇魔法 :Lv5』 になりました。通常スキル
『レッドボール :Lv4』 になりました。通常スキル 『体当たり :Lv6』 になりました。エクストラスキル 『劇毒 :Lv6』 になりました。『全属性耐性 :Lv10』 が 『全属性無効』 に統合されました。『硬化 :Lv5』 になりました。 『吸収 :Lv6』 になりました。『物理耐性 :Lv5』 になりました。》
……さすがにドラゴン種は経験値が段違いだな。
《進化条件を満たしましたので進化先を選んでください。》
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ダークスライム……闇魔法が使えるようになる。暗黒の可能性を持つ。
デスポイズンスライム……ポイズンスライムの最終進化先。その毒は中位ドラゴンをも死に至らせる。
大食いスライム……たくさん食べるスライム。食べれば食べるほどおなかがすく。進化しやすい。
キングゴールデンスライム……満を持して登場。とても輝いており売ればそこいらの貴族より金持ちになれる。
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ほうほう、とりあえずキングゴールデンスライムはほっといて(てか満を持してって……)、ダークスライムか大穴狙いの大食いスライムか……
一見デスポイズンスライムが良さそうだが最終進化ではな。
せっかくの2度目の人生だ、冒険するとするか。
大食いスライムを選択すると体がどんどん大きくなっていく。
最終的になんと五メートルくらいの大きさになった。
「……これ、ダンジョン探索やってけるのか?」
《 『物理耐性 :Lv5』 が 『物理無効』 に統合されました。種族スキル 『小型化』 を取得しました。 『吸収 :Lv6』がエクストラスキル 『暴食(仮)』 に統合されました。》
ステータスオープン!
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名前 :なし
種族 :大食いスライム……たくさん食べるスライム。食べれば食べるほどおなかがすく。進化しやすい。
状態 :飢餓(弱)
Lv :1/25
HP :90/90
MP :50/50
攻撃 :20(革命時 40)
スピード :30
{通常スキル} 鑑定 :Lv3、闇魔法 :Lv5、レッドボール :Lv4、アイテムボックス、こんしんの一撃、ステータス閲覧、体当たり :Lv6、威嚇 :Lv3
{エクストラスキル} 劇毒 :Lv6、暴食(仮)
{耐性スキル} 物理無効、全属性無効、睡眠無効、睡眠回復、毒無効
{種族スキル} 硬化 :Lv5、分裂 :Lv1、小型化
{称号} 世界を越えし者……成長補正、進化補正
引きこもり……睡眠無効、睡眠回復を得る
???……封印されています
ゴブリンキラー……ゴブリン種に対する攻撃力補正
革命……格上の相手と戦うとき攻撃力が2倍
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なるほど、タンクよりのステータスのようだ。体力が高い。
革命はありがたい、これからも格上とは頻発に戦うだろうしな。
でも暴食(仮)って?
《 『ステータス閲覧』 が発動しました。
『暴食(仮)』……ユニークスキル 『暴食』 の覚醒前。相手のスキル、HP、MPの一部をまれに奪う。》
うわー、チートきたー……
覚醒したらどうなるんだよ。
まっ、まあ確認したしここらで小型化して寝るか。
ふわぁー、おやすみ ZZZZzzzz……
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スキルの効果はエクストラスキルの効果には通用しない
スキル管理の大変さを知りました