表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
2/52

ステータス確認&初戦闘

暗い。

ここはどこだ。助かったのか?それとも死んじまったのか?

ひとまず立ちあがってあたりを見回そうと考えふと気づく。


「えっ、足が……ないっ!」


どういうことだ? 落ち着け、まずは深呼吸だ。って口もなくなってる!?

あたふたとしながら十分ほど過ぎて、やっと落ち着いてきたので(あきらめともいう)俺は周囲の状況の確認を行うことにする。


「周りはどうなってんだ? ……壁?」


《スキルポイントは現在100ポイントです。『鑑定』:Lv1を取得しますか? YES/NO 》


うぉっ! びっくりした! 急に頭に声が! 鑑定? 壁を見続けたからか?もしかしてあのラノベとかでお馴染みの鑑定か?

ということはもしかしてここ……異世界!?

……スーハースーハー、よしあらためて整理しよう。ここは異世界、周りが壁で洞窟のようだしここは……テンプレ的にダンジョンか?

そんで肝心の俺の体は……なるほどなるほど、長いこと引きこもっていたせいでついた贅肉は消え、なんとびっくり流線形のスッキリボディーに、あんなに荒れていた肌も今ではぷるっぷるになったよ、やったね。 ……じゃねえよ!

どう考えても雑魚キャラのスライムさんじゃないですか、やだー。

はぁ、もうなってしまったもんは仕方ねえしとりあえず鑑定取るか。

頭の中でYESを選択する。


《スキルポイント10ポイントを使い『鑑定』を取得しました。 残りスキルポイントは90ポイントです》


よし、取れたみたいだな。まずは壁でも鑑定してみるか。鑑定!


《覇王迷宮の壁》


えっ、なに覇王迷宮って?

覇王とかついちゃうレベルのやばいダンジョンなわけ? もしかして早速詰んじゃった?


……まあ気持ちを切り替えよう。いまさらうだうだ言ってても始まらねえ。

こういうときは大体……ステータスオープン!


=======================

名前:なし

種族:スライム……雑魚の極み、進化の可能性と吸収だけが唯一の長所

状態:通常

Lv :1/5

HP :5/5

MP :3/3

攻撃 :1

スピード :5

{通常スキル} 鑑定 :Lv1、ステータス閲覧、毒液Lv1

{耐性スキル} 物理耐性 :Lv1、睡眠無効 、睡眠回復

{種族スキル} 硬化 :Lv1、吸収 :Lv1、分裂 :Lv1

{称号} 世界を越えし者……成長補正、進化補正

    引きこもり…睡眠無効、睡眠回復を得る

     ???……封印されています

スキルポイント 90

=======================


ふむ、やはり透明な画面が出てきたか。まさにゲームだな。大体の効果はわかるが吸収って何だ?


《 『ステータス閲覧』 が発動しました。

『吸収』……食べた相手のスキルをまれに奪い自分のスキルに加える、または食べたものに見あった進化先を作りだす力を持つ》


なるほど、雑魚とはいっても生き残って進化を続けていけば強くなれる可能性はあるのか。

で、だ。あえて置いておいたがやはり目をそらしてばかりではいられないか。

……引きこもりって何だよ!? なに? 俺称号になるほど引きこもってた? ひどくない!?

ま、まあ睡眠無効と睡眠回復とかいうスキルがもらえるからいいんだけどさ……

???に関してはもう知らん、キャパオーバーじゃい!

……はぁ、とりあえず動くとするか。




ポヨヨン、ポヨヨン、ポヨヨン、ポヨヨン。

ん? 今何してるかって?

……全力でゴブリンから逃げてんだよ!!

そこっ! 効果音が全力に聞こえないとか言わない! こちとらスライムなんだから!

なんでこうなったのか?簡単な話だ。

動き始めて5分ほどたったとき階段があったんだ。

下へ向かうためのものだったけど、ずっと同じ景色を見続け飽きてしまい何か変化を求めていた俺は何を血迷ったか、ろくに確認もせずにそいつを降りてしまった。 5分で階段見つけるなんてさい先いいんじゃね、なんて調子に乗りながら……

そうして降りた先にこいつがいて、階段をのぼる暇もなく追いかけられて今にいたるというわけさ、ハハハ……ハァ。

とりあえず逃げながらでもいい、鑑定してみるか。鑑定!


=======================

名前 :なし

種族 :ゴブリン

=======================


うん、そうなる気はしてたんだー。Lv1だもんな。

でもさ、もうちょっとサービスしてくれてもいいんじゃないかな!!

くそっ、どうすればいい? このままじゃ詰む……そうだ!

一か八か、俺はゴブリンのパンチを硬化で受け止める。

よしっ、こっちも少し痛いけど成功! ひるんでる! からの……毒液!


「グギャギャ」


毒液を浴びたゴブリンは、2分ほど苦しんだ後あっさりと死んだ。


「ふぅ、初戦闘は何とか勝てたか……」


ピロリン!


《2LvUPしました。通常スキル 『体当たり :Lv1』、『こんしんの一撃』を取得しました》


体当たりはわかるがこんしんの一撃って?


《 『ステータス閲覧』 が発動しました。

『こんしんの一撃』……1日に一度だけ攻撃力が2倍になる》


なるほど、これはなかなか便利なスキルを手に入れられたな。しかも1日が地球と変わらないことも知れた。まあ、ダンジョンだから関係ないっちゃ関係ないんだけどな。とりあえず良いスキルだが使いどころは考えなければ……

スキル確認を終え、あてもなくダンジョンを進んでいくと小さな穴を見つけた。


「気になる。進むべきか、いやでもさっき考えなしに行動して痛い目にあったからなー。……まあ人間欲望には敵わないということで。」


誰に言い訳しているのか自分でもわからないまま穴の奥へと進んでいく。




「おぉー!!」


穴を進んでいくと急にキラキラと輝く開けた小部屋に出た。


「これは……石?」


小部屋の中央部分に、魔方陣の様なものが書かれた石のくぼみにはまった宝石のような石を見つけた。

鑑定してみると、


《暴食の石…… 『吸収』 または 『補食』 を持つものだけが食べることを許された石。進化先に大きな影響を与える》


やべぇ、お馴染みの大罪シリーズじゃねえか。しかも吸収系持ち限定とか狙ってんのか?これは食うしかねえだろう。

「いっただっきまーす。」 パクッ!


ぐはっ!!急激な痛みが体を襲い俺は意識を失った。




……はっ! どうなったんだ?また何かやらかしちまったか?

俺は周囲を見渡し、落ち着きを取り戻したあと悟った。


「はぁ、もしかして気絶してたのか……。敵のいない小部屋で良かった。よしっ、俺学んだぞ!不用意に落ちてるものを食べたりしない。命のかかった世界なんだ、注意しないと……ホントダヨ?」


だんだんと自信がなくなりながらも自分に宣言し、穴を戻ってもとの場所に向かう。

「進化先が楽しみだなー」

もとの場所に戻り、またポヨン、ポヨンと進んでいくと大きな扉の前にたどり着いた。

あー、ここはどう考えてもボス部屋だな うん。

とりあえずボス部屋の前には敵も現れないようだし休むか。

というかぶっちゃけ眠い。睡眠無効ってのは攻撃に対してだけなのか。

そんなどうでもいいことを考えつつ俺は眠りについた……









不定期更新となります 初めは1日~3日に一度更新していきたいと思ってます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ