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スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
14/52

七階層と八階層

「そそそそ、そのだなっ! おっ、お互いに魔物とはいえだな、あっ、あなたはスライムで私はデュラハンなのだっ。あなたもいつか人化を覚えるかも知れんがその……」


あっ、これ勘違いされてるやつだわ……よく考えたらはしょり過ぎた俺が悪いな。


「だっ、だからせめてもう少し親睦をだな!」

「ストップだセシル! すまん、説明が足りなかった。俺の剣の修行に付き合ってくれ。」 ……ボンッ!!

「うわ~、顔真っ赤だね~! おっもしろ~い!」

「おいこらジュエル、煽るな!」

「死にたい……」

「おっ、落ち着け! なっ? 誰だって失敗くらいするさ、今のは完全に俺が悪いから! 気にしなくていいから!」

「だとしてもさ~、そんな勘違いは普通しないよね~」

「やっぱり私が死ぬしか……」

「ジュエルーーーーーー!!!!!!」




はぁはぁ……ジュエルが煽りに煽ったせいで落ち着かせるのに一時間近くかけてしまった。覚えてろよ!


「コホン! でっ、では修行をつけさせていただこう。構えてくれっ」


気を取り直してお互い構える。


「それじゃ~、スタート~!」


まずはグラトニーを降り下ろす。


「おりゃっ!」

「甘いっ!」 キンッ。

「あなたはどうも上からの攻撃が得意なようだが……はっきりいってもったいない! 剣を操っているその……覇念魔法だったか? 剣の稼働域がせっかく広いのだからもっと多彩な攻撃を学ぶべきだ。」

「それもそうか……ありがとう。問題点があればこれからも注意よろしくっ、りゃっ!」 カンッ! キンッ! ギャリッ!

「あとはっ! 魔法を併用できれば! いいと思うぞ。しかし呑み込みが早いな! さっき注意した点をもう直してるじゃないか。」

「そりゃどうもっ! 伊達に三年も命懸けでダンジョンクリア目指してないからな!」


剣(俺は魔法も)の応酬は続く。



「ジュエル、セシル。準備はいいか?」

「オッケ~!」

「ああ!」

「そんじゃまあ、行きますか! 七階層!」


剣の修行をつけてもらってから一週間、セシルに合格をもらい俺達は次の階層に向かった。



ここも6階層と似たような部屋か。中心にいるのは……鳥?


「ははっ! ノロマどもがよく来たな。とっと死んどけば良かったものを」


なんだこいつ? 鑑定!



=======================

神速デットリーバード(最上位種)

HP 100

MP 200

攻撃 300

スピード 50000

=======================



お前ら、50000好きすぎない?! 俺らからしたら瞬間移動となんも変わらねえよ!! どうしよう……


「ねぇマスター、僕いい作戦思い付いちゃった~! 聞いて聞いて~」

「おっ、そうか! 言ってみてくれ。」

「うん! あのね~ごにょごにょごにょ……」

「お前……前から思ってたけどかわいい顔して黒すぎない?」

「嫌だな~、かわいいだなんて~」

「そこじゃねえ! まあいいやってみるか。」

「おいお前ら! 無駄な作戦会議は終わったか? お前らに時間さくほど俺は暇じゃねえんだよ! とっととしろや!」


ふう、しゃあねえ。やるだけやってみるか。


「待たせたな。しかしお前、俺らをノロマとか言えるほど速いのか? そうは見えんがなー」

「ああっ?! なんだと?」


よし、食い付いたぞ!


「そんなに速いんなら俺に一発当ててみろよ、まあ見た目からして無理だろうがなっ!」

「ふざけてんじゃねえぞ、ノロマ!! やってやろうじゃねえか、いくぞおらっ!!」 バンッ!

「ぐおっ! な、何しやがったこのスライムやろう……」


そんな言葉を最後になんたらバードは死んだ。


「やっぱり鳥頭だったね~、マスター!」

「私には何がなんだかさっぱりだぞ、あなたは何をしたんだ? 教えてください!」

「まじで成功したよ、おい……まっ、まぁいいか。あっ、そんでやったことなんだがな、簡単だ。ジュエルの宝石結界を俺に張ってそれに死毒を付与しただけだ。」

「それはなんとも……。ジュエルには逆らわない方がいいかもしれん……」


うわっ、セシルにここまで言わせるか。まあ確かに魔物がこんな作戦立ててきたら誰だって戦いたくなくなるよな……


「あー、とりあえずあんま時間もたってないことだし次いくか……」



?????side


どういうことだ?! あの方の後継者のはずなのに別の魔王の気配がする。なぜだ!! くそっ、こんな枷とこいつさえいなければすぐに駆けつけてお守りするのに! これでは、別の魔王にあの方の残した物を奪われてしまうかもしれない!!

どうかご無事で……



ここが折り返し地点だな、あそこにいるのはオーガか。

ということは次は体力戦か?



=======================

タンクキングオーガ(最上位種)

HP 500000

MP 0

攻撃 800

スピード 200


=======================



……体力についてはもう何もいわん。さて、どうするかな。


「今回は私にやらせてください。HPが高いなら圧倒的な一撃を与えるまでだ。すみませんがあなたは補助を頼む」

「……わかった。確かに攻撃力の高いお前が適任か。」


俺はセシル自信に神出鬼没を、彼女の剣には死毒、金剛硬化、そしてこんしんの一撃を付与した。


「これでよし。行ってこい!!」

「僕もついでに宝石結界かけてあげたよ~」

「ありがとう二人とも、恩に着る。ではっ、本気の一撃を見せてやる!!!!」


セシルは走りだし未だ気づいていないオーガに切りかかった。


「はぁーっ!! 秘技星落とし!!!!」

「グキャッ!!!!!!!!!」


まじかよ……500000ものHPを一発で削りやがった!!

最初戦ったとき直撃してなくて良かったー!!!! あれ食らったらまじ死んでたぞ……


「よしっ、終わった。次の階に行きますか?」

「……うん、行ってもいいけどお前体大丈夫?」

「心配していただきありがとうございます。一撃を打っただけですので大丈夫です、ジュエルも心配かけたな。」


セシル強すぎる……

そんなことを考えながら、俺達は九階層へと進んでいった。



=======================

一般人のステータス

Lv 5/10

HP 30

MP 20

攻撃 3

スピード 5




主人公とこのダンジョンのやばさがよくわかります

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