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神殿
「外見も綺麗ならやっぱり中も綺麗ね」
神殿内には少女が歩く音だけが響いている
「フィーナ、教えただろう?女神の宝の納められた場所は女神の力で傷等は一切つかないと」
少女――フィーナはげんなりした様に
「そんなことぐらい知ってるわよ」
イリスは不敵に笑い
「復習だ、復習」
「そうですか・・・ねえ、それにしても宝は何処にあるのよ?」
神殿内には女神の宝らしき物が見当たらない。そんなフィーナにイリスはため息をつき
「そんなの聞かなくたって分かってるんだろう?」
「貴方の感覚が衰えてないか試しただけよ」
今度はフィーナが不敵に笑う
「まあ、その前に。さっきっから後ろからコソコソと趣味の悪いことをしてるやつ、出てくれば?」
すると柱の影から1人の少年が出てきた