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ミコミコエグザナドゥ  作者: まんぼ
第一話 御闇迎賜り給へ
7/55

閑話

鹿児島市のとあるホテルにて


「馬……ってどんな数字が合うのかしらん」


薩摩郷土菓子を頬張りながら縁が呟く。

レームは其方を見ようともせずノートPCとにらめっこしながら応える。


「九だな。馬九行久うまくいくといった験担ぎの語呂合わせがある」

「九はダメだなあ。十以上で」

「……何の話だ」

「あたしってば荒神に名付ける事があるのだけれど、憶えやすいように数字を付けるのよね。影鰐のクロは0でしょ、阿貫、阿厳の阿は阿吽の阿、つまり一って事でえ…」

「酷いこじつけだな」

「イイクニじゃなくなっちゃった鎌倉幕府とかと同じよ。自分が憶えられればそれで良いの。愛着も湧くしね」

「九番は埋まっているのか」

「そゆこと」


貴様の荒神は何体いるのだ、と好奇心が湧くも、ひとまず呑み込む。


「なら十一から十三。うまの刻だ」

「ほうほう、それいいね。馬っぽい子が加わったら席をそこにしよう。名前は…うまんまら!」


ぶっと噴き出すレーム。


「どしたん?」

「いや…何故その名前を?」

「いやなんか語感が可愛怖いから。それに、美味しいよ?」


手にしていた郷土菓子をふりふり笑う縁。


「かわこわいなんて日本語あるものか。春駒はるこまにしておけ。その菓子元来の名前だ」

「えー、元来はうまんまらでしょ~」

「……貴様、由来を知っているな?」

「答える必要はない!」



どっとはらい


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