存在ちゃん_プロローグ
―存在ちゃん―
―ずっとボクは探している―
―君が消えたあの日から―
―君のことを―
―会いたいとずっと想っている―
あの日のことを僕は忘れない。運命だって思ってる。初めて出逢ったあの日、
僕は一目で恋に落ちた。凛とした立ち姿にふと思った花言葉。その花を頑張って探した。
どうしてあんなに夢中になれたのかは今になっては解らない。本当に無我夢中だったから。
そして運命の日。プレゼントを頬を赤らめながら受け取ってくれた君にまた恋をした。お揃いの花をもっていつまでも続けばいいとどんなに願っただろうか・・・それでも運命は残酷だその時は刻一刻と近づいていたんだ。僕が消えるときあなたにどんな声をかけてあげたら良いだろうか悩んだよ。でも何も言えずに消えてしまったね。いつまでも待ってくれる君にプロポーズの一言でも残しておきたかったな・・・
時は過ぎ流れてふと思う。あの時何も言わずに消えた君は今でも元気だろうか?いつまでも待っているのにあの時以来顔を見ていない・・・さみしい、逢いたいその気持ちで埋め尽くされてる。神様はどんな目で見ているのだろうか?どうしてこんなひどい仕打ちを?
私はあの人のこととても好きなのに今でも変わらない思い・・・初めてプレゼントをもらったあの日あなたに恋をしていたの・・・なのに・・・どうして・・・また会いたいあなたに会いたい。
日々は過ぎていくそれとなくそして残酷に。
あの時残した花も枯れチョーカーだけが風に吹かれてなびくだけ。