表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

1話 彼女が【彼女】を知るまで


転生初日(?)


転生をしたかもしれない。

定番の女神邂逅もなく、目を覚ましたら此処に居た。

居たというのは語弊があるかもしれない。

なんせ、私は自身の体を認識することも、動かすことも、今居る場所を見る事も出来ないのだから。

一体何をどうしろと?


ガシャガシャ…バサバサ……ガランゴロン……

………………チャリン………………



転生?日目


此処に来て何日経ったか分からない。

時間を知る手立てが何一つ無い。

そもそも、此処時間の概念があるのだろうか?

一番不思議なのは私の精神だ。

何一つ世界を知る手立てがない、この状況で私の心は酷く落ち着いている。

転生かも怪しくなってきはしたが、普通慌てたり、発狂したりするものではないのだろうか?

コレが俗にゆう特典とやらの力なのか?


ドサドサ……グシャッグチャッ……

…………チャリン…………



転生以下略

睡眠、食欲など生き物が持つはずの欲求すら感じられなくなっている事に気づいてどれぐらい前だったか……

最近、というのも時間を認識出来ない私が言うにはおかしいが、体の感覚は確認出来るようになった……というよりは、体が出来上がったようなという表現が正しい気がする。


ビシャ…ベチャ…カランカラン……コロンコロン……

……………チャリン…………




転…以下略

体を認識出来るようになってから少し変化があった。

真っ暗な空間に音が聞こえた。

それが会話なのか、効果音なのか分からない。

ガサゴソと音がする。

どうやら何かを放り込んでるか、捨てているらしい。

私に?何かを捨てている感覚を感じるが、認識している部分に直接の影響はない。

【私】が認識している体とは別に私には体があるのかもしれない。





以下略

大きな変化があった。

ナニカを入れられていると【私】が認識してからどれほど経ったのかは分からないが、【ナニカ】か入れる行為は定期的に行われている。

いつの頃からか音の区別がつくようになった。

一つは生き物の声。

いまだに、その意味は分からない。

もう一つは何かを投げ入れている音。

何を投げ入れてるかは分からない。


ズザザザ……カンカンコン……

…………チャリン………



……下略

この空間になのか、私の脳内になのかは分からないが無機質な声がした。


〚元界とのリンク切断を確認

 迷宮との接続を再開

 …49%∶迷宮権限移行開始……移行完了……58%∶コア生成開始……生成完了……72%∶ギミックショップLv1稼働……稼働完了……ギミックショップLv1の種類を更新……更新完了……86%∶サポート起動開始……サポートコマンド【ボックス】、【マップ】、【整地】、【配置/撤去】の起動完了……95%∶リンク開始……96%…97%…98%…99%……エラーを確認…チェック開始……………チェック終了…リンクを再開………エラー確認………一部システムの接続変更………変更完了……迷宮疑似憑代再生成開始……【依代∶樹木子】再生成完了……100%……貴女と迷宮のリンクが完了しました〛


完了の言葉と同時に、今まで意識だけだった私に肉体的?物質的?上手くは表現出来ないが、こうなる前の感覚に近しいモノが現れたのを感じた。


 意識だけだった時から分かっていた事ではあるが、所謂転生特典というやつなのか精神的変化が凄いのを改めて実感した。

 この空間であの状態でどれほど過ごしたかは分からないが、苦痛や恐怖は一切感じず、こうして大きな変化があったにも関わらず酷く冷静。


 それでいて、戻ったと表現するには些か違う気はするが、各部位にあたる箇所を動かそうとすると鉛のように重く感じる……転生前のように動くにはどれ程かかるのかと思ったほどだが、結果から言うとそれらは直ぐに自在に動かせるようになったが、同時に私という存在の危うさを知った。

なんせ、色々ありすぎて分からない事ばかりだと言うのに、何一つ疑問が浮かばない……

一つ一つ調べるのは、概念や行動的に起きたらというのが当てはまるのかは疑問だが、形式的に言うなら少し休んでからにしよう……


〚核がスリープモードに入りました。

 擬似核:樹木子に一時的に管理権が移行します。〛



………略


 休息に値する行動を取れたかと言われれば微妙なところだが、私自身に起きた変化を確認する……いや、確認しなおすとしよう。


 まず肉体的に伴う感覚は、偶に聞こえてきた声や音と謎の音声を聴いていたと過程するなら聴覚はある。

 視覚と触覚は全てが真っ暗な事に変わりないが、不思議と周囲と自身の境ようなモノは確認出来るがコレは視覚と言うより感覚に近い気がするが、それが触感と言うと違う気もするため変わらず不明。

 味覚、嗅覚はどちらも感じる対象がない此処では確認しようがない。


 次に解放されたコマンドとやらだが、そのほとんどが名前から想像することしか出来ない。

 頭の中に浮かんだソレ等を選択すると起動するようだが、ちゃんと機能したのはボックスのみ。

その中身は大量のガラクタ、何かの骨、生ゴミのオンパレードで、おそらくなんらかの手段で迷宮内で朽ちたアイテムが自動的に此処に収納されるのだろう。


次にマップと整地だが、マップは初期インストールしてくださいと表示され、整地をしようとすると労働力がありませんと表示されるだけだった。


 最後に配置と撤去だが、開放されたとは名ばかりでギミックショップを開こうとすれば管理者が居ないため使用不可と表示されるが、その時に私の現状使用可能なポイントが表示され、それがどうやら20pらしいと分かったが、それ以外は分からずじまい。

 当然ながらモノが無いため配置も撤去も出来ない状態。



たいした進展が無い為、一先ず私自身を確認することにしたが、辛うじて確認出来た中で一番の問題は、様々な"ズレ“だ。

一つは認識的なズレ

仮にあの声を〚システム〛と呼称しよう。

私の中で何一つ理解出来ず、操作方法も分からないのに、分かっているとでも言えば良いのだろうか……例えるなら連想ゲームの連想元が想像出来ない……連想ゲームをしてる事やそのルールを把握出来てはいるが、連想元を含めて知りたい事を一つ一つ全てを調べ直さなければ連想出来ないなんてゲームの破綻もいいところだ。


2つ目は肉体と精神のズレ

 目茶苦茶過ぎて上手く分からないが、体を動かそうとした時、確かに体は大きな疲労的なモノを感じた。

 しかし、精神は一切ソレを感じず、身体が感じているソレに影響されることが無い。

 体や頭にはその感覚がデータとしてしか反映されているような妙な感覚……心体の相互がグチャグチャだ。

 厄介なのはこの現象が心体への直接的な影響とはズレた形でしか反映されず、=が存在しない。

 あまりに当たり前のようで違和感無かったが、私は自身に起こる事象……体や精神が実際に疲れていたとして、私はそれを疲労として感じるのではなく、情報としてしか認識せず、ソレが体らしき部分や精神にバックされない。


3つ目が確認しようはないが複数の私の存在

 以前確認出来ていたのは精神的立ち位置の私、意識ない肉体の迷宮の2つだっが、あのリンクという事象の後から感じるようになったシステム的な役割の私〚樹木子〛だ。

何かしらの影響でシステム変更が起きて稼働した迷宮に出来た、私の依代の樹木子。

 今のところ肉体の様に感じる迷宮内に異変がないから本当にシステム的なモノなのだろうが、どんなものか知り得る手立てがないのは不便だ。


迷宮として稼働したが結局調べ直さなければ、何が分かっているのかさえ分からない……手詰まりだ。





見てくださった方、ありがとうございます!

慣れてないのもありまして文体等可笑しい部分は、気づくか指摘ありましたら直して行きたいと思います。


自分が読みたい作品書こう的なコンセプトでスタートしてますので、定期的にテコ入れしていくと思うので進み遅くなると思いますが、そこはごめんなさい!!


間違いや文体アドバイスなど反映出来る実力が自身にあるか甚だ疑問ではありますが、感想含めてそういったモノもドシドシお待ちしてます!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ