表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘男とJK  作者: なめこ小僧
1/1

プロローグ

この物語はフィクションであり、実際の人物・団体等は一切関係ありません。

拙く語彙力が無いので恐縮ですが温かい目でご覧頂けると幸いです。

「昨晩、都内某所にて殺人事件が発生しました。犯人は現場から逃走。未だに捕まっていません」

客船のロビーで室内音楽と共にニュースキャスターの声が響く。

たまたまついていたテレビだった。

それを見ながらテレビ前のソファーに腰掛けていた二人組の中年ぐらいであろう男性客達はバラバラにため息をつきボヤき始めた。

「また殺人か・・・物騒な世の中になったもんだ」

男がソファーに肘をつきながらボヤく。

それに相槌を打つように同じくソファーに腰掛けていたもう一人の男もボヤき始める。

「そうだな・・・さっさと捕まってくれたら世の中の為なのにな」

「さっさと捕まってこういう奴は死刑になればいいんだ」

そう言いながら男性客2人は主観的に話し続けた。

「・・・はぁ」

2人の男性客の会話を耳に挟んだ青年がため息をつく。

フードで顔を隠すように深く被り、マスク姿で青年はそこにいた。

そして青年はポケットにしまってあったスマートフォンを手に取りSNSを開く。

検索した内容は先程ニュースで流れていた殺人事件についてだった。

青年が開いたSNSでも誹謗中傷のコメントが寄せられていた。

[はやく捕まってほしい]

[どうせ頭のおかしい奴が犯人だろ。さっさと死ね]

[愉快犯ならタチ悪い。そういう奴が居るから怖くてまともに遊べない]

[早く死刑にしてくれ]

青年は誹謗中傷のコメントを見て肩を落とす。

そして青年は目を虚にさせロビーから去った。


AM2:00過ぎ。

青年はロビーの扉を開け外に出る。

外には満点の星空と波の音、そして客船が動く音がそれぞれ響いていた。

青年はゆっくりと客船の端まで歩いていった。

「・・・もう疲れた」

青年は消え去りそうな小さな声で呟く。

客船の端まで来ると青年は身を預けるかのようにそっと目を閉じ


「さよなら」


客船から飛び降りた。

読んで頂き誠にありがとうございました!

よかったら感想等をお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ