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星に願いを  作者: 深月 陽真
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第18話 正義と天秤①

「こんな人の多いところに出かけて大丈夫?襲われたりしない?」


「大丈夫だよ。全員が全員好戦的ではないし、この機会を逃したら来れないだろう?」


 蓮と優仁は大学のオープンキャンパスに来ていた。蓮にとっては108回目のオープンキャンパスであり、正直見飽きていた。


「蓮は内部進学しないつもりなんだろう?」


「まあな。できればT大に入りたいところだけど」


 毎回毎回同じような会話、同じような景色。そして、ここでも星霊とその契約者と戦うことになる。ならば、避けることもできるが、優仁にとっては初めてのセカイであり、貴重なイベントを避けて通ることはしたくなかった。


「次はこの講義見に行こっか」


 繰り返されたセカイで蓮は星霊との戦いを避けるため、なるべく星霊と会った場所には寄らないように行動を変えてきた。このオープンキャンパスでも廊下で出会ったときや、講堂で出会ったときなど様々であり、場所を変えても毎回相手は同じで、戦いになる。


「もうすぐだな」


「うん?講義まで時間はあるよ?」


 辺り一面が夜空に変わった。

  

 大丈夫。今度も勝てる。107回すべて勝ってきたのだから。

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