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ワールドノイズ  作者: 優希
出会い/動き出す物語
7/25

第六話:襲撃/5人目

「ふ、ふぁ〜〜」

日曜日、まだ朝も早くにあたしは目が覚めた。

(まだ6:00か…もう一回寝るか…あ、そうだ…明日提出の課題やるか…)

教科は…数学。うわぁ…頑張るか…


〜数十分〜

ダメだ……全然出来ない、由愛に連絡しよう…

『由愛〜、ヘルプ〜』

数十秒で既読がつき、返信がくる。

『どうした?あ、分かった数学の課題だろ?』

『そう…教えてくれ〜』

『仕方ねーな、どこまでやった?』

『基礎のやつなら終わった』

『応用か、よし!任せとけ!』

『お願いします!由愛先生』


〜更に数十分後〜

『終わったー!』

『紅、お前こんなんでテスト大丈夫か?再来週からだぞ?』

『う、ヤバイかも…』

『しゃーないなぁ、明日から放課後勉強会な、詩衣も呼んで』

『お願いします!』

『自分でもやれよ?』

『はい…』

できるかな〜、国語とかならできるんだけどな…

時間を見ると7:30を回る頃だったので下に降りて朝ごはんにした。今日は何すっかな〜

部屋に戻るとデバイスに連絡が入っていた、

(まさかディザーズ!?)

そう思って急いで見てみると、ディザーズの知らせではなく黃衣からの連絡だった。

『紅っち!今から全員集めて親睦会するからショッピングモール来て!』

急だな、別にいいけど。

『すみません、やると聞かなくて…お付き合い下さい』

案の定煎慈からお詫び?のメッセージがきた

『了解!今から向かうね!』

そう返信すると、紅香は出掛ける準備をして、すぐに家を出た。


……………………………………………………………


「紅っち〜!」

「今日はありがとうございます」

「いやいや、あたしも皆のこと知りたいしな、よ!李翠」

「こ、こんにちは」

あたしよりちょっと遅れて李翠がきた

「で?黃衣、どこ行くんだ?」

あたし達RASEは公の組織じゃない、フードコートで話すわけにもいかないし…

「ふっふっふ!いい場所があるの、ついてきて!」

そう胸を張って言う黃衣に皆でついて行った

「ここよ!」

そう言って止まったのは関係者入口だった

「こ、ここはだめなんじゃ…」

「大丈夫!」

そう言ってデバイスをカードリーダーにかざす

〈認証完了〉

「さ、入って〜」

「どういうこと?」

黃衣、実はお嬢様?

「はいはい、座った座った」

「黃衣、ここは?」

「ここ?あぁ、そっか説明してなかったね、ここはRASEの管理するエリア、私達は無償で使えるのサイバーワークスの社長のご厚意でね♪」

「マジか」

社長ヤバイな、大富豪か?あ、大富豪か。

「フードコートのものも食べれるんですね…」

「そ!このショッピングモールの施設はほぼ使い放題!」

「さあさあ、前置きは程々にして本題に入りましょう」

「そうだね!じゃあ食べ物買ってくる!」

と言って黃衣は走っていった。


「よし!じゃあ本題に入ろう!」

テーブルに大量のポテトをのせ親睦会が始まった。

「まずはやっぱ自己紹介かな?実際うちら名前くらいしか知らないし、よし!じゃあ名前、年齢、誕生日、あとは〜趣味でいっか、を言っていこー!」

「じゃあ煎慈くん!どぞ!」

「そうですか?では、笹刈煎慈、20歳です。誕生日は8月4日で、趣味は空手ですね」

「煎慈くん空手強いもんね〜、なんてったってアジアチャンピオンだもんね!」

「「ええええ!!」」

思わず李翠と声が揃ってしまった、アジアチャンピオン?

「黃衣、そういうのは自慢するものではありませんよ?ほら、次は黃衣の番です」

「おけおけ!うちは幼羽黃衣!16歳、誕生日は11月27日、趣味はお菓子作りとかかな〜」

「へ〜、お菓子か、何作れるの?」

「だいだい何でもイケるよ〜、フードコートで売ってる味が変わる飲み物とかも」

「マジか、すごいな!」

「はいはい、うちのはこのぐらいにして、紅っち、よろしく!」

「おうよ、あたしは霧宮紅香、17歳で誕生日は7月21日、趣味は身体動かすことかなー」

「紅っち運動神経凄そうだもんね」

「最初のディザーズとの戦闘でも普通に動けていましたし」

「え?紅香さん、入ったばかりなんですか?」

「おう、まだ4日ぐらいだな」

「す、凄い…」

「ほら次、李翠、よろしくね」

「氷堂李翠です、16歳で誕生日は9月18日です趣味はゲームです」

「ゲームって何やってんの?」

「今やってるのはPCのRPG系のゲームです。テンペスト・オブ・スペースって言うんですけど」

「いいね!今度うちらも始めようよ!」

「そうだな!始めたら色々教えてくれよな、李翠」

「そうそう、すぐに上手くなってやるんだから!」

黃衣が気合を込めて言う

その時だった、全員のデバイスが一斉になったのは

『新北地域にてディザーズ発生すぐに向かうように』

全員、顔を合わせて頷き、テレポートして現場に向かった。

……………………………………………………………


現場について、目に入ったのは…

「竜巻?」

「これが今回のディザーズ…」

「何はともあれ、いきましょう!」

〈スピードマテリアル〉

〈レングスマテリアル〉

〈ウエイトマテリアル〉

〈ハードネスマテリアル〉

「「「「クロスアップ!」」」」

全員の服が形成され、ラインが入る

「「「「完了!」」」」

「でもどうしよう、あれじゃコアが見えない…」

「まずは私が動きを止めます。…はぁ!」

煎慈が力をディザーズに向け発動する。すると竜巻状だったディザーズの体が無くなり、コアがむき出しになった。

「今だ!」

紅香は神機を構え、コアを狙う。

「皆さん!離れて下さい!」

「え?」

李翠が叫んだんで、あたしは投げるのをやめ、その場から離れた、すると上から大量の瓦礫が降ってきた。

「あっぶな!サンキュー李翠!」

黃衣達も避けれたみたいだ。

「李翠さん、助かりました、しかし厄介ですね」

「散々巻き上げた瓦礫が上から降って来るなんて!」

と言っているそばから瓦礫が降ってきた、李翠が硬さを最低まで下げてくれているから危険ではないけど、どっちにしろ戦いづらい。

そんな事を考えていると、ディザーズは風の鎌を放ってきた。おいおい、そんなこともできんの!?なんとか避け続けるが、最後にバランスを崩してしまった。

「ヤバ!当たる…」

と思い目を瞑った

だが、鎌が当たることはなかった。風の鎌が届く前に何かがコアを破壊し、ディザーズが消滅したからだ。

(誰が?)

そう考えた矢先、背後から気配がした。急いで振り返ると少年が何かを持って今にも斬りかかってきそうだ。

「んよっと…危ない危ない」

間一髪のところで避ける。すると少年はあたりの石を拾った。そして次の瞬間、石を矢の様に鋭くして飛ばしてきた。

「紅香さん!」

横から李翠が飛んできて守ってくれた。

すると少年は残りの石を地面に叩きつけ砂煙を立てた

「ゴホッゴホッ!あいつは!?」

砂煙が晴れると少年は既に姿を消していた。


……………………………………………………………


「何なのあいつ!!!」

「まぁまぁ黃衣、そんなに興奮しないでください」

「はぁ!?紅っち攻撃されたんだよ?キレるに決まってんじゃん!!」

「まぁ、ほ、ほら、あたしも怪我とかしてないし」

本部に戻ってからずっとこの調子だ、確かにムシャクシャするけども。

「君達!!大丈夫か!?」

長官が珍しく慌てている。

「大丈夫です、怪我とかは無いので」

「それなら良かった…話は変わるが君達を襲ったやつは、もしかすると適合者かもしれない」

「「「「!!!!!!!」」」」

部屋の中に衝撃が走る。適合者?…あたしを襲ったやつが?……

「すまない、さっきの場所でまたディザーズが出現したようだ、至急向かってくれ」

状況の整理がつかないまま、あたし達は再びさっきの場所ヘ向かった。


……………………………………………………………


「どうなってんの!?」

ついてすぐに黃衣が声を上げた

そこにはディザーズの姿はなかった。辺りには瓦礫が転がっているばかりだ。

「ディザーズは?」

「あんなのもう倒した」

振り向くと、先程の少年が立っていた。明らかに臨戦態勢だ。

「次はお前らだ」

そう言い放つと、槍のように鋭い棒を持ち襲いかかってきた。

「うおっ!」

紅香は慌てて反撃するが、すべて避けられてしまう。

「何なのよ!もう!」

黃衣が神機を相手に向けて伸ばす。が、当然のように避けられる。

「からの〜、えい!」

すると神機が戻る反動で少年に巻き付き、あっという間に少年を捕縛した。

「よし!捕まえた!なんでうちらを襲ってくるの?」

「………」

だんまりかよ。

「しかたありません、このまま本部に連れていきましょう」

紅香達は少年を連れ、本部に戻った。


……………………………………………………………


少年は相変わらず黙っている。

「ていうか!バックルもないのになんで能力が使えてるの!?」

「それについては私から説明しよう」

と長官が入ってきた

「君達の持つマテリアストーンには、共鳴率、というものがあってね、その数値が高ければ生身での能力使用も少しなら出来るはずだ」

共鳴率…そんなのがあるのか。

「で、少年、何故私の大切な隊員を襲ったりしたんだい?」

長官の声のトーンが下がった。怒ってくれてるのかな…

「………」

「…仕方ない、こういうのは好きじゃないんだが…」

そう言って、長官はサイバーデバイスを取り出し少年をスキャン?した。何でも出来るなサイバーデバイス………

「…驚いた。デバイスのスキャン機能でも測れないとは。だが憎しみの感情だけは滲み出ているね。……さしずめ、私達がディザーズを産んでいるとでも思ったんだろう」

「…違うのか?」

((((やっと喋った!!))))

「あぁ、違う、むしろ真逆だ、私達RASEはディザーズを撃退している。教えろ、いつ宝石を拾った?」

「……3年前」

3年前!?

「それからずっと不完全な力で、宝石の出す光の先にいたディザーズを狩っていたと言う訳か」

「…そうだ」

長官はデバイスから映像を投写して、何かをチェックする。

「確かにその頃から、到着したら既にディザーズが倒されていた、と言う報告がある。その後も何件かな」

「………」

「まぁいい、本当ならもっと言いたいことはあるのだか、君も適合者だ私の隊員を襲った罰として、RASEへの加入を命じる、これは命令だ」

「…分かった」

「最後に、名前を言ってもらおうか」

「…暁空…蒼揶だ」

かくして、多少の不安を残しつつ、遂に適合者5人が揃った。

キャラ紹介

暁空 蒼揶

18歳

175cm

ディザーズに対して強い憎しみを抱いている、何か秘密を抱えているように思えるが…

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