プロローグ:プロローグ/始まりの日
これはプロローグです!本編は次回からですが、読んでいただけると話に入りやすいかと思います。
「はい、では世界史の授業を始めます。まず、最初のページを開いて下さい。今から約12年前、2125年、地球は、未曽有の大災害に見舞われました。地震、津波、火山の噴火など多くの災害が発生し多くの犠牲者が出ました。その結果、地殻変動が起き、地球上の約3分の1が生活不可能圏内となりました。この日の事を忘れないよう、世界では、失った日〈ロストデイ〉と名付け今も黙祷が捧げられています。しかし人類はここから進歩を遂げるのです。ちょっと、一番端の席の…霧宮さん、起きてください?」
「次のページを開いて下さい。まず、世界各地で協力しあい、復興に努めました。その甲斐あって世界各地の復興作業は5年ほどで終了しました。次に、もしまた世界規模の災害が起こっても大丈夫なよう、様々な制度が作られました。まず、国境の撤廃。武器の所持禁止。災害等の情報公開などが日本を始めとした国々で定められました。しかし、災害の恐怖が無くなった訳ではありません。今日でも地震や竜巻などが続いています。しかし、世界的IT会社である〈サイバーワークス〉が災害が起こった場所を調査、研究することで被害は最小限に抑えられています。こうして、世界が一つになる事で、人類はより豊かに発展を遂げたのです。」
「今日の授業はここまでです、ありがとうございました。」