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空白

千年荒野

作者: そにお

千年荒野で行くも行かざるも等しく、一すくいの水をいつまで求めて歩く

どうしようもなく晴れた空にうなだれ汗をかけばとうとう干からびて、周りみてもみな干からびて、砂地と化したかつての先進国。

水求めて、癒しを求めて行った寄合所には我先にってひしめく人だかり

だれも足元で子供抱いて泣く母親に気付きやしない。ましてやその涙さえ枯れそうなのはもう救いようがない。


かつての旅路も行く末も結局行き場のない終着駅、終末と呼べば近いか。これが今の僕らの価値だ


千年荒野、退いても進んでも荒れ果て、唄うたいの少年よ、涙を枯らすな

喉を枯らすな。歌って歌って、その信念を潤せ、かろうじて繋ぎ止めた枯れかけの言葉を叫べ


終わりだ、終いだとのたまう群衆に耳を貸すな、水を砂にまかれようと君だけは、歌を絶やすな。

数年か数十年か、その言葉は波紋になって、岸壁を障壁を穿つのだ。少年少女よ枯れ果てた言葉を叫べ

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