始まりの始まり
俺は何を見てるんだ?何を聞いているんだ?
いつも通り学校から帰っていたはずなのに。
たまたま魔法少女を見かけて応援していたはずなのに。
目の前の精霊(?)は言う。
「私の言葉に驚くのも無理はない・・・だが無理を承知でもう一度言おう。」
俺は確かにピンチになっているあの魔法少女を助けたいが・・・
「魔法少女になってあの子を助けてくれないか?」
俺は・・・男ですけどぉ!?!?
■■■■■■■
20XX年、突然東京には『怪物』が出現するようになった。
怪物達の出現により東京は首都としての機能を僅か一週間で失ってしまった。
日本は東京をその住民ごと隔離せざるをえない状況まで陥ってしまった。
そんな絶体絶命の危機に現れたのが後に東京の、いや日本の希望の光となる、
『魔法少女』である。
魔法少女はその名の通り、数々の魔法を操り東京に蔓延っていた怪物を退治していった。
魔法少女のおかげで東京は壊滅の危機から逃れることが出来た・・・が怪物達は未だに東京に出現している。
怪物達の出現の裏には大きな悪の組織が潜んでいるという。
魔法少女東京、そして日本のため戦い続けている・・・
「・・・ていうのが魔法少女が『降臨』した理由さ!!!」
「はぁ・・・黒夢は本当に魔法少女が好きだな」
「ああ!当たり前だろ!!みんなのヒーロー・・・いやヒロインだからな!!!」
日々みんなにこうやって魔法少女の素晴らしさを伝えてるのがこの俺、黒夢昂輝!
俺をそこんじょそこらのファンと一緒にされちゃ困るなぁ。
なんたって俺は幼稚園の時にとある魔法少女に助けられて以来、魔法少女の虜さ!!
ん?それじゃその魔法少女はもう少女の年齢じゃないって?
チッチッチッ・・・甘いな。
魔法少女には世代交代というものがあるのだ(゜Д゜)
ほらプリキ〇アだって一年毎に変わるじゃん。あんな感じ。
まぁいい、俺は今までの魔法少女をずっと追いかけている、筋金入りの魔法少女オタクってことさ!!!!!
クラスのヤツらにもこの事は知られていて魔法少女って言えば俺というポジションになっている。
魔法少女オタクとしては本望だな!
「ハハハ!なぁ黒夢、帰りカラオケ行かね?」
「おお、いいな!それ!じゃあ早速【ポロロン】
唐突に俺のスマホが鳴った。
「なになに???・・・うぉ!?!?マジか!!!」
「ん?どうした黒夢?」
「すまんな!!この近くに魔法少女が『降臨』したらしい!!そっちのほうが大事だからな!!!!!」
俺のスマホには俺の近くに魔法少女が降臨したら鳴るように設定してある。
細かい理屈は無視してね。
「おぉ・・・ぶれないな・・・まぁ行ってこいw」
「おう!!!行ってくるさ!!!」
俺は大急ぎで魔法少女が降臨した場所へ向かった。
それが俺の人生を変えることと知らずに。
牡丹餅です(`・ω・´)ゝ
この作品はプロットをほとんど考えておりません(;Д;)(;Д;)
それでもお楽しみ頂けたらと思います!