第参戦 宙返り
宙返り
「よう、お嬢」
「三井さん」
振り返った民子のクリクリッとした目が喜びでまん丸になる。
昭和20年2月海軍横須賀飛行場、ここは本来海軍の航空隊要員の教育・練成、新型機の実用実験、各機種の戦技研究を担当する航空部隊が配置された基地である。今日撫子たちは、三座(3人乗り)の高速艦上偵察機の彩雲を受取るためにここへ来ている。
憧れの撃墜王の三井に久しぶりに再会した民子は喜びで上気している。
「三井さん、お久しぶりです。ずっとお会いできなくてさびしかったです」
民子の話しぶりは、もう、軍の会話になっていない。そばにいた智子とマリアも気がついてやってくる。
「三井少尉、ご無沙汰しております」
民子にあてつけるように、智子が礼儀ただしい物腰で挨拶をする。
「ずいぶん活躍しているそうだな」
三井が笑いながら答える。
少女達が邀撃戦で戦果を上げていることは、「軍事機密」ではあるが、横須賀や厚木の海軍のパイロットの間では既に皆に知れ渡っていた。その上、多摩飛行機の少女達が撃墜されたB29のパイロットを捕らえた一件が痛快事として話題となっている。話には尾ひれが付き、B29は陸軍の三式戦の体当たりで墜ちたものであるが、多くのパイロットは少女達が撃墜したものと思っており、しかも、智子の居合い、弾のない猟銃でのマリアの威嚇の話までもが大げさに伝わっていた。
「民子が赤鬼を退治したって話じゃないか」
愉快そうに話す三井の言葉に、「そんなんじゃないです。私はただ、アメリカの兵隊さんから拳銃を受取っただけです。捕まえたのは智子とマリアです」と答えながら、一瞬、民子は胸の痛みを感じる。
彼女達が三井と初めて会ったのは、昭和19年はじめ、群馬県にある中島飛行機の小泉工場で新造の零戦のテスト飛行と受け取りを行っていたときであった。
当時多摩飛行機の少女たちは、完成したばかりの機体や修理をした飛行機をテスト飛行する仕事を手伝っていた。操縦も整備も行なう彼女達は、高い整備技術をもつ源五郎の助けもあり、テストパイロットとして高い評価を受け始めており、工員達からもは好かれていた。軍のパイロット、特に前線から帰ってきたばかりのパイロットは心も荒んでおり、受け取った機体に僅かな不備を見つけると激怒をして工員を殴ることもしばしばあった。パイロットのとっては命にかかわる大事であり無理も無いことでもあったが、工場の能力を大きく超える量産を要求されている彼らにとっては過酷なものでもあった。その点、多摩飛行機の少女はあたりも柔らかく、彼女達自身も整備の仕事をしていることにより、不備に対する指摘も分かりやすくて適確であった。そしてなによりも明るく朗らかな少女達である。工員の男達に評判の悪いはずは無い。それどころか智子にいたっては、工場で働く学徒動員の女子学生にまで人気があり、恋文を渡されたことまであった。
一部士官の間では、女子である彼女達を見下す者もいたが、現場は実力主義である。操縦士も整備士も、工員達も少女達が本物であることを同じ技術者として理解しており、性別を超えた信頼と敬意をもって接していた。
この日彼女たちは新造の零戦のテスト飛行をしたあと、3機を海軍の横須賀飛行場まで空中輸送をすることになっていた。工場の班長と試験した零戦の話をしている彼女達へ男が声をかけてきた。
「あんた達が多摩飛行機の女パイロットか」
男は海軍の飛行服を着ており、やや小柄で一重の目は鋭く厳しい。歴戦のパイロット共通の雰囲気がその容貌から読み取れる。
「はい、そうです」
少尉の階級章を見て智子たち3人は姿勢を正して返事をする。
「硬くならなくていいよ。さっき飛んでいるのを見せてもらった。噂には聞いていたが大したものだ」
言い方は横柄であるが微笑んだ顔は人懐っこい。
「言い遅れたが俺は海軍少尉の三井だ。今日、お前達と一緒に飛行機を運んでいくことになっている」
空中輸送をする際に、横須賀飛行場まで士官パイロットが同行することは事前に聞いていた。しかし、名前を聞いて民子が目を丸くして聞き返した。
「ラエの敵基地の上で編隊宙返りをしたあの三井さんですか」
「あの三井かどうかは知らないが、敵基地の上で編隊宙返りをしたのは俺だよ」
三井は笑いながら答える。
南方で日本軍の快進撃がまだ続いていた太平洋戦争の初期、三井は敵基地の飛行場の上空において、敵の戦闘機隊を駆逐した後に3機の零戦をもって大胆不敵のも編隊宙返りを3回ずつ2回繰り返すというアクロバット飛行まがいのパフォーマンスを敢行した。そのころはまだ、日本にもアメリカにもそのような行為を是とする気分が残っており、地上の米軍高射砲部隊も喝采をしながら1発も砲弾を放つことは無かったという。
このような話は、さすがに新聞等で報道されることは無いが、前線から戻ってきたパイロット達の口から、民子たちへの耳にも入っていた。民子は少年のような英雄豪傑好きである。その話を聞いて以来、ずっと三井は民子にとって憧れのパイロットであった。
「民子」
智子が小声でたしなめる。三井も彼女達もここに遊び出来ているのでは無い。
「本日はよろしくお願いします」
「俺はあんまり小泉から横須賀まで飛んだことがないからな。お前たちは慣れているんだろ。飛ぶときはお前達についていくからよろしく頼む」
三井は興味深そうに3人を見詰め、手前にいた智子に聞く。
「ちょっと腕を触らしてもらっていいか」
「はい?」
戸惑いながら返事をする。
「ふむ、ちょっと力を入れてみてくれるか」
智子の腕や二の腕、肩を指でつまみながらたずねる。
智子は言われるがままに力を込めたり抜いたりする。
「さすがに足や尻を触らしてもらうわけには行かないな」
笑いながら三井が言うと、民子がすかさず前に出る。
「どうぞ、三井さんならいくらでもどうぞ」
智子が苦い顔をするが民子は気にしない。
笑いながら三井が民子の尻と太ももを、2回ほど力を込めてつまむ。
「相当鍛えてあるな。一体どんな訓練をしてきた」
真顔になって三井が尋ねる。
「子供の頃から、器械体操を多くしてきました。飛行機に乗るためには体力がいると鉄棒やトランポリン、あと月並みですが腕立てや腹筋、ブリッジと持久走もずっとやっています」
突然の質問であったが、意図を理解した智子が三井の目をまっすぐに見詰めながら答える。
「鍛えてあれば飛行機に乗るのに女も男も無いって言うことか」
「女の脳は集中力では男性に劣りますが、同時に複数のことを考えることができるそうです。だから体力さえつければ、女の方が戦闘機のパイロットへ向いているというのが祖父の持論でした」
智子は言うときは歯に衣を着せない。それを生意気と取る士官もいるが、叩き上げの下士官のパイロットや整備の人間には好意的に取られることが多かった。彼らは現場のリアリストである。率直な意見と事実が何よりも大切なことを知っている。
「残っている飛行機のテストが終ったら、俺と一緒に編隊飛行をしてみるか」
「はい、お願いします」
民子が大喜びで返事をする。智子は一瞬渋い表情を浮かべるが、彼女もマリアも依存は無い。やはり、パイロットの本能として三井と一緒に飛んでみたいという思いがある。
三井は軍艦の水兵から操縦練習生を受験してパイロットとなり、工夫を積み上げて過酷な戦場の中を生き延びてきたエース(撃墜王)の一人である。三井は智子の言うことが本当であるかを自分の目で確かめたいという気持ちになっていた。
新造機のテストを一通り終えて、横須賀へ空中輸送する機体を選んで4人は離陸する。小泉工場の滑走路の上空を大きく旋回をしながら編隊を組む。三井の左後ろへマリア、右後ろへ智子、さらにその右後ろへ民子、綺麗な雁行の編隊を組む。1回の旋回で編隊が組めたことに三井も軽い驚きを感じる。大戦初期の熟練操縦士ばかりのころはいざ知れず、今では2,3週しないとなかなか編隊が組めない。4機は工場の上を旋回しながら高度を上げる。
下では、4機の零戦が横須賀へ向かわずに工場の上を旋回しながら高度を上げていくのを怪訝な表情で見上げている。高度を4,000メートルまで上げる。三井が風防を開けて手を出して指をくるくると回し、3本指を立てる。3回宙返りをするという合図だ。智子の目が鋭くなる。指を立てた手を伸ばし了解の合図をする。マリアが微笑む。了解の合図を送る。民子は満面の笑みである。指を伸ばした手を風防の外へ出して答える。3機がぴたりと等間隔で付いてくるのを見ながら、三井の零戦が加速する。
「あーっ」
地上の工員達から声が上がる。
4機の零戦が編隊を組んだまま大きなループを描く。4機はまるで何かでつながっているかのように等間隔のまま綺麗な宙返りを3回繰り返し、大きく旋回をして、横須賀のある南へ向きを変える。
見ている工員達から拍手が起こる。皆が笑いながら拍手をする空を零戦は横須賀へ向けて消えていった。拍手は零戦の姿が消えるまで止まなかった。
小泉工場から横須賀までの空中輸送の間、民子は興奮が止まらなかった。智子もマリアも満更ではない表情で飛んでいる。ぴたりと付いてきた3機に驚いた三井も含み笑いをしている。以来3人は三井のお気に入りとなり、多摩飛行機の少女達が横須賀飛行場へ行った際は、三井は時間があるかぎり様々な話を聞かせてくれた。操縦だけでない、過酷な実戦での話を少女たちは食い入るように聞いた。
5月のある日、少女達が横須賀飛行場へ零戦を届けた帰り、若手搭乗員を鍛えている三井の姿があった。上り棒に何人も若手搭乗員が掴まってぶる下がっている。「蝉」という鍛錬法である。何分も持たずに落ちる者もいる。軍隊のことである、落ちると当然のように殴られる。
「おう、お嬢、こっちへ来てくれ」
邪魔をしてはいけないと敬礼のみして帰ろうとしたところ、三井が大きな声を出して彼女達を呼び止めた。
軍ではこのようなときは駆け足である。
「多摩飛行機、3名、参りました」
他の操縦士たちのいる前では、彼女達も軍の立ち居振る舞いを崩さない。
彼女達が近くへ寄ると三井が小声で言う。
「こいつら、蝉を単なる古参兵のいじめだと思っていやがる。こういうことは、いやいややっても身につかない。これから俺がこいつらに手本を見せるから、お前達も一緒にやってくれないか。その方がこいつらにもこたえるだろう」
――えーっ
声には出さないが、3人の表情に、なんで私達もといった色が浮かぶ。
それを見て取った三井が笑いながら言う。
「今日の操縦士の特食は大福だ。付き合ってくれたら好きなだけ喰っていっていいぞ」
飛行機のパイロットは過酷な条件に耐える訓練が必要で、そのためには良好な栄養状態が必須である。物資が欠乏する中でも、たとえ他の兵の食べるものを減らしてもパイロットには充分な栄養を取らせることが、精神論が横行した当時の軍隊でも行われていた。兵達も、パイロットは真っ先に死んでいく人種であることから納得をし、進んで協力をしていた。特食とはその一環で提供されるパイロット向けの特別食のことである。通常は、牛乳、卵といった栄養価の高いものであるが、余裕のあるときは甘味や菓子といったものも供与された。
「はい、やらせていただきます」
甘い物好きの民子は、一も二もなく返事する。智子はまた民子はと思っているが本音は大福と聞いてやる気になっている。マリアも目が微笑んでいる。
三井が振り返って若手の操縦士たちへ言う。
「貴様らは、蝉を単なる嫌がらせぐらいにしか思っていないかもしれないが、これは操縦士に必要な大事な鍛錬である。これから、三井操縦士と多摩飛行機の操縦士が貴様らに手本を見せる。よく見ておけ」
突然の展開に、若手の操縦士たちの目に戸惑いが浮かぶ。
三井は気にせず上り棒へ上る。
少女達もそれに続く。
若手の操縦士たちが、のぼり棒へ上がった4人を黙って見上げている。彼らの表情には反感の色が見て取れる。三井や少女達に見下されているとの思いがある。三井もその視線を感じていたが。反感が大きいほど気づいたときの印象が深くなることを知っている。
智子とマリアは、彼らと視線を合わせないようにしながら表情を消して上り棒へ掴まっている。民子一人が、大福のことを思って三井のほうを微笑みながら見ている。
5月の風の中、時間が経過する。
「15分経ったぞ」
下で見ている操縦士達の表情が変わってくる。
4人が顔色ひとつ変えずに上り棒へ掴まり続けている様に皆驚きを感じ始めている。ただ、これには多少のタネがある。少女たちはもともと体が軽い。また、幼少のことより、多摩飛行場にある上り棒へ上りなれてコツを掴んでいる。もちろん少女たちは充分に鍛えられているが、このコツを心得ているとかなり違う。三井も同様である。
見上げる操縦士達の目から反感が消え始める。
それを見て取った三井が茶目っ気を出して命じる。
「退屈でしょうがない、誰か煙草に火をつけてもってこい」
下にいる操縦士の一人が急いで煙草へ火をつけ、上り棒に上って三井へ手渡す。受取った三井は、片手で上り棒へ掴まり、もう片方の手で芝居気たっぷりに煙草をふかす。それを不満げに見詰めている民子の視線に気づく。
「お嬢、どうした」
「三井さんばかりずるい」
小声で答えた民子に三井が笑う。
「おい、誰か多摩飛行機の操縦士に大福を取ってこい」
1名が駆け足で食堂へ向かう。
やがて、半紙で包まれた大福が少女達へ1つずつ手渡される。
上り棒へ掴まったまま、民子が嬉しそうに片手で大福を食べる。
マリアも微笑んで受取る。その笑顔をの美しさに、大福を渡した飛行士が思わず戸惑う。
智子は皆に見上げられながらものを食べることに、はしたなさと恥ずかしさを感じているが、成り行きで仕方なく食べる。
下で見ている搭乗員たちは、少女たちを驚きの目で見上げている。ただ、恥ずかしそうに食べる智子に疼くものを感じている不届き者もいる。若い男たちであるから仕方ない。
少女達が大福を食べ終わったところで三井が上り棒から飛び降りる。
少女達も続いて降りる。
三井は若手操縦士をゆっくりと見回す。
腕が棒のようになってはいるが、そのような気配は微塵も見せず怒鳴るように言う。
「聞け。高速で飛んでいる零戦の操縦桿は鉄の棒ように重くなる。生き残るためには、それを操れる腕力と体力が必要だ。俺が生き残って貴様らと話が出来るのもその体力があったからだ。多摩飛行機の女操縦士でさえここまで鍛えている。男の貴様らにできない訳がなかろう。生き残って、お国のためになろうという思いがあるのなら死ぬ気で鍛錬しろ」
「はい」
若手の搭乗員は力強く応える。
少女たちも腕が棒のようになってはいるが、それを気取らせないよう直立して聞く。
その後、少女たちは整備の班長と打ち合わせをして着替えて基地を出る。民間人である彼女らは、飛行機を飛ばすときはもちろん飛行服を着るが、基地への行き返りは通常の服へ着替えて電車で行き来する。飛行服はバックへ入れて、上は洋服、下はモンペとその頃としてはできるだけ目立たない格好で移動をする。3人ともモンペは好きではないが、変わった格好で町を歩くとそれだけで取り調べを受ける時代である。ましてや飛行服でも持っていようものならばますます話がややこしくなる。彼女らは、軍から発行された通交証を持っており、横須賀の基地に連絡をしてもいらえば開放されるのだが、その手間を避けるためにも地味な格好をする。
その基地の出口のところで走って追いかけてきた2人の若い操縦士に呼び止められる。
一人が風呂敷に包まれた箱を持っている。
「多摩飛行機さん、お待ちください」
息を切らせながら若い操縦士が言う。
「これをお持ちください」
箱の中には大福がぎっしり詰まっている。
「今日の特食の大福です。皆さんで食べてください」
中身を見て、目を喜びで輝かしている民子をたしなめて智子が断る。
「いけません。こんなに沢山。皆さんの分がなくなってしまいます」
「いいのです。今日は、多摩飛行機の皆さんから大福よりも大切なものをいただきました。本当にこれは我々からの感謝の気持ちです。受取っていただけなければ私達が仲間に怒られます。どうか受取ってください」
結局受取ってしまう。
横須賀駅へ向かう道、民子が嬉しさで笑っている。マリアも微笑んでいる。ばつが悪そうにしながらも内心嬉しい智子が言う。
「食べるのは家についてからだからね」
「はーい」
民子とマリアは明るく返事する。
是政駅、後の聖蹟桜ヶ丘駅から家に帰った3人を迎えて龍子が呆れる。
「こんなに沢山もらってきてどうするの。食べきれないじゃない」
「取り分けて、ご近所へおすそ分けしてらっしゃい」
龍子へ言われ、智子がどこの家にいくつずつ配るかを仕切る。民子はどんどん減っていく大福をはらはらしながら見守る。大福を食べるのはご近所へ配ってからといわれた少女達は大急ぎでおすそ分けを持って行き、戻ってからお茶を入れて大福を食べる。少女である。甘いものを堪能できるだけで幸せな気分になる。その日一日、3人はご機嫌であった。
翌週、甘い匂いが漂ってくる。3人が気づいて台所へ顔を出す。龍子が何かを作っている。
「お祖母様、何を作られているのですか」
智子が尋ねる。
「貴方たちは明日また、横須賀へ行くのでしょう。そのときに大福のお礼に持っていくお菓子を焼いています。貴方たちの分はありません」
「えーっ」
龍子の言葉にがっかりした3人であるが、型崩れした菓子が自分達へ回ってくるのは知っている。お互い目配せをしながら笑う。
この時代の感覚としては、親切を受けたときにお返しをすることは自然なことであった。龍子は自家製の粉と卵、バター、そして、なけなしの砂糖を使って焼き菓子を作って3人へ持たせる。けして高級なものではないが、素朴な祖母の焼き菓子は3人の好物であった。
翌日、栃木の小泉工場から横須賀へ零戦を空輸した3人は、菓子を持って飛行長を訪ねる。
「三井たちの部隊は昨日前線へ出撃をした。どこへ行ったかは軍の機密なので教えることは出来ない」
飛行長の言葉に、戦争という厳しい現実を見た3人は言葉を喪う。
それから半年、元気そうな三井の顔を見て3人の表情も和む。
「以前ご一緒にいた皆さんはどうされていますか」
民子が尋ねる。
三井の表情がふと硬くなる。自嘲気味に微笑みながら言う。
「みんな死んだよ」
三井たちの部隊は、サイパン島を守るための「あ号作戦」を支援するために硫黄島へ進出して、米軍機動部隊の空襲を迎撃、最初こそ互角の戦いをしたが度重なる空襲に急速に戦力を失い、最後は部隊は壊滅。特に技量が未熟な若手パイロット達は皆戦死をしていた。
3人は改めて言葉を喪った。