チート来たるPart3(スキル編)
すいませんお待たせしました
やっと召喚されます
ちょっと長めにできるよう頑張りましたが
逆に酷い文になってるかもしれません
もし良ければ読んでいってください
ふぅ、流石に時間かかったか。でも最後に大事なのがあるんだよなー。
「はい。こちらがスキルの一覧になります。ちなみにスキルの中には自分で研究したり繰り返し練習する事によって身につける事が出来る物もあります。ただし『ウインドウ』とか各属性の『魔術の適正』などはここでしか手に入れることができません」
スキルかー、やっぱりこれが一番大事になってくるのかな。索敵系統のスキルとか取っとかないと普通に殺されそうだしな俺。さーて、選「あ、ちなみに先程『ウインドウ』の話をしましたがそれもスキル欄にありますので」......うん、あった。それも一番最初に。これも貰うってことで...次!
おっあったぞ。
―《索敵》
マップと連動する。
自分やパーティメンバーに対して悪意を持つ可能性が高い相手を感知すると、マップにその人物の位置が表示される。自分より高レベルな相手ほどはっきりと表示される。―
よし、取ろう。
さあ次だ。
お。
―《危険感知》
自分より強く且つ自分やパーティメンバーにとって危険であればある程大きな音が脳に響く。―
ふーん。まああった方がいいよな。
次。
―《全属性魔術適正》
現在確認されている火、水、風、聖、魔、土、氷、雷属性の全ての魔術の適正を得ることが出来る。―
すげぇ。てか今の段階でも属性多いな。まあいいや取ろう。
―《全属性魔術の知識書》
現在確認されている火、水、風、聖、魔、土、氷、雷属性の魔術の基礎知識が分かるようになる。―
これはさっきのとセットかな多分。適正だけあってもしょうがないし取らなきゃ。
―《潜伏》
茂みや建物等、遮蔽物の陰に入る事で使用可能になる。このスキルの使用中は使用者と、効果を共有している者の身体が透明になり、周りからは見えなくなる。さらに匂いも消える。―
成程。召喚直後にトラブルかなんかに出くわした時とかに良さそうだな。
ふぅ、とりあえず必要そうなのをいくつか取ってみたけどどうなるかね。召喚先で修得出来るのもあるらしいし。
「じゃあまあこれでいいや。これ全部持ってけるかな」
これでいい、なんて言ったけど結構多めになったし、流石にきついのかな。
「これぐらいなら大丈夫ですよ。形がある訳じゃないものが多いので嵩張る事も無いでしょうし」
まじかよ。まあ武器とか防具とかはメインの物以外は適当な物だし、そんなに多く重要な物も取ってないし。この位ならギリ許容量なのか。
「これで能力は良いですかね。これから送る世界の説明も軽くではありますがしましたし。最後になりますがなにか聞きたいことはありますか?」
お、もう終わり、いや始まりか。聞きたいこと、ねえ。
「聞きたい事じゃあ無いが頼みたい事がある」
これはもしかしたら俺の勘違いとか思い上がりかも知れないし、そうでなくても俺のエゴなのかもしれない。だけどもしそれを向こうも望んでくれて、叶う事ならば頼んでおきたい。
「なんでしょう?」
「まず俺が死んだ時に近くに居た女の子は分かるか?」
「ああ、はい。確か涼さんと言いましたか。」
「っ!!」
やっぱそうだったのか。あれは涼だったんだ。
「どうしました?」
「いや、何でもない。それで彼女の様子は分かるか?」
「すいません、そこまでは...。ただ貴方の死の間際に物凄い辛そうな顔で泣き叫んでいたと記憶しています」
そうか......こんな俺の死で悲しんでくれるのか。やっぱり勘違いでは無いのかな。
「なら、頼みがある」
「はい、何でしょう?」
「彼女がもし俺の事を何より大事に考えてくれているような事があれば、最悪俺の後を追って命を絶ったり、思考に蓋をして不注意とかが元に事故か何かで命を落とすような事があるかも知れない。そうした事がもし起こった時に、彼女もここに呼んで俺の事を伝えて、彼女が望むなら彼女にも君が俺に対してさっきまでしてくれた事をしてあげて欲しい。そして叶う事なら召喚先で俺がいる地域の近くに送って欲しい」
これは俺の独りよがりなのかもしれないし思い上がりかも知れないけど、彼女ともう一度一緒にいたいという気持ちがある。
「柊斗さん...。
分かりました、任せて下さい。私が責任を持って送りますから」
「受けてくれるのか...。すまないな、仕事を増やしてしまって」
本当に有難いけど申し訳ない感じがあるな。
「いえ、久しぶりにまともな方だったのでこれぐらいなら問題ないですよ」
「そうか、じゃあ頼むな」
「はい、任せて下さい」
最後に聞きたいことが聞けたし大丈夫かな。
「遠回りさせて済まない、もう大丈夫だぞ」
「そうですか、それでは向こうに送りますね」
いよいよか。緊張するな。
「向こうに着いたら動作等の確認をしてから動く様にして下さい。何もしないで動いて亡くなる方が後を立たないんです。折角説明して、注意までしたのにいきなりモンスターに出くわして何も出来ず死んでしまう人ばかりで最近はアイテムやスキルの無駄になることばかりなんです」
まあ、あなたは大丈夫そうですが、なんて小声で付け足してるぐらいだし俺は信用されてるのかな。まあ死人続出中らしいし信用半分願い半分って感じなのか?
「ん、任せてくれ」
そう言うと彼女は微笑みながら頷き、手を広げた。それと同時に俺の周囲に青色の光が溢れてきて、身体を包むように集まって来る。そして俺の身体は足先から砂のように分解されていく。これから召喚されるのか、という実感が改めて沸いてくる。
後は顔を残すぐらいまで来たあたりでまだ微かに心配そうな彼女に対して安心させるように言う。
「任せろ」
すると彼女は一瞬驚いた様に見えたが、
「あなたの未来に女神からの精一杯の加護を―!」
また優しく微笑みながら、嬉しそうにそう言った。
異世界に飛びます
次からはタイトルを踏襲していく予定です
後もう一つ、出来るだけ最初のスタンスを維持した方がいいと思ったので主人公視点を貫きたかったのですが、最後のあたりを書く為にはどうしても主人公の説明っぽくする必要があったので...
これからも出来るだけ不自然でない程度に入れると思います