初・ボス戦
更新ペース戻すための投稿です。
逐一チェックしながら書いてますが、誤字やおかしい表現、アドバイス等あれば指摘お願いします。
改めて敵のステータス確認。
―ボスライム レベル5
説明 スライムのボス―
レベル5ねー。普通のスライムがレベル1だった事から大きさとか経験値とかも5倍になるんじゃないかと思うんだが。
「なんかでけえ」
ざっと10倍近いのでは。
どうやら真正面に出てしまったらしいのだが、攻撃してくるでもなくただ見られてる感じ。
「おーい?」
とりあえず声を掛けて見るも、一度ぷるんっとしたのみ。
待っていても仕方ないので
「とりゃ」
フレア・レイを打ってみ「ぴゃっ」...。
「ん......?」
倒したのか......?その確認も兼ねてステータスを見てみる。
―ボスライム レベル5
説明 スライムのボス。
返事がないただのしかばねのようだ―
死んでる......。あと突っ込まないぞ俺は。
ちなみに自分のステータスは、
―鳳 柊斗
レベル1 HP 2200 /2200 MP 38/75 経験値 7/10
攻撃(物理) 2750 防御(物理) 1700 攻撃(魔術) 2530 防御(魔術) 1480 会心 1210 筋力 1485 敏捷 1320
火魔術 1.32 剣術0.59―
経験値少な!3て!流石スライムはどこまでいってもスライムだって事なのか...。
MPも削れてるなー。
あと気付かなかったけど火魔術と剣術の、熟練度らしきものも出てるな。火魔術はフレア・レイを何度も撃ったからかな。剣術は言わずもがな。
まあとにかく他の獲物を探そう。
しばらく索敵に意識を巡らせながら歩いて、気付くとかなり開けた所に出た。そこにはただ大きな石があるだけ、他には何も無いのだが、索敵には確かに煌々と輝く点が出ているのだ。
「まさかこの岩が魔物なのか?」
疑念を抱きながらもステータスを表示してみる。
―岩狼 レベル15
説明 固い岩に覆われた背中を丸めて四肢を内側にしまい込んで休む。その時の様子が岩のように見える狼。というか最早岩。
状態 休眠
スキル 《狼牙》 凶悪な牙で噛み付く。
《狼圧》 狼特有の牙と咆哮によって敵を威圧する。敵に恐怖の状態異常を与える。
《岩突》 特有の硬い身体で体当たりをする。
レベル15...。急に上がったな、いや待てよあるいはこいつがここら一帯のボスみたいな感じなのか?だとしたら10レベル台の敵がいないのも頷ける。
まあそれはいいとして、
「スキル三つか」
全部が種族の固有スキルみたいな印象だなー。まあどれも普通に食らったら死にそうな感じだけど。
「寝てるなら...」
今の内に倒すなり逃げるなりするのがいいだろう。そういうわけでどちらにしようか悩む。
「レベル的には倒せなさそうだけど、とりあえずやってみるか?」
やばかったら逃げよう。とりあえず『フレア・レイ』を一発撃ち込んでみるも、あまり効果が感じられないので、
「拡がれ爆ぜよ、豪炎の半球」
静かに紡ぐ詠唱と、それに呼応するように拡がる魔法陣。岩狼をカバーしきるくらいに拡がったところで、拡張を止める。そうするとその陣を追うように炎の半球が狼を焼きながら拡がり、同じ大きさで止まる。そして直後の悲劇を物語るようにその一瞬の静寂が訪れると同時に、魔術を完成させる一言が発せられる。
「爆発ッ!」
荒れ狂う爆風と轟く爆音が世界を塗り潰す......!
魔術を行使する際に、詠唱するまたはスキル名の発声をするとどうなるのか?
それは地球から転生した年頃の男子なら誰でも思う事だろう。事実そう思った俺は、とりあえず脳内でそれを問いかけてみた。そうすると、『表示』の力なのかその答えを見ることが出来た。
―魔術を行使する際の詠唱またはスキル名のコールは、大体の場合威力上昇や範囲拡大等、つまるところ詠唱によって様々な効果がアップする。
一般的な『スキル』の場合は既存の詠唱を、我流の『オリジナル』の場合は自分で心のままに詠唱する事で気分の盛り上げにも繋がる。
詠唱を繰り返し繰り返し行う事で短縮・無詠唱も可能になる。
詠唱やスキルコールをしなくても発動はするが、効果は大なり小なり落ちる。―
なるほど、確かにさっきのは最初に使った時より威力高かった様な...?
とか考えている間に視界が晴れてきた。そこには岩狼の死体ならぬ死灰「グルルルゥゥゥ」が......。
「アオオオォォォオンッッ!!」
―岩狼 レベル20
説明 休む時の様子が岩のように見える狼。
状態 暴走―
「これ絶対ヤバい奴やん!?」
転生後初のピンチ到来!
読んでいただきありがとうございます。
読みづらいところ等、至らない点等あると思いますがこれからもよろしくお願いします。