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あんさんぶるっ  作者: 風谷かほる
第一楽章
3/5

盆休み明け

 「おはよー茜!」

朝、部室の前の廊下で茜に挨拶をしてくれたのは、同じバスパートの一年生、舞だった。

「おはよう、舞。休み、どうだった?」

そう聞きながらよっこらしょ、と鞄とギターケースを下ろした。

「私はカラオケに行ってきたよー。充実したお盆休みだった!お盆らしいことは何もしていないけど!」

とてもはしゃいで答えているから相当楽しかったのだろう。それは結構なことだと思いつつ、

「友達とカラオケ行ったの?」

と何気なく聞いたら

「1回目は中学のときの友達と。2回目はあずさと行ったよ!いやぁ、あずさとはカラオケに二人で10時間籠もったよ。楽しかったぁー!」

「え、2回も行ったの?てか10時間!?」

思わず準備の手が止まった。

「うん。そうだよ!5時間は普通でしょ?で、2倍の10時間にチャレンジしたんだ!」

「え、お昼とかどうしたの?」

「コンビニで適当に買って持ち込んだよ。持ち込みOKのお店だったから!」

5時間が普通かどうかは置いておいて、二人のやる気の高さと体力に驚きを隠せない。


 「そうだ、もうすぐ合宿だね!合宿キツいって聞いたけど、どんなかな?」

キツい、の言葉の割に舞はわくわくして落ち着かないというような表情をしている。

「うーん、先輩から話聞いてないからよくわからないや。明後日出発だよね?それまでに聞いておかなきゃ。」

そうだねーと舞が答えながらギターと譜面や足台もろもろを持って教室の中に入っていった。

 9時5分前。そろそろパート練習が始まるな、と思い私もギターを持って教室に入っていった。

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