『父と息子と原文帳』
掲載日:2026/04/04
父と息子が速記をしていると、急に真っ暗になって、速記が続けられなくなった。父が息子に、お前が原文帳をめくってくれれば、父さんは、見えないなりに、速記文字が重ならないように書けるから、めくれと言ったら、原文帳を一枚めくってくれ、と言って、息子が受け合ったので、父親は、安心して速記を書いていたが、明るさが戻ってみると、原文帳は一枚もめくられておらず、父親が書いていた速記文字は、何重にも重なって、到底読めそうになかった。どうしてめくってくれなかったのだと責めると、ちゃんとめくっていた、と言って、自分の原文帳を見せた。
教訓:原文帳とは、速記文字を書く帳面。




