魔力を貯める物質、ルビジウム
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しらみつぶしに元素を生成しては調べ尽くした。勿論基本の水素からだ。順番に色々と実権を繰り返した結果、ルビジウムに魔力が宿ることを突き止めた。
「ルビジウムか……。確かに体組織を構成する要素としてある程度必要だとは言われているが、何のためにルビジウムが必要なのかまでは解っていなかったはずだな。……寧ろ、結果だけを考えれば、地球でも魔力はあったと言う事にもなるのかもしれない。ただ、単純にルビジウムの体内比率が少なすぎて、魔力を活用できなかった。そう言う事も言えるのかもしれないな。……まあ、解らないことだらけだが、とりあえず、ルビジウムが魔力を貯め込む性質があるのは解った。それは良しとしよう。で、ここから何が出来るのかだ。ルビジウムを用いて、魔力の外部保存が出来る様になった。これで何が出来るのかだな。まあ、ルビジウム単体で放置するのは危険すぎてとてもじゃないが扱いきれないが。順当に水酸化ルビジウムにしておく方が良いだろう。それで、電池のような外部エネルギーとして使えるのかどうかだな。まずはそこから実験していく必要があるだろう」
電池としての役割が出来るのであれば、魔法を自動的に使用する事も出来る筈だ。それらに使えるとは思うのだが、それにしても何に使うのが良いのかが解らない。鉄を無限に吐き出し続ける何かを作ったとしよう。それで何があるというのか。それなら、鉄を作る際に、ルビジウムから魔力を取り出す方が余程楽だろうとは思う訳だ。それが出来ない訳ではないと思う。問題は特に思い付かないんだよ。それで問題があれば、自動化をした方が良いんだろうが、自動化をするまでも無いのであれば、水酸化ルビジウムを用いて魔法を行使した方が良い様にも思える。
「単純に魔力タンクとしての性能が良いからな。1日放置すれば、直径10㎝の球体でもかなりの魔力を使える。これだけでも私の魔力量を超えた魔法が使用可能になるんだ。出来ることはかなり増える。……これを一般公開するのは少しばかり怖すぎるな。有用ではあるが、何処までも広がって良いものではない。広がった結果、最終的には戦争に使われる。それは流石に教会勢力が許さないだろうな。恐らくだが、教会勢力が戦争のコントロールをしていると思われる。そこに目をつけられるのは避けた方が良いだろう事は目に見えている。だからと言って、こんな便利なものを使わないという選択肢はない。自分だけで使う方が良いんだろうな。これは自分だけで使用するとするか。変な道具を作って、それが元で戦争が始まっても仕方がないからな。出来る限り、技術は平和利用された方が良いのは確かなのだ。医療や文明に利する事に使われた方がいい。だが、技術を進歩させるにも、戦争は有用であると言う事は解っている。犠牲無くしては技術革新が起きない事もまた事実なのだが、それにしたってというところがある。出来れば、技術は平和裏に使われた方が良いからな」
戦争が技術を進化させる。それについては否定しない。戦争が無ければ、生まれなかった技術もあるだろう。それか、もっと文明が遅れていた可能性は十分にある。だが、だからと言って戦争を肯定する訳ではない。無い方が良いのは確かなのだ。戦争で失われる命の中に、画期的な発明をする人物が居ないと言う事はあり得ない。少なからず、天才も犠牲になってしまうのだ。ある程度の教育と、人口の増加が、文明を発展させるのだが、行き過ぎた文明は、直ぐに戦争を始めてしまう。それが人間という生き物の愚かさでもあるからだな。本当に人間という生き物は、いや、全ての生物に当てはまるのかもしれない。生き物は常に競争し続けなければ生きてはいけない。そういうものなのかもしれないな。
「私の部屋の中で使う分には、問題ないだろう。魔法が沢山使える方が有利なのは確かなのだ。魔力のストックも作っておかなければならない。それを研究するためには、大量にあるというのは便利すぎる。魔力とは何なのか。それを考えるには、どうしてもそれらの材料が必要になってくるからな。魔力が何なのかが解れば、三次元へのアプローチも可能になるかもしれない。三次元的な何か、魂への干渉が出来る様になるかもしれない。科学の力では限界があるのも事実だ。魂を弄れるのであれば、魔法という不思議な力に頼るのも吝かではない。まあ、それは今後の事も考えなければならないが。もしも三次元へのアプローチが出来る様になるのであれば、出来ることは格段に増えるだろうからな。魂を弄れるようになれば、世界を変えられる技術が手に入る可能性もあるのだ。研究は必須だろう。それを成すためには、まずは魔力とは何なのかを解読する必要があるとは思う。まずは仮定を用いてそれらの検証をしていかなければならないだろう。魔力の全てを知ることは、私の目的にも合致する。全てを知りたいという目的にも合うのだ。研究しないという選択肢はないな」
全知全能を目指すわけではない。流石にそれは無理だ。全てを知ることは、時間が許さないだろう。だが、魔力の事を知るには、ある程度の時間があれば、何とかなるような気がしている。今現在では、ルビジウムと魔力が関係していると言う事までは解ったのだからな。そこからどうやって発展させていくのか。まずはそれを考えなければならない。
そして、遠回しになるが、書物の解読も必要不可欠な要素だろう。昔の人間が何を研究していたのか、それが解るだけでも魔力とは何なのかを知るきっかけにもなるとは思う。無意味な作業というものは無いのだよ。全てが繋がっていくのだ。だから、解読作業も手伝う。私もまだまだ使いたい文字があるのだから。ルビジウムに対応する文字があるのかもしれないと思うと、どうしても解読は必須だろう。知らない文字は使えない。新しい文字を作る訳にもいかないからな。それにはまず、文字の法則も掴まないといけない。それには資料が足りなさすぎる。
王都からどれだけの資料を引っ張って来れるのかが問題だな。ロジエラ商会に頼んであるには頼んであるが、有用な書物を送られるのかは未知数だ。まあ、少なくとも書籍を寄こさないと言う事は無いだろうとは思う。向こうとて、書籍の解読は必須だと思っているだろうからな。何の書籍なのかが解らない関係上、当たりハズレはあるのだが、それは当たりを引くしかない。何とか読める様にしていくしかないとは思う。問題は固有名詞が多い場合だな。その場合は、色々と厄介な事になる。汎用的な文字が多い方が読みやすいのだが、それでは研究にならないのも事実。出来れば、難易度の高い書物を送ってくれることを願っているのだが。
もしかしたら、ここにいる何人かが引き抜かれる可能性もあるとは思う。書物を読み解ける人材は少ないだろうからな。王都も各地方からの選りすぐりが集まっているのは事実。王都こそが最先端なのだ。だから、ここから何人か引き抜かれることも想定しておかないといけないだろう。向こうも人員が不足しているだろうからな。こっちだって6人では少ないのだ。もっと居てもいいとは思うが、変な人材を入れられても困るのも事実。ある程度の見識を持っていないと、解読作業は勤まらない。そんな人材が在野にいるのかと言われれば、居るんだろうとは思う。気が付かないだけでな。教育システムが発展しているのであれば、人材発掘も楽に出来るのだろうが、余り期待は出来ないからな。




