魔力は何処に蓄積されるのか
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王都との取引をするための書物の要約と、それらにかかれた表意文字の意味を添付して、ロジエラ商会に丸投げをした。これで何かしらの反応があるとは思う。その間に色々と仕込みをしないといけないだろうな。……魔法で出来ない事は無いと言う事は、流石にない。出来ない事も多くある。それが三次元へのアプローチだ。未だにそれは成しえていない。転生した時は、極限まで考えに考え抜いた装置で、三次元にある魂を異世界に飛ばすという事を成し得た訳なんだが、魔法で三次元に干渉するのは、並大抵の事ではない。所詮は二次元の現象を司っているに過ぎないのだ。これを三次元の領域、虚数域に入り込むには、工夫が必要になってくる。
「……駄目だな。これでは出力が低すぎる。虚数域に干渉したければ、これでは不味い。圧倒的に足りないものが多すぎる。そもそも魔力という不確定なものを基軸にしているのだ。研究が足りんのだよ。そもそも魔力とは何なのかが解っていないからな。それを解き明かそうとする研究者が居ないのが問題なんだ。魔力を使ってどうにかするのは出来る。だが、それで三次元への干渉をしようと思うと、圧倒的に魔力が足りない。私の魔力はこれでも多い方だという。その私ですら足りないと思う程度には、魔力が足りない。それでは魔法は三次元に干渉できないと言っているようなものではないか。そんな訳がない。魔法の可能性は無限にあるはずだ。解き明かす方法はあるはずだ。しかし、それでもなお、魔力がとなると、魔力を増やす努力をしなければならない。魔力をどうやって増やすというのだ? 魔力が何なのかも解っていないのに、何をしようというのかね?」
だが、可能性としてはあるのだ。魔力とは、日々回復するのである。それはすなわち、体外から魔力を補給していると言う事になる。要するに、魔力タンクである身体を満たす何かがある訳だ。それも空気中にと言う事になる。そうでなければ、魔力が体の中から湧いて出てくることになるが、一体どこからそれを引き出しているというのか。それこそ、三次元から持ってきているとしか思えない。
「が、それに関しては既に失敗をしている所だ。三次元にアプローチする方法で、一番簡単だと思ったのがそれだからな。三次元的空間に魔力があって、それを体が何らかの方法で引き出しているのであれば、こちらからも引き出せるように干渉すればいいだけの話なのだ。それが出来ないと言う事はあり得ない。それを成せないと言う事は、逆説的に、魔力は二次元の中にあるということなのだよ。空気中にあると言う事になる。それを体がどうやって貯め込んでいるのかが問題なのだ。貯め込むことが出来るのであれば、体外にも貯蔵する事は可能のはず。それが出来る様になるには、魔力とは何かを知らなければならない。だが、魔力の可能性は見えても、それを実現できたためしがない。行き詰まっていることは解っている。だが、打開策がないのも事実だ。しかし、諦めるには早過ぎる。外部に貯蔵できるだけの何かしらの装置があれば良いのだが……」
外部に魔力が保存できればどうなるのか。それは解らない。何が起きるのかが解らない。そもそも魔力とは安全なものなのかどうかも解らないのだ。失われてしまった文明の知識なら、何とか回答を得られたのかもしれないが、今の状態では難しい。単純な話ではあるんだが、それがここまで難しくなるとは思わなかった。……外道な方法を使えるのであれば、実験が出来なくもないのだが、それを許してもらえるのかどうかが解らない。流石にそこまでの事はやらせてくれないとは思うのだ。
1つとしては、人体を魔力タンクにする方法が考えられる。これは私には出来ない方法ではあるのだが、魔力が少ない人に人柱となって貰う必要がある。魔力が多い私では難しいと判断しているのだ。魔力が少ない人の魔力を多くする実験だな。これが出来るだけでも話は大きく違ってくるとは思うのだが、そんな人体実験なんてやらせてもらえないだろうからな。死体が手に入るのであればともかく、そうじゃない以上は、この実験は不可能だ。魔力が何処の組織に貯まっているのかの確認が出来れば、魔力関係に関わる謎の大きな部分が解消されると思うのだがな。
もう1つとしては、魔力を可視化する技術を開発する事だ。魔力が何なのかを仮定し、特定してしまおうという作戦だ。これには技術的問題が多くあるが、これが出来れば、もの凄く研究が捗るに違いない。まあ、今はこのアプローチしか方法が無いと言ったところではあるんだが。一応は仮定し、何度も実験を繰り返しているのだが、上手くいかないのが現状なのだ。何と仮定しても上手くいかず、魔法を作成するにしても、難易度が高い。
「万能の力を解析できれば、もっと凄い事が出来る筈なのだ。そこまでは解っているのだが、魔力が何なのか。何故体に留まるのか。それが解らない。無意味に実験を繰り返すのは趣味ではないのだが、何とかして解明をしないといけないだろう。そうしなければ、これまでの研究が無意味になってしまう可能性がある。それは余りにも勿体ない。仮定を続けるしかない訳だ。しかし、これと言ってしっくりと来るものがない。……何か、何かヒントとなるものは無いのか? 例えば、そうだな。電気で考えてみようか。何故電気は保存が出来る。電子を保存する方法はある。それで、何とかならないか? ただ、電子を保存するにしても材料が必要になってくる。……魔力を保存するにして、何に保存すればいいのか。それがわからな……いや、待て。体が魔力を保存するのであれば、身体を構成する何かに魔力が蓄積される? 魔力を持つのは人間だけか? 人間しか魔法を使っている訳ではない? そんな事があるのか? 動物にも魔力があるとして、何が魔力を引き付けるのか。それが問題だな。……しらみつぶしに探すか。徹底的に洗い出してみるか」
遺伝的なものである可能性もあるのだが、身体を構成する元素を片端から生成してみよう。それで、何に魔力が宿るのかを研究してみよう。そうなると、そうだな。結構籠ることになるが、それは仕方がない。変化が無くて困っていたところなのだから。実験はやっておくべきだろう。いつか必ず必要になる時が来るはずだ。そう信じて分析をするしかない。まずは元素から。その次は構成する物質だ。タンパク質なんかも、もしかしたらもしかするかもしれない。人間のタンパク質と、動物のタンパク質では、何がどう違うのかが解らないが、もしかすると、もしかするかもしれない。その時は、新たに研究する事が増えるとは思う。なるほど。そう考えると面白い仮説も出てくるというものだ。
化合物に宿るのか、元素に宿るのか。本当に何が起きるのかが解らない。とりあえず、研究する事はする。確実に何かをしなければならない訳ではないのだが、ある程度は出来る様にしておくべきだろう。そうなってくると、魔法陣を幾つも作らなければならなくなるが、それは仕方がない。これまでもやってきたことだ。これからもやっていく事なのだ。魔法陣の作成は必須である。さあ、何が出てくるのか。結果を得られるのか。それは解らない。何が正しいのかは解らない。それが面白いのだ。この結果をもって、何らかの成果が上がれば、魔法の究明に役立つかもしれない。特性を調べ、外部魔力との接続が出来るようになるかもしれない。外部魔力が使える様になれば、中々に熱いぞ。




