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魔法とは?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「さあ、数字の勉強はここまでです。次は魔法の勉強をしましょう。まずはおさらいです。魔法は4つの属性に分かれています。火属性、水属性、風属性、土属性になっている。それはお勉強しましたね? では、火属性はどのような属性だったか、覚えている人は居ますか?」


「はいはいはいはい!」


「元気が良くてよろしい。では、答えてください」


「はい! 火属性は、火や雷、光を扱う属性です!」


「はいよくできました。では、続いて水属性はどうでしょうか?」


「はーい!」


「では、答えてくれますか?」


「水属性は、水やお湯、えっと、後は……何でしたっけ?」


「惜しいですね。水やお湯、それとマグマです。山から出てくる高温のドロドロとしたものですね。危険なので、魔法でも出すことはしてはいけませんよ?」


「はーい」


「それでは、次は風属性です。解る人は居ますか?」


「はいはーい!」


「では答えてください」


「風属性は空気を出す魔法です!」


「よろしい。よくできました。その通りです。では、最後に、土属性はどのような魔法ですか?」


「はい!」


「では、答えてくれますか?」


「土属性は、土や鉄を出す魔法です!」


「よくできました。その通りです。特にこの農村で使われるのは、水属性の魔法ですね。毎日、農作物に水を上げないといけないですからね。それでは今日は、水属性の魔法を覚えましょう。基本中の基本ですよ? これが出来ないと、とても苦労する事になります。皆でしっかりと勉強しましょう」


 ……魔法とは、4つの属性に分かれているらしい。だが、少しばかり意味が解らない。何故に火属性で、雷の話が出てくるのか。光は、まあ、火が燃えていることを考えれば解らないでもないが、何故に雷になるのか。それなら雷属性なるものがあっても良い様に思える。それと、水属性の魔法だ。これも良く解らない。水やお湯は解る。だが、マグマはどういう理屈だ? どちらかと言えば、火属性に分類されそうなものだが……。風属性は、まあ、そのままだろうし、土属性も少しばかり変だ。土は解らないでもないが、鉄を出すことが出来ると言う事が、どういうことなのかと言う事なのだよ。


「では、水を出してみましょう。水を出すには、魔力を水に変換しないといけません。ですので、この魔方陣を、体内で作らなければなりません。外に出した方が便利ではありますが、まずは体内で作れるようになってからですね。この魔方陣をしっかりと覚えてください。水を出せるようになるまで、練習をしましょう。それから、まだ魔力の動かし方が解っていない子は、こちらの方に集まってくださいね? こちらで、魔力を体内で動かすと言う事を一緒にやりましょう。慣れてくれば、自分で動かせるようになりますからね。では、頑張ってみましょう」


 魔力か。簡単に動かせるものであれば良いのだが。まずはそこからか。魔力とは何なのか。それが解らないと動かしようがないとは思う。そもそも何処にあるのかが解らない。空気中に存在するものなのか、体内に存在するのか。それとも両方なのか。


「では、魔力を動かしてみましょう。魔力は、体の中にあります。お腹の奥に、暖かい物があると思います。それが魔力です。まずは魔力を感じてみましょう。両手をお腹の上に置いてください。そして、少しばかり力を入れてみましょう。そうすれば、魔力を感じられるはずです。感じられない人は言ってくださいね。無理やりにでも動かしますから」


「すみません。感じられないです」


「解りました。それでは、無理やり動かしますよ? 感じ取ってくださいね?」


「……おお! 感じました!」


「解りましたか? それがあなたの魔力です。それを感じて、動かしてみましょう」


 無理やり動かしてもらって、はっきりと認識出来た。血液とは違う何かが動くのを感じた。……体の奥深くに何かを感じ取った。だが、動かすのは簡単ではない。これを動かすのはどうやって? そもそも感じた事もない物があるのだ。これを動かそうと思うと、どうやればいいのかが見当がつかない。力任せに動かすのも違うだろう。だが、こういうものは経験なのだ。もっともっと経験を積まなければならない。


「……すみません。もっと動かしてもらっても良いですか?」


「良いですよ。魔力をしっかりと感じてくださいね」


 腹の中で何かが動く。これが魔力。だが、どうやって動かせば良いのか。単純に力を入れれば良い訳ではない。もっと意志によって動かさないといけないものだとは思う。強い意志か。案外そういうものなのかもしれない。理屈で動かすようなものではないのかもしれない。誰もが歩く時に足を前に出すと言う事を考えない様に、呼吸が自然と行われるように、明確な意志ではなく、無意識にでも動かせるものなんだろう。そう考えると、動かし方が解ってくるような気がした。


「動かせるようになった人は、腕で輪を作りましょう。そこに魔力を走らせてみてください。しっかりと魔力を動かしましょう。ゆっくりと、しかし確実に。どんどんと早くしていきましょう。それが出来たら、魔法陣を体の中で作れるようになります。今日は動かすことを考えて、明日にでも挑戦してみましょうね」


 意識しすぎず、かといって無意識ではなく。しっかりと魔力を感じ取って、身体を動かすように。少しずつでも良いから動かしていく。……思ったよりも難しい。両親は光の魔法を簡単に使っていた。使い込んだ形跡があると言う事なのだ。普段から畑仕事をしていると言う事は、水属性の魔法を頻繁に使っていると言う事。それだけ魔法を使いこなせているのだ。私だって出来ない事ではない。素人でも何とか扱えるようになるのだよ。まずはそこから。魔法という神秘の技術を手に入れるには、そこから何とかしないといけない。魔力を感じることは出来た。後は動かしてみるだけなんだ。動けと念じては見るが、中々動いてくれない。


「では、今日はこの辺にしておきましょうか。水属性の魔法で遊んだのは良いですが、風邪を引かない様にして下さいね? では、解散しましょう。今日はお疲れさまでした」


「「「「「ありがとうございました」」」」」


 結局、今日の成果は、名前を書く事、0から9の数字を覚えた事、魔力を感じられたこと、これだけだった。まあ、初日にしては頑張ったとは思う。何よりも数字に関しては、10進数で助かっている。これが2進数ならともかく、12進数や60進数なら面倒な所だったとは思う。これで計算に関しては問題ないとは思う。後は文字を書く方だな。そちらが何とかなれば、魔法の勉強に集中できる。まあ、まだまだ魔力も動かせない素人ではあるが、魔力を動かす訓練なら、家でも出来る。魔力を感じられるところまでは出来たのだから、これを動かせば良いのだ。まあ、簡単に出来たら苦労はしていない訳なのだがな。簡単に出来ない方が、やりがいがあるというものだ。最終的には手足のように簡単に動かせるようになるのだろう。まずは感覚を掴むところからだ。必死になって覚えないといけない。これが出来なければ、魔法を使う事が出来ないんだ。それは大きなハンデとなってしまう。誰もが魔法を使えるこの世界で、魔法が使えないというのは、もの凄いハンデだ。出来る様にならなければならない。それは、確実にそうだ。今後の事も考えれば、魔力を碌に使えないというのは、失格の烙印を押されることに等しい。努力は続けよう。出来る様になるまで続けよう。必ず出来る様になるはずだ。時間がかかるかもしれないが。

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火属性で磁力も扱えたらレールガンが捗りそうです
この主人公はプラズマを知らないぽいな 火属性 プラズマ 水属性 液体 風属性 気体 土属性 固体
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