外出先で
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
さあ、外に出ようか。まずは白金を売りに行かないといけない。契約で縛られているからな。ちゃんと納品しないといけないのだよ。これで色々と収入が入ってくるんだから良いんだよな。白金の価値が高いのがいけない。収入には困らない様になっているので、今後もゆっくりと作っていこう。まあ、ゆっくりしか作れないんだがな? 大量に作れるようになるには、ある程度の魔力が必要になる。そんな魔力量なんて流石にな? 私でも多い方らしいからな。
そう言う事で、ロジエラ商会にやってきた。待遇的にはかなりいいので、一番奥の部屋に通された。技師候補生としての肩書が大きいのだろうな。まあ、白金の取引なんて下っ端にやらせられないってのもあるのかもしれないが。
「……しかし、これだけの白金を定期的に入手できるのだから、この契約は本当に良かった。まさか寒村からこのような逸材が現れるとはなあ」
「まあ、偶然ですがね。それよりも、お金の方はどうなっているんですか? 白金を捌いたんですよね?」
「ああ。大体だが、白金貨に使う分の10倍で白金貨1枚になる。これだけの量なら、白金貨20枚くらいにはなるだろう。そこから取り分は白金貨10枚って所だろうな。それで十分だろう?」
「十分だな。それだけ貰えれば、研究費なんかも問題ないだろうしな」
単純に考えると10億円である。1円イコール1マトンという換算でだ。実際は違うのだろうが、感覚としてはそんな感じだな。10億もあれば、色んな事が出来るだろう。まあ、使い切れないとは思うがな。流石に多すぎると思うからだ。……それでも、研究費は沢山あった方が良いのだよ。それは実体験だ。研究費に制限があれば、色々と不味いからな。
「それで? 魔法の研究の方はどうなんだ? 前に進みそうなのか?」
「魔法の研究に関しては、前に進んでいる。やはりというべきか、使われていない文字があった。それらを解読する作業がある。それが終われば、一気に研究が進められるからな。まあ、主要な研究がリベリエルに行ってからになる。そこで色々と実験をやらなければならないとは思っているよ」
「そうかそうか。それは結構。早ければ、そろそろだと思うが、準備はしておくように」
「それは解っている。まあ、直ぐに追い出してくれた方が有難いんだがな。もうあそこの研究室で出来ることは終わってしまった。後は自分の為に研究をするだけだ」
あそこにあった本は全て写本してしまった。後は解読するだけなんだよ。だから、場所は何処でもいい。何時飛ばされても問題ないのだよ。まあ、まだしばらくは居るんだろうけどな。イトルさんが飛ばされるよりも後なんじゃないかな。多分だが。まあ、詳しい事は解らないけどな。
「それと、古着屋はこの近くに無いか? 流石にこの格好で居るのは不味いらしいからな。着替える服も必要だと言われてしまった」
「なんだ、漸くか。遅かったくらいだな。古着屋ならここの建物の向かい側にある。そこが一番大きな古着屋で、多少はマシな古着を置いてある。そこの方が良いだろうな」
「……こんな所に古着屋があるのか? 普通はもっと下町にあるんじゃないのか?」
「古着っても、色々と種類があるんだよ。お前が買うべき古着はそこそこの平民が着ているものを見繕えって言われているんだよ。指摘があったんだろう? なら、そこで間違いないはずだ」
「解った。今からそこに確認に行くよ。今日は助かった。これで資金も安泰だろうからな」
「こっちも儲かっているんだから良いんだよ。気にすんじゃねえ」
そんな訳で、古着屋へと直行。まあ、すぐそこにあるんだけどな。ただ、思ったよりも良い服が並んでいる。古着と言っても、上流階級の古着だ。これをそこそこの平民が買うのだろう。そういう感じだな。もっと下町にあるのかとは思っていたが、そっちでは駄目らしい。その辺は解らないからな。基本的には、服は着れれば良いのである。精密機械を作る時は、流石に新品同様の服を着るが、魔法陣を作るのに、そんな綺麗な服は必要ないのである。
「適当に10着くらいは必要だろうな。上下で合わせてって感じになるだろう。そうしたら、持ち運ぶのが大変なんだがな……。袋なんて貰えるんだろうか。買わないといけないのだろうな。まあ、そういう人たちの服だろうから、準備もあるだろう」
適当に安そうなものを買っていく。高そうなものは趣味に合わない。華美な装飾は必要ないのだよ。動きにくいだけだからな。出来れば、汚れても簡単に洗濯できるようになっていると有難い。まあ、洗うのは私では無いのだが。気にしないで洗える方が良いだろう。そういう服を見繕っていく。
「毎度ありがとうございました」
そして、簡単に選んで10セット。下着や何からまで含めてである。お値段的にはそこそこの値段で買えた。服なんて着れれば良いとは思うが、なんだかんだと清潔にしなければならないことが多いのかもしれないな。まあ、こんな服を着たからと言って、何が変わる訳でもないんだが。
そして、上手いもの巡りをしようと思って、荷物を確認した。……流石に一度置いてきた方が良いか。屋敷に戻ってから、美味しいもの巡りをしようじゃないか。まあ、屋敷よりも美味しい場所は少ないだろうけどな。それでも何かしらの美味しい食べ物があるかもしれない。淡い期待を込めて、散策をしようじゃないか。色々と見て回ることも必要だとは思う。何が必要になるのかが解らないからな。何かを必要としている所に、魔法を組み立ててやればいいと思う。使えない魔法なんて必要ないのだよ。何かを得られるような魔法が良いな。
そして、下町で食事をしたんだが、思ったよりも美味しかった。結構上手に料理がされている。屋敷の食堂よりは劣るが、野菜に関しては、こちらの方が扱いが上手いと感じたほどだった。それも仕方がないとは思うがな。食堂の食事は、使用人が交代で作っているものだ。使用人用の食事であって、貴族用の食事ではない。食材や調味料にはアドバンテージがあるのだろうが、料理の腕という所では、食堂よりも店の店主の方が良いのは確かだろうしな。日頃から料理を客に出しているのだ。負けない部分があってもおかしくはない。
残念に感じたのは、調味料が殆ど塩だけという所か。その塩も最低限という感じだった。塩が高級品なのかね? 塩なんて簡単に出せるんだがな。エツタ村でも塩は買っていた。というか、塩以外は殆ど買っていなかったはずだ。それだけの価値があるのかもしれない。塩を作る魔法を作れれば、ある程度の金になったかもしれないな。まあ、鉄の方が良かった可能性があるが。その方が金になるのであれば、鉄で塩を買えばいい。
高級品にされては困るからな。出来れば塩も作れた方が良いのかもしれない。ただ、全く塩を買わなくなったら問題が出てくるだろうな。カントさんが困ることになる。塩を仕入れて売りに行く商人が減るのはよろしくないだろう。緊急時の為に、塩を出す魔法も作っておくべきだったかもしれないとは思うがな。何かあった時に、塩があれば、何とか生きられるからな。動物の肉を食べられているのであれば、血液から多少の塩は手に入るのだろうが、流石に効率が悪いからな。
考えさせられることは有るものだ。不足している物が見つかれば、それを補うように魔法を作ればいい。塩の魔法も考えておいた方が良いだろう。その方が色々と役に立つと思うからだな。何かあった時のために、そういった魔法は作っておくべきだ。




