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異世界への旅立ち

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「何故だ! 何故だ何故だ何故だ! 何故誰も私を評価しない! 私の理論は完璧だ。誰がどう考えても完全で完璧の筈なのだ! 人間が2次元の動物であり、宇宙は2次元であり、3次元的なアプローチが無ければ、過去へも未来へも行けないと言う事が何故解らない! 魂が3次元にある以上、2次元の生物である人間が、時間の移動をする事は不可能なのだ。それを何故! 人間は3次元の生物だと誤認する!? 3次元は神の領域だ! それを侵すことが出来ないのは、人間がより低次元の存在だからだ! 3次元世界というのはまやかしに過ぎない! なのに何故! 何故何故何故! 皆が私を否定するのか!」


 私の理論は完璧なのだ。世界は2次元で出来ている。3次元というのは見せかけの世界に過ぎないのだ。1次元は時間。宇宙が始まったその時から、1次元の軸として永遠に広がっていく。2次元は実数。時間の軸に実数軸が無数に広がる。これにより、生物が生まれる土壌を作るのだ。時間と実数がこの宇宙を構築している。縦横奥行の3次元論は間違っている。そもそも地球を平面に見立てて、XVZ軸を作ると言う事が間違いなのだ。その軸は全て実数であり、違う変数にはなり得ない。故に、XYZは全て同一。実数軸でしかない。今の数学は、1次元の話をしているだけであり、それを3次元に見せかける様に分岐しているだけなのだ。何処までいっても実数は実数。次元の壁は超えられないのだ。


 人間が3次元に達するには、虚数軸を見つけなければならない。実数の向こう側、虚数の世界には、生物の核である魂が存在している。生物を生物足らしめているのが、虚数空間に紐づいている魂の存在だ。それが無ければ、人間そっくりに真似て作られたモノも、動かないのである。心臓を動かし、血液を循環させても、息をすることはない。それには魂が宿っていないからだ。試験管ベビーが生きて存在するのは、精子と卵子にくっ付いている魂のお陰なのだ。虚数世界にある魂を、切って宿すのだ。だから、男性の方が寿命が短いのだ。精子を作り過ぎた男性は、女性よりも寿命が短い。魂を切り取り過ぎたのだ。人間は、成長と共に魂が大きくなる。そして、魂が成長しきると、後は小さくなるしかないのだ。魂が成長するのは個人差がある。それが寿命の長さだ。病気や怪我が無ければ、老衰で亡くなる。それは魂がすり減ったからに過ぎない。無理やり心臓を動かし、肺に空気を送り込み、血液に栄養を送りつけようにも、魂というものがある以上、寿命は必ず尽きる。


「生物学的にあり得ないだと!? そもそも観測できないくせに何が間違っているというのか! 高次元の観測者は、寿命を超越できる存在だ! 虚数域を観測できる存在は、寿命など存在しないのだ! それが何故解らない! 何故違うと断言できる! 誰も見たことが無いからない等とは言えないはずだ! それであれば、素粒子の存在すら曖昧なのだ! 確実に素粒子が存在する事は解っている! だが、種類がそれだけしかないと決めつけているのは誰なのか! それも予想の範疇でしかない! それを正しいと認めるのに、何故私の理論は否定する!」


 そもそもである。虚数世界を認めれば、異世界の存在も出てくるのだ。3次元的に移動できれば、世界を渡り歩くことも出来るようになる。並行世界の存在も確認できるようになり、更に高次元へとアプローチできるかもしれないのだ。今の世界が3次元であると誤認している以上、科学の発展は無いのだ。人間というものは、自分が正しいと思い込む生き物なのだ。親が教えたものが正しいと思い込む生き物なのだ。それを破壊しない限り、科学は前に進まない。次元を超えることなど出来ない。ただそう、虚数世界を認めるだけでいい。それを認めることが出来れば、人間は神の領域に足を踏み入れることになるのだ。魂が何かを解明できれば、そもそも生き物の常識が変わるのだ。それがどれ程素晴らしい事なのか、何故に解らない。観測できないから間違っているなどという世迷言をいうのは誰なのだ。観測できないからこそ、研究する必要があり、予測する必要があるのだ。


「だというのに! 何故に研究もしないままに否定する! 全てが実数に支配されていると認めない!? 教科書は人間が作ったものだ! 不完全な存在が作ったものだ! それが間違っていないとどうして思えるのか! 自分は間違えない人間だとでもいうのか!?」


 人間は間違える。だからこそ、正さねばならない。高次元の存在を信じることがそんなに悪い事なのか。では、あれらにとっての4次元とはどういう理屈で成り立つのか。実数軸が4つに増えるだけだとでもいうのか? 馬鹿らしい。時間軸が追加されるという者も居た。それならば、縦横奥行きは何故に実数なのかという回答が無い。縦横奥行きは、何処を始点に置けば良いのかの回答がない。つまりは、回転次第で、3つの軸が入り混じるのだ。それで3次元などと抜かしよる。実数と1つに纏められるものは纏めないといけないのだ。そうでなければ、真理には到達しない。


「そもそもだ。まやかしの次元数で考えているだけ無駄なのだ。実数は実数であると認めないと始まらないのだ。そもそもだ。3次元と抜かす奴らの原点は何処にある? 奴らの原点は都合の良い場所でしかないのだ。私のように、宇宙の始まりの点が原点であるという認識すら持っていない。原点は始まりにして頂点。原点を知る事無ければ、全ての仮説は無に帰すのだ。宇宙は広がり続けている。その始まりを知ることこそが科学。それを認識しなければ、全てを間違えるのだ。アインシュタインが解いたとされる相対性理論。それも時間と空間というアプローチから行われている。つまりは、時間と空間の軸があると言う事なのだ。それを今の似非科学者共は、空間を3次元だと誤認している。時間の軸が失われているのだ。だからこそ、相対性理論の真の到達点に行けないのだ。相対性理論とは、虚数世界へのアプローチの方法であり、矮小化された論では無いのだ。天才が残した文献を、凡人が理解しないままに後世に伝えたのが間違いだ。真の科学者ならば、相対性理論の本当の意味を、アインシュタインが残した意味を、理解しなければならないというのに」


 科学者とは、金がかかる。実験に多大な費用が用いられる。実験装置を作る過程で、どれ程の資金が投入されているのかなど、普通の人は理解など出来ないだろう。あらゆる金属を試し、あらゆる装置を試し、実験の結果を観測するための装置を作ることで、どれだけの費用がかかると思うのか。それを間違った科学に使われていることの虚しさと言ったらない。世界で毎年、数百兆円という膨大な資金が、今の似非科学者共を養うためだけに費やされているのだ。全てが間違った方向に進んでいると言う事も知らずに、国家から金を吸いだしているのだ。


「だが、それも今日までだ。今日、私は3次元の壁を超える! 私費を投じて作られた、この装置が! 歴史を変えるのだ! アインシュタインよ、見ているが良い。貴方の作った理論の体現者が居るという事を! 私は、次元の壁を越え、異世界へと辿り着く!」


 博打という博打に手を出し、何度も借金を抱え、それでも収支をプラスにしてみせた。その執念がこの装置だ。これをもって、次元の壁を超えて見せる。アインシュタインが実現できなかったことを私が証明する。


「さあ、我が魂よ! さらば地球よ! 私は、異世界に飛ぶ!」

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