覇王の本気
「はぁ、はぁ。ちょっと休憩しませんか?疲れましたぁ~」
あれから数時間も歩いている。
いくらVRのゲームで疲れないとはいえ精神的に疲れてくる。
「休憩するなら勝手にしとけ。俺は周りにいるやつらを全員殺してくる。数分で戻るからさっさと休憩しとけ」
なんだろう?
ツンデレかな?
そう言い残しギルムはダンジョンの闇の中へと消えた。
どのくらい敵がいるんだろう?
気になった私はとある装置を取り出した。
ダンジョン用索敵タブレットだ。
すこし小さめのタブレットには赤い点がたくさん表示されていた。
それが固まって一つの場所にいる。
この赤い点は敵対モブを表している。
この量多すぎない?!
いくら覇王のギルムでもまずいでしょ!
きずけば私はたくさんの敵がいるほうへ走っていた。
―――――――
(ギルム視点)
なんで俺の全速力についてこられるんだよ……。
あいつもしかして最強か?
覇王と呼ばれた俺はもちろん走る速さもトップクラスだ。
そんな俺についてこられるなんて相当強いんだろうな。
さて、そろそろか。
「……おい、出て来いよ。ばればれだ」
「ギギ、イレギュラーハッケン。セントウモードニハイリマス」
そのロボットの声をはじめにたくさんのロボットが出てきた。
ちっ、今回釣れたのはこの一体だけかよ。
「死ぬ覚悟ができたら早くかかってこい。こないなら俺から行くぞ?雑魚どもが」
俺は簡単に煽りその煽りに乗ったロボットが俺のほうへと高速で走ってきた。
ハンドガンであんま近距離で戦いはしたくないんだがまあいいか。
「知ってるか?ハンドガンって近距離でも全然戦えるんだぜ?」
俺は最初の一体目の剣での攻撃を避けて背後に回り一発ぶち込む。
そして、背後にいた敵が俺に向かってサブマシンガンで大量の弾を撃ってくる。
「武器はちゃんと抑えような?弾が俺のほうに飛んでないぞ?」
ちなみに弾は俺の方向へ確実に飛ばされている。
ではなんで当たらないのか?
簡単だ。
ただ避けるだけ。
それだけだ。だからあいつは最強かもしれない。
速さを向上させる装備を一つも装備していない。
俺みたいにちゃんと装備を組めば確実に強くなれる。
「女が待ってるから早めに終わらせるぞー」
俺はそういい閃光手榴弾を投げてとあるものを取り出した。
スナイパーだ。
「さあ、手加減はもう終わりだ。こっから本気でやるぞ!」
―――そして戦いは加速する
まずは鈍足効果をつけるグレネードを投げてエレキグレネードを当てる。
するとロボットとロボットの間に強力な電気が生じた。
これだけで雑魚は死ぬ。
のこりはあいつだけだ。
最初に俺にしゃべりかけたやつ。
「おい、ウイルス。お前らの行動目的はなんだ?しゃべらないと殺すぞ?」
まあしゃべっても殺すけど。
「ソノシツモンニ、コタエルヒツヨウセイハ、ナイ。セントウヲサイカイスル」
「んじゃ……死ねや。」
俺はそういってスナイパーのノンスコープで敵の頭を撃ちぬいた。
よし、帰るか!
俺がそう思って後ろを振り向いて瞬間、女がいた。
「ギルム、やっぱ覇王、いや化け物じゃない!」
失礼だな。
人を化け物呼ばわりするなんて。
もっと戦闘を上手にかっこよく書きたいです。
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